歌手のリッキー・マーティン（50）が、30歳年下の甥からDV疑惑で提訴されていたことが分かった。リッキーは裁判所から接近禁止命令を受けたものの、疑惑を完全否定。裁判で争う姿勢を示している。
歌手のリッキー・マーティン（50）が、30歳年下の甥からDV（家庭内暴力）で提訴されていたことが分かった。
2022年７月２日（現地時間）、スペインの現地メディアは、リッキーがプエルトリコの裁判所からDVに関する接近禁止命令を受けたと報道。
当初、被害者とされる人物の身元は明かされていなかったが、後にリッキーの兄エリックが地元スポーツ紙『MARCA』の取材に答え、被害者はリッキーの甥であるデニス・ヤディエル・サンチェス（21）であると公表した。
地元メディアによると、リッキーとデニスは７カ月にわたって恋人関係にあり、その後破局。デニスは「関係が終わったことを快く思っていなかったリッキーは、破局後の２カ月間しつこく電話をかけてきたり、家の近くをうろつくなどのストーカー行為を繰り返した」と主張し、結果的に「精神的、身体的に暴力を受けた」としている。
— Ricky Martin (@ricky_martin) July 4, 2022
一連の報道を受け、リッキーは今月３日（現地時間）、自身のツイッターを更新。「私に対する接近禁止命令は、完全に虚偽の申し立てに基づいたもの」と、デニスに対するストーカー行為とDVの事実を否定した。
また、リッキーの弁護人も現地時間15日に声明を発表。「この主張をした人物（デニス）は、深い精神衛生上の問題に苦しんでいる。リッキーは甥といかなる性的・恋愛関係も持ったことはなく、今後も決してない」とし、リッキーと交際関係にあったというデニスの主張を真っ向から否定。
続けて弁護人は、「裁判官が真実を見極め、このひどい訴えをすぐに却下することを願っている」とした上で、「我々は彼（デニス）がなるべく早く、精神的な手助けを得ることを願っている」と、精神衛生上の問題を抱えるデニスには医療機関によるカウンセリングが必要であるという考えを述べた。
リッキーはプエルトリコの少年アイドルグループのメンバーとして活躍した後、1991年にソロデビュー。1998年にフランスで開催されたFIFAワールドカップのテーマソング『The Cup of Life』が世界的大ヒットを収め、それ以来ラテン音楽界の第一線で活躍してきた。
私生活では、2008年に代理出産で双子の息子ヴァレンティノ＆マッテオ（13）のシングルファザーとなり、2010年に「自身と子どもたち、ファンに対し誠実でありたい」と、自身がゲイであることをカミングアウト。
2016年にはシリア出身のスウェーデン人画家ジュアン・ヨセフ（37）と婚約し、2018年に結婚。現在はジュアンとともに、同じく代理出産で授かった娘ルシア（３）と息子レン（３）、計４人の子どもを育てている。
2021年６月に出演した、米人気トーク番組『The Ellen DeGeneres Show』では、「コロナ禍で家族と過ごす時間が増えたけれど、我が家はすごく上手くいっている。子どもたちが本当に素晴らしいんだ」と家族関係の円満さをアピール。「もっと多くの人に僕たち家族のことを知ってもらいたい。自分たちのような家族の形が一般的になって欲しいから」と語っていた。
リッキーはカミングアウト後、LGBTQ＋コミュニティのサポートのため精力的に活動を続け、2018年にはロサンゼルスのLGBTセンターから「Vanguard Award」を受賞。LGBTQ＋コミュニティの世界的リーダーのひとりとして注目を集める存在だった。
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家族と共に幸せな生活を送っていたように見えたリッキーに、突如持ち上がった甥へのDV疑惑。
スペインでは近親相姦が法的に厳しく罰せられるため、交際関係にあったというデニスの主張が認められれば、リッキーは最大で禁錮50年の罰則が与えられることになるだろう、と現地メディアは推察。リッキーは今月21日（現地時間）に出廷するとみられ、裁判の行方に注目が集まっている。
