ハリー・スタイルズにツバを吐かれた「被害者」クリス・パインが騒動の真相を明かす

2022年９月に行われたヴェネチア国際映画祭のプレミアで、『ドント・ウォーリー・ダーリン』に出演したハリー・スタイルズ（29）が、共演者のクリス・パイン（42）にツバを吐いたとされる動画が出回り、SNS上で大騒動に。約半年経った今、クリスがその真相を語り、話題となっている。

当初主役を務めるはずだったシャイア・ラブーフ（36）の解雇疑惑や、主演フローレンス・ピュー（27）と監督を務めたオリヴィア・ワイルド（38）の不仲説など、公開前からなにかと騒ぎの多かった映画『ドント・ウォーリー・ダーリン』。

2022年９月５日（現地時間）、ヴェネチア国際映画祭で上映された際、約５分間のスタンディングオベーションで作品は好意的に迎えられたが、注目はレッドカーペットでのキャストの様子のほうに集中！

そこでキャッチされたのが、ハリー・スタイルズ（29）が共演者のクリス・パイン（42）にツバを吐いているように見える動画。SNSで拡散され、“#spitgate（ツバ吐き疑惑）”なるハッシュタグまで登場する論争となった。

騒動を受け、クリスの代理人は即座に米誌『PEOPLE』の取材に対応。「これは馬鹿げた話です。完全な捏造で、明らかに人を欺き、愚かな憶測を許す、奇妙なオンライン上で起こる錯覚の結果」だと語った。

「はっきりさせておきますが、ハリー・スタイルズはクリス・パインにつばを吐いていません」と続け、「この２人の間には尊敬の念しかなく、そうではないという指摘は、単に存在しないドラマを作り出そうとする露骨な試みです」と説明した。

また“加害者”とされたハリーがヴェネチア国際映画祭に出席したのは、“ニューヨーク マディソン・スクエア・ガーデン15公演”と題して行われたツアーの真っ最中。

プレミア後、すぐにNYに戻った彼は2022年９月７日（現地時間）に行われたライブのMCで、「クリス・パインにツバを吐くために、ちょっとヴェネチアに寄ってきたよ」とジョークを飛ばし、拍手喝采を浴びた。

その話題の尽きない“ツバ吐き”騒動から約半年、ついに“被害者”とされるクリスが事の真相について口を開いた。

『PEOPLE』によると、クリスは自身が表紙を飾った雑誌のインタビューでまず、本作のキャストの間に「もしドラマがあったなら、ドラマはあった」のだろうが、「僕はそれについてまったく知らなかったし、本当に気にすることはなかった」と言い、もし自分が何かに気を害したとしたら、それは作品が正当に評価されなかったことだと話したという。

SNS上の動画拡散については、騒ぎにしたい人たちが作り上げた物語に「振り回されて」、なんでもないことが「馬鹿げたこと」に変わってしまったと語ったクリス。代理人に動画を見せてもらったところ、「確かにハリーが僕にツバを吐いたように見えた」と認めた上で、「ハリーは僕にツバを吐かなかった」と断言。「彼はとても親切な男なんだ」と付け加えた。

“騒動”を知った経緯については、ヴェネチアから飛行機で帰っていて、寝ているところを代理人に起こされたと明かし、「ヴェネチアで起こったことについてメッセージを出さなきゃいけない」と言われた時には、「何について？」と驚いたという。

“ハリーがクリスにツバを吐いた”という話になっていることを、そこで初めて知ったというクリスは続けて、実際に何が起きたかを明らかに。

「（ハリーは）身を乗り出して、『It’s just words, isn’t it?』と言ったと思う。僕たちはそういうちょっとしたジョークを言い合っていたから。みんな時差ボケの中で質問に答えようとするから、こういう会見の時にはときどき頭が混乱して、ちんぷんかんぷんなことを話し始めるんだ」と言い、「僕たちはジョークを言っていただけなんだ。『ただの言葉じゃん』とね」と説明した。

SNS上ではそのクリスの説明をなお疑う意地悪な意見もあるようだが、英『メトロ』によると、２人は2022年12月にブラジルのサンパウロで再会。レストランでばったり会ったようで、ハグして、楽しそうに会話する様子をファンに目撃されている。

当時ハリーはワールドツアーでブラジルを訪れており、クリスは映画『ダンジョンズ＆ドラゴンズ／アウトローたちの誇り』のPRでコミコン・サンパウロに出席していたため、偶然同じ都市にいたようだ。

そのハリーはこの３月末、５年ぶりの日本公演を行う予定で、クリスの主演作は３月31日に日本でも劇場公開となる。