「同性愛者の娘を見捨てた、ひどい父親なのに」。ジャッキー・チェンが優しい父親を演じた最新映画のシーンに批判殺到

ハリウッドでも活躍するアジアのスーパースター、ジャッキー・チェン(69)。新作映画のワンシーンで“優しい父親”を演じたことにより、ファンから批判を浴びてしまっている。

 

映画『龍馬精神/RIDE ON(原題)』に主演しているジャッキー・チェン(69)。同作で娘役を演じたリウ・ハオツン(23)とのワンシーンがSNSで話題となり、物議を醸している。

問題となっているのは、ジャッキーとリウが、ジャッキーがかつて出演したアクション映画を一緒に鑑賞するシーン。ジャッキーの身体を張った壮大なアクションを観たリウは、「パパはすごい」と感動して涙。ジャッキーはそんなリウを笑顔で優しく見つめて、自らも涙する。

しかし、この感動的なシーンに違和感を覚えたファンが続出。「ジャッキーは自分の娘がゲイだからといって勘当したのに」、「ジャキーは娘が経済的に苦しんでいた時、助けなかった」、「本当はひどい父親」と“優しい父親”を演じたジャッキーを批判する声が殺到した。

ジャッキーと息子のジェイシー
ジャッキーと息子のジェイシー Photo:Getty Images

プライベートでは、息子のジェイシー・チャン(40)、娘のエッタ・ン(23)とふたりの子どもをもつジャッキー。ジェイシーは妻であるジョアン・リン(70)との子どもで、エッタは元「ミス・アジア」グランプリで元俳優のエレイン・ンとの間に誕生。ジャッキーとエレインは当時、不倫関係にあった。

SNSで批判を浴びているジャッキー
SNSで批判を浴びているジャッキー Photo:Getty Images

母親のエレインに育てられたエッタは2017年、自身が同性愛者であるとカミングアウト。そして翌年にはカナダ人の女性と結婚したことをインスタグラムで発表した。

その際エッタは「ようやく見つけた真実の愛よりも素晴らしいものはない。愛は間違いなく、血よりも濃い。愛は常に勝つ」とコメント。

エッタとは生まれてから一度も交流がないという
エッタとは生まれてから一度も交流がないという Photo:Getty Image

その後YouTubeで、「親がホモフォビア(同性愛、または同性愛者に対して否定的な価値観を持つこと)だから家を出た」と告白。家出によって経済的困難となり、1カ月間ホームレス生活を送っていたことを明かした。

これまで一度も会ったことがなく、交流もないというジャッキーとエッタ。しかし困難な状況にいる娘をサポートをしないジャッキーに対し、メディアは「娘を見捨てた」と非難の目を向けていた。

映画内でのことにもかかわらず、批判を浴びてしまったジャッキー。この件をきっかけに、今後ジャッキーとエッタの関係を変えることはあるのだろうか。