「脱いでもすごいんです」というのは、いまやメンズ!美しい筋肉美こそが、男のステータス

映画『ハイ・ライズ』(日本では今年8月6日公開)のトム・ヒドルストン(最近ではテイラー・スウィフトの新恋人といった方が通りが早いか)、『ターザン REBORN』(公開中)のアレクサンダー・スカルスガルド、そしてサッカーのユーロ2016でポルトガルを悲願の優勝に導いたクリスティアーノ・ロナウドの筋肉美を見るにつけ、男が体作りに燃えるのも無理はないとつくづく思う。あのムダ肉というものがまったくない、鋼のような硬質の筋肉美を見せられては、その一点に目が釘づけになってしまうからだ。

トムヒなどは英国のアッパーな薫りはあれども、はっきりいってヘンな顔だが、首から下の意表をつくほどいい体で、全体像がぐっと押し上げられている。あの体でセックスシーンになろうものなら、効果は抜群。トムヒの盛り上がったおしりがどうのこうのと、話題作りの材料になっているのだ。新ターザン役のスカルスガルドも見どころは、きれいな顔と筋肉美、というようにやたらと顔とはだかの上半身のアップが多い。確かにその肉体はすばらしいが、ジャングルで作られた筋肉というよりジムと筋肉増強剤で作られた感が免れない。

筋肉美の真打ちといえば、やっぱりクリスティアーノ・ロナウドだろう。ユーロ2016でも、たっぷり拝ませていただいたあのインナーマッスルがボッコボコの筋肉美!フィギュア感丸出しでありながら、フィギュアではないホンモノの輝くボッコボコ。特に腰から股間に向かう腸腰筋と大腰筋の盛り上がりね。あと、逆三角形を作っている脇の下の幅の広さもすごい。もう“生きた北斗の拳”状態。試合中のロナウドの肉体は、筋肉に電流が走っているようなみなぎりを感じさせて、体というものはここまで進化できるのだと思わせる。そりゃあね、あんな体をしていたら男として自信が持てるというもの。元恋人のイリーナ・シェイクはロナウドの浮気で別れたが、彼の恋人でいるのは心労が多かっただろうと察する。あれだけの肉体美の持ち主は、誰よりも自己愛が強そうだもの。

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イラストレーター&エッセイスト 石川三千花

映画、ファッションを独自の視点からイラスト+エッセイで斬る!著書に『石川三千花の勝手にシネマ』、『勝手にオスカー』など。

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