このランウェイモデルがすごかった！【2023年春夏コレクションをSPUR視点で超解説！Part.6】

Sofia Steinberg(ソフィア・スタインバーグ)

1　スポーツマックスほか、今季も多くのショーに出演
2　自画像が表紙を飾ったロシア版『ヴォーグ』
3　大胆なペイントを施すカスタマイズは、まねするファン続出
4　私服の定番は、マニッシュなジャケットのセットアップ
5　赤いシャツを合わせて、よりパンクな印象に着こなした
6　ホワイトのルックにナチュラルなメイクアップでフレッシュな顔も披露
7　キャップスタイルが新鮮だった

話題のスタイルアイコン、独占インタビュー

Q モデルとしてのキャリアを歩むきっかけを教えてください
A スカウトです。モデルになるなんて想像もしていませんでしたが、故郷から出て広い世界を知るチャンスだと思いました。それに、若い頃からファッションに興味があるほうでしたし、好きなアートのために自由に使えるお金ができたら、という思いもありました。

Q この夏、日本のSNSであなたに関する投稿がバズりました。知っていましたか？
A DMを通じて教えてくれる人もいましたが、実際に目にしたわけではないので話題になった実感はないです。そもそもモデルとして成功した、という認識が自分にはなく……。＂みんな、盲目なんじゃないの？”と思ってます（笑）。今も不安な気持ちでいっぱいです。

Q 過去、日本に滞在していましたよね。思い出や次の来日でしたいことは？
A 東京のDonna Modelsとの契約で数カ月間、滞在していました。コンビニのおにぎりと、不思議な味の豆乳がとっても恋しいです！　次に日本を訪れた際は、京都や大阪、沖縄など東京以外の場所にも行きたいです。

Q あなたのファッションも注目の的。スタイリングのポイントやファッションアイコンを教えて
A スーツにネクタイ、そこにいい靴を合わせるだけであまり深くは考えてません。真っ白なスニーカーやシャツなど、プレーンなアイテムは自分でペイントを施してアレンジすることも。ファッションアイコンは、マリリン・マンソン、アレキサンダー・マックイーン、そしてレディー・ガガです。

Q 今後のキャリアプランは？音楽やアートの道も？
A 正直わかりませんが、やってみたいことはすべて試すつもりでいます。先日、友達が作った曲に5分で詞を書いて、レコーディングし、Spotifyに上げました。知識はありませんが、音楽は今後もっとやりたいと思っています。学校に入って哲学を学ぶ計画もありますが……それはまだ先の話ですね。

Profile
2002年生まれ、ロシア出身。12歳でスカウトされモデル業をスタート。日本をはじめアジアを拠点に活躍後、2017年頃から本格的にコレクションに出演する。

写真家・mitographが選ぶ注目モデル

Sara Blomqvist(サラ・ブロンクビスト)

2007年プラダのエクスクルーシブとしてデビュー以来、ショーへの出演を続けている。今季キャッチされた私服をチェック。
8　レザージャケットに白シャツのシンプルなスタイリングに、バッグでアクセントを
9　プレッピーなニットを合わせた大人のミニスタイル

私服のセンスNo.1のベテランモデル

私服のおしゃれさに感動すら覚えるのが、サラ。アイテム選びが絶妙で、特別なことをしているわけではないのにとにかく素敵。コーディネートひとつで、ここまで差がつけられるのか……と、着こなしにもベテランならではの経験値を感じます！

Anyier Anei(アニエ・アネイ)

南スーダン出身。177㎝とランウェイモデルとしては平均的な身長ながら、長い手足であらゆるメゾンのルックを堂々と着こなす。
10　淡いピンクのニットが肌色に映える
11　身体のラインの美しさがスリムなロングドレスを引き立てた

22年デビューのライジングスター

前回の2022秋冬デビューで、今季が3シーズン目。経験が浅いながらもサンローラン、ヴァレンティノといったトップメゾンを歩きました。ヴィンテージをミックスした、ʼ90sムードを感じる私服もおしゃれなので、来季はストリートスナップでもたくさん見られることを期待しています

América González(アメリカ・ゴンザレス)

出身はベネズエラ。知的な顔立ちと無造作なヘアスタイルのモダンなルックスで有名メゾンに引っ張りだこ。
12　今シーズン最後の出演は、ボッテガ・ヴェネタだった
13　上品なシャツスタイルが本人の雰囲気にもマッチ

今季のランウェイ最多出演

ショーの出演本数は驚異の37！　堂々の1位を飾ったアメリカは、学生時代に医者を目指していたが、SNSでスカウトされてモデルに。いつどこにチャンスが転がっているかわからない。来季も注目です