マックスマーラは2026年6月16日、中国・上海の龍美術館で2027年リゾートコレクションを発表した。 創業75周年という節目を迎えたブランドが、祝祭の舞台に選んだのは活気あふれるアジアの大都市。モデルの森星が、記念すべきショーに出席。同時に開催されたブランドのアーカイブスを振り返るエキシビション「THE MAX!」も訪れた。圧巻のクリエーションを前に、彼女が肌で感じたことを熱く語る。

森星が上海で体感する、マックスマーラのヘリテージと未来

マックスマーラは2026年6月16日、中国・上海の龍美術館で2027年リゾートコレクションを発表した。 創業75周年という節目を迎えたブランドが、祝祭の舞台に選んだのは活気あふれるアジアの大都市。モデルの森星が、記念すべきショーに出席。同時に開催されたブランドのアーカイブスを振り返るエキシビション「THE MAX!」も訪れた。圧巻のクリエーションを前に、彼女が肌で感じたことを熱く語る。

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2027年リゾートコレクションのテーマは「Kinetic Chic」

上海龍美術館で開催されたエキシビションTHE MAXの様子

マックスマーラのアイコニックな「101801コート」や「テディベア コート」が並ぶ会場内には、巨大なテディベアが出現。

ショーの舞台となったのは、中国の現代美術シーンの中心地である龍美術館の西岸館。壮大なアーチが連なる空間で、マックスマーラ2027年リゾートコレクションは幕を開けた。クリエイティブ・ディレクターのイアン・グリフィスが掲げた今季のテーマは、「Kinetic Chic(キネティック・シック)」だ。特定のミューズに着想を得ていた近年のアプローチから一転し、本コレクションでは、あらゆる女性の中に多様なヒロイン像を見出す。75年にわたりブランドが培ってきたデザインコードを再解釈し、未来へと向かう新たなブランド像を創り上げた。

マックスマーラ2027年リゾートコレクションのルック

©Max Mara

マックスマーラ2027年リゾートコレクションのルック

©Max Mara

ランウェイには、20世紀モダニズムを象徴するバウハウスにインスピレーションを得たグラフィカルなパターンのルックに加え、盤扣(パンコウ)留めのシャツやチャイナドレスなど、開催地の服飾文化へのオマージュがちりばめられたスタイルが次々と登場。マックスマーラらしいエレガントな魅力を湛えつつ、東洋の伝統美を融合させた唯一無二のコレクションとなった。

森星が語る、2027年リゾートコレクションの魅力とは?

マックスマーラ2027年リゾートコレクションに訪れたモデルの森星

ノースリーブニットとロンググローブに、構築的なシルエットが美しいサテンスカートを合わせた森さん。

マックスマーラのコレクションを長年追い続けている森さんは、今回のショーの見どころを以下のように語った。
「鮮やかな赤のロング丈テディコートやキャメルのケープなど、メゾンのシグネチャーであるエフォートレスなアイテムが素敵。特に心を惹かれたのは、東洋的なエッセンスをモダンに昇華したピース。中国の伝統的な衣装である旗袍(チーパオ)からインスパイアされたシルクのシャツや、ドレスのシリーズが印象的でした。ブランドでは初となるメンズモデルが登場したのも新鮮でしたね」

75年のヘリテージが息づくエキシビション「THE MAX!」を堪能

マックスマーラのエキシビションTHE MAX!に訪れたモデルの森星

上海で6月28日まで一般公開されていた本展覧会「THE MAX!」は、日本でも11月に開催予定。©Max Mara

ショー終了後に森さんが訪れたのは、同会場で開催された体験型の展覧会「THE MAX!」。著名なキュレーターのオリヴィエ・サイヤールが手がけた本エキシビションは、マックスマーラのアーカイブスを保管する施設「BAI」の世界観を反映したもの。会場にはタイムレスなアイコンピースやテキスタイル、デザインスケッチやキャンペーン資料などが展示され、75年にわたるブランドの足跡を横断的に振り返る構成となっている。

マックスマーラのエキシビションTHE MAX!の展示内容

1981年に誕生したブランドの象徴的なピースである「101801」コートが、デザイナーのオリジナルスケッチとともに展示されている。

マックスマーラのエキシビションTHE MAX!を訪れたモデルの森星

中でも森さんが心を奪われたのは、アイコニックな「101801」コートの展示スペース。アンヌ=マリー・ベレッタによるオリジナルスケッチや、スティーブン・マイゼルが撮影したリンダ・エヴァンジェリスタのキャンペーンビジュアルなどが並び、一着のコートがやがて文化的アイコンへと結実していく軌跡が紹介されている。

「『101801』コートの貴重な資料から見てとれるのは、忙しなく変わり続けるファッション業界において、トレンドに左右されることのない、タイムレスな服を作り続けるマックスマーラは、とても貴重な存在だということです」

マックスマーラのエキシビションTHE MAX!の展示内容

マックスマーラの創業者であるアキーレ・マラモッティは、一貫して“自立した女性の日常を後押しする服”を追求し続けてきた。今回、創業家3代目のマリア・ジュリア・プレツィオーゾ・マラモッティと対話した森さんは、ブランドのフィロソフィーの奥深さに感銘を受けたという。

「彼女の祖父が実際に体験してきた歴史や思いが、そのままブランドの理念になっていることを知りました。流行から生み出された哲学は世代が変わると色褪せてしまう。本物だからこそ何十年経っても生き残り、女性を絶えずエンパワーしてくれるのだと思います。私自身も、祖母(森英恵)がファッションデザイナーという環境で育ったので、“受け継ぐ”ということの難しさは身に染みてわかります。同じくらいの強い思いを持って向き合わないと、伝統をつなぐことは難しい。その意味でも、マックスマーラがブランドのスピリットを完璧に受け継ぎ、進化させている姿に、とても感銘を受けました」

古いビルが残る街・旧フランス租界をショーの合間に散策

旧フランス租界を散策しているモデルの森星

ブラウス¥155,100・ショートパンツ¥97,900・シューズ¥117,700/マックスマーラ ジャパン(マックスマーラ) バッグ/私物

ショーの合間に、閑静なレンガ造りの洋館や、ハイセンスなファッションブティックが立ち並ぶ旧フランス租界を散策した森さん。

旧フランス租界を散策しているモデルの森星

「趣のある古い建物をあえてそのまま残した街並みに出合えるのも、上海を訪れる醍醐味ですね。伝統的な建造物と、近未来的なビルがすぐ隣で共存している。まさにマリアさんがおっしゃっていた『過去を振り返るだけでなく、いかにイノベーティブに未来を想像していくか?』という、マックスマーラのテーマを、この上海という街そのものが体現しているな、と感じました」

過去と未来が鮮やかに交差する上海で、メゾンの真髄に触れた森さん。ファッションデザイナーの祖母を持ち、伝統をつなぐことの重みを知る彼女だからこそ、75年にわたり受け継いできたスピリットを守り、さらに進化させているマックスマーラの姿勢に深く共鳴できた。

2027年リゾートコレクションの舞台裏を動画でお届け