「民間人なのだから当然だ」ヘンリー王子が英警察への警護要求を政府に拒否され、法的手続きへ

英国のヘンリー王子(37)が自身と家族に対する英警察の警護を求め、英裁判所で法的手続きに入ったことが分かった。

英国のヘンリー王子(37)が英国滞在時の自身や家族に対する英警察の警護を求めたものの、この要求を英政府が拒否。これに対してヘンリー王子は「(英警察の)警護なしで英国を訪問するのは危険すぎる」と主張し、法的な異議申し立てを行っていることを、王子の法定代理人が明らかにした。

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2020年4月に英王室から離脱したヘンリー王子と妻のメーガン妃(40)。その際、英内務省は今後王子に公的資金を使った警察の警護はつけないと発表し、王子もこれを受け入れていた。そのため今回ヘンリー王子は、自費で経費を支払うことを条件に改めて警護を要求したのだが、英政府がこれを拒否。2021年9月に法定代理人を通して、異議を申し立てるための手続きを始めたという。

法廷代理人は「2021年7月にダイアナ元妃(享年36)のチャリティーイベントに出席するために英国を訪れた際、警察の警護がなかったため王子の安全が脅かされる事態に陥りました。その後、英政府と交渉を重ねてきましたが、王子の望んだ返事は得られず今回の法的手続きに至りました」と述べ、その経緯を説明。

さらに、「ヘンリー王子は経費を自費で支払うと言っています。英国は王子の故郷であり、王子は自身と妻、そして子どもたちが安全に故郷に帰れることを望んでいるだけなのです」と、王子とその家族が安全に帰国するためには警察の警護が必要不可欠であると訴えた。

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現在の拠点である米国では、民間の警備会社Gavin de Becker and AssociatesGDBA)を雇っているヘンリー王子。GDBAはトム・ハンクス(65)やマドンナ(63)などを顧客に持つ高級警備会社で、1日あたり約7,000ポンド(約110万円)、年間250万ポンド(約4億円)の費用がかかるとか。ヘンリー王子とメーガン妃には計6人のボディガードがついており、全員がFBICIAの元職員。昼は4人、夜は2人が交代で勤務している。

しかし、そんな敏腕チームも英国では法律上の権限や治安情報へのアクセス権が限られるため、万全な警護体制を得られないと王子は考えているようだ。

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そんな中、元王室警護官でダイアナ元妃のボディガードを務めていたケン・ウォーフが英紙「デイリー・メール」に寄稿。独自の視点で、王子を痛烈批判した。

「警察の警護は売りに出されるべきではなく、どのような特例も認められない。特例を認めれば、今後英国を訪問するすべてのハリウッドスターやセレブたちが同じ特権を期待するだろう。ヘンリー王子は2年前に英国を離れ、大西洋の反対側で妻と新しい生活を送ることを決めた。そして民間人になったのだ。

王族の誰ひとりとしてこの状況を望んでいなかったが、彼は出ていった。王子は当初、それでも王室に片足を置くことができると考えていたのかもしれないが、それは大きな間違いだ。彼とメーガンがどれほど資格を主張しても、いくらお金を貯めようとも、2年前に捨てたものを取り戻すことはできない」

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今年はエリザベス女王(95)が在位70周年を迎えるアニバーサリーイヤー。盛大な祝賀イベントが開催予定で、王子の申し立ては、これに出席するための準備だと見られている。裁判所がどのような決定を下すのか、今後の展開から目が離せない。

※メーガン妃は英王室を離脱していますが、夫であるヘンリー王子に王位継承権があるため、メーガン妃としています。

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左・ヘンリー王子、右・メーガン妃。
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左から、ヘンリー王子、長男・アーチー(2)、メーガン妃。
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2018年、ヘンリー王子(右)とメーガン妃(左)は結婚。
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左から、チャールズ皇太子(73)、カミラ夫人(74)、エリザベス女王、メーガン妃、ヘンリー王子、ウィリアム王子(39)、キャサリン妃(40)。
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