『スポットライト〜』はベネチアでも大評判だった!
塚本晋也監督の『野火』などが出品された一昨年に比べるとちょっぴり寂しいが、日本からは三船敏郎のドキュメンタリー映画が評判になったり。やはり「何でもあり」がこの映画祭の魅力か。その昔、ロバート・アルトマン監督の『ストリーマーズ 若き兵士たちの物語』(’83)にアンサンブル・キャスト賞というスペシャルアワードが出されたが、『スポットライト〜』のマイケル・キートン、マーク・ラファロ、リーヴ・シュレイバーなど出演陣はまさにこれに値する。ラテンの国々の映画強しは、カンヌ映画祭にもいえる傾向で、要注目!
©Kerry Hayes
『スポットライト 世紀のスクープ』
ボストン市で起こった教会の聖職者による少年虐待事件。『ボストン・グローブ』紙の記者たちは、うやむやにしようという教会や市の警察と対立。その一方で、心に傷を負った元少年たちのケアにも頭を悩ませていた。ドキュメンタリータッチがいい。(4月公開)