JO ROSENTHAL
検疫に行くキンボーの安全確保のため、マスクを貸してあげるのだそう。
右は友人のアーティストウィリアム・サナブリア(@compaignon.me)が描いたジョーとキンボーのデジタルペインティング。普段から黒かネイビーを愛用しているジョー。最近はブラック・ライブス・マターのデモに行くことが増え、特に黒い服を中心にチョイスすることが多い。
NYで愛猫のキンボーと亀のジョージと暮らす、ジョー・ローゼンタール。ライターやアーティストとして活躍する彼女は、カルチャー的なイットガールとして話題を集める一方で、時に社会的な力強いメッセージをインスタグラムに投稿し続けている。パンデミックやブラック・ライブス・マターの抗議運動が起こるなかも、「前進するために動くこと」、そして「誰かの力になりたい」という想いをストレートに発信。キンボーやジョージを飼い始めたきっかけも、「助けたい」という衝動だった。片目が見えないキンボーは保護猫で、ジョージも道でさまよっているところをレスキューした。
しかし、彼らを助けながらも、出会った瞬間に不思議と「いつか2匹が私の感情を支えてくれるはず」と確信したのだそう。そして、今ではジョーにとって彼らは不可欠な存在になり「ファミリー同様」だと語る。
(右)ジョージの部屋にプライバシーを」と装飾をした水槽タンクは、メトロポリタン美術館から影響を受けたデザイン。
(左)キンボーお気に入りのねずみのおもちゃ。ヒョウのように攻撃的に遊ぶので「たまに野性的すぎて目をそらすことも」
ステイホームの間も、キンボーとジョージと一緒にジョーの家族とFaceTimeすることが日課になった。ベッドの上でくつろぎながら“ファミリー”でおしゃべりをするのが、最近のお気に入りの時間だ。家族と談笑しながら寝転がるジョーの頭の上にキンボーは乗っかってリラックスする。茶目っ気あふれるジョーは「ジョージをカメラの前に座らせて、腹話術みたいに話しながらFaceTimeをしているの。この前、ママはずっと亀と会話していたわ(笑)」と無邪気に笑う。
もともと動物の世話が好きだという彼女だが、彼らと暮らすことでよりいっそう愛情深くなったそう。「特にこの外出禁止期間は彼らとたくさんの時間を過ごすことで、もっと愛することを学びたいって思ったわ。ボーイフレンドができたときも、キンボーとジョージに対するように愛することができたらいいなと思うの」とはにかむ。
子どものように愛される2匹だが、キンボーは時にお父さんのような一面もあるんだとか。「デートの相手が家に来ると、キンボーの様子を確かめるの。もしフレンドリーだったら、そのデートの相手は合格(笑)」
Profile
ジョー・ローゼンタール/ライター、アーティスト
パーソンズ美術大学に進学したのち、NYのZINEフェア「8 Ball Zine」のコミュニティの一員に。現在、NYを拠点にライターやアーティスト、モデルなどさまざまな分野で活躍している。