まるで子どものよう。愛犬中心の日常が当たり前に

MASAMI HOSONO

TシャツにPLEATS PLEASE ISSEY MIYAKEを合わせ、足もとはスニーカーで散歩へ。

 NYで自身のヘアサロンVACANCY PROJECTを営む、細野真未さん。現在は、ペットのベントウとパートナーでアーティストのローラ・チャウティンと一緒に暮らしている。愛犬との出会いは、こうだ。「ルームシェアから、一人暮らしに切り替えたタイミングで、偶然メッセージが届いたんです。友人同士のグループチャットに、『ブロンクスの森に、ダッフルバッグに入れられた状態で、犬が捨てられている』という情報でした。それが、今飼っているベントウ。NYでは、ペットショップで購入する文化はなく、レスキューするのが当たり前。その当時、ちょうど自分だけのスペースに引っ越したばかりだったから、飼えるかもと思い、メッセージの送り主に連絡しました。名前の由来は、親しみのある日本語にしたくて、NYでよく目にするbento boxから命名」

(左)NYのブランド、dusen dusenの犬用ベッドがお気に入りで、この場所にステイしていることが多いそう。細野さんいわく「ベントウのオフィス」がここ。
(右)細野さんのベッドも大好き。人間と同じように布団をかけるスタイルが定番。


 以来、「子どものような存在」と言うほど愛情を注ぎ込み、ペット中心の日常がスタート。まわりの仲間たちにも、その溺愛ぶりは有名で、誕生日にベントウモチーフのペイントや、花瓶などが贈呈されるほど。細野さん自身も、小型犬用の洋服を買い集め、IKEAのキッズ用シェルフにコレクションするなど、自宅は愛犬にまつわるお気に入りのグッズにあふれている。パンデミック中は、そんな自宅で、これまで以上に一緒に過ごすことができ、甘えん坊のベントウは幸せいっぱいだ。それは細野さんも同じだと語る。

(右)アーティストの友人がバースデーギフトとして特別に制作してくれた花瓶。パートナーが、細野さんの誕生日に描いたベントウのポートレイト。
(左)IKEAのキッズ用シェルフには、こつこつ揃えたベントウの洋服が収められている。なかにはMA-1などのミリタリーアイテムをミニサイズにしたものも。

「今までなかった貴重な時間なので、お互い癒やされています。寝ている姿を見るだけで可愛いんですよね。これまでは、ゆっくりしつけをすることもままならなかったけど、時間ができたことでよい変化がたくさんあります。なかでも、ベントウが何に不安で反抗するのかを立ち止まって考えて、まずは安心させてあげようと思うようになったことは大きい」

 一方、ロックダウン以前から続くルーティンは一日3回の散歩。そのとき細野さんが着るものの選定基準は?

「散歩中に飛びかかってきて、汚れることがあるので、自宅で洗えるものが多いです。コロナ禍ということもあり、ドライクリーニングしないといけないものは、ほとんど手に取らなくなりました。最近は、PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKEのボトムスをヘビロテ。Tシャツにスニーカーでラフに着ます」
 

Profile 

細野真未/VACANCY PROJECTクリエイティブ・ディレクター
美容学校を卒業後、サロン「SHIMA」で経験を積み、2012年渡米。’16年4月「VACANCY PROJECT」をオープン。LGBTQA+活動家としても知られ、ブランドの広告などでモデルもする。

 

「僕は、ベントウ。2歳半の男の子。テリアとマルチーズのミックスなんじゃないかって言われてるんだ」
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