古く、備えつけが少ないキッチンをモダンに

eucariさん(『musubi magazine』編集長、フォトグラファー、モデル、DJ)・Fabian Parkesさん(映像ディレクター、フォトグラファー)

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築50年のマンションは、入居当初、現在の華やかなダイニングからはとても想像ができないほどシンプルなつくりだったという。1LDKで備えつけのコンロなし、シンクと調理台のみだったスペースをどのようにカスタマイズしていったのだろうか?

「フェビアンの家族が大のDIY好きで、家そのものを作っていて、バルコニーやビリヤード、卓球台なども作ってしまうんです。彼にノウハウを教えてもらいつつ、コンロの高さを起点に、冷蔵庫の配置、食器の収納場所なども事前に計算して、コンパクトかつ使いやすいつくりになるよう一緒に考えました。ここをプライベートバーみたいにして、友人たちと飲む時間が幸せです」

なんとこのキッチンカウンターは、収納棚の扉以外は釘を使用せず、パズルのように6つの木材のパーツをはめ込んでいるだけ。

「5分で解体できるから、もし引っ越すことになっても、このアイランドキッチンを持っていけるんだよ」とフェビアンさん。再利用できる、環境にも配慮したアイデアはぜひ参考にしたい。

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1 木材はコーヒーや茶葉で染色した後、ワトコオイルでさらにコーティング
2 丸形のボードは、東急ハンズでの掘り出しもの。染色しフックをつけたら額の完成。月替わりでアートワークを飾って
3 アイランドキッチンの目の前にはテレビボードを。モニターの両サイドには、ソフトな音を再現したエキサイタースピーカーをセット。スタイロフォームにスピーカーを取りつけ、接触面を振動させて音を出す。表面には木材を貼った

ゆかり●モード誌の編集を経て、ウェブマガジン『musubi magazine』を創刊。フォトグラファーやモデル、DJとしても活動。Instagram: @euca_ri

フェビアン・パークス●映像ディレクター兼フォトグラファー。Instagram: @fabianparkes

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