取り壊し予定の物件を、自分らしくカスタムする

Yoko Shimizuさん(お弁当アーティスト)

取り壊し予定の物件を、自分らしくカスタムの画像_1

「人生初のDIYは鮮明に覚えています。キューティーハニーの影響でラブリーなものに憧れた高校時代。棚や照明のシェードをピンクに塗装したんです。田舎に住んでいたのでピンクの家具が売っていなくて」。上京してからは、DIY可能物件を転々とし、この物件にたどり着いた。

「築47年で今後は取り壊す予定だそうで、内装は好きに変えていいと大家さんが言ってくれて。古くても好きにできるなら、好都合でした。そこで、家族4人で集まるリビングは『ベンジャミンムーアペイント』で買ったクリームイエローのペンキを壁一面に塗りました」

このリビング・ダイニングに置かれたラウンドテーブルもお手製だ。天板は近くの木材店で好きな大きさにカットしてもらい、ホームセンターで購入した脚と合体。子どもが作業に集中できるようにと用意したローテーブルは、脚が折り畳み式のため必要がなければ納戸へ。さらにカーペットにもこだわりが。バラ売りされているピースを敷き詰めていて、汚れた部分はすぐに洗濯ができるのが便利。小さな子どもがいる家庭にはうれしいアイデアだ。

取り壊し予定の物件を、自分らしくカスタムの画像_2

1 壁を自ら塗り替えたリビング・ダイニングのスペースにて
2 2本の柱に天板とポールを取りつけたラックに洋服をかけて整理。コストを抑え、スペースを生かした専用のウォークインクローゼットだ
3 テレビボードに見える台は元々はキッチンのカウンター部分。使用しない窓の部分は壁と同じ色に塗装した天板で塞いでいる。木材店でランダムに切ってもらった板でミニシェルフを作り、趣味で集めているフラワーベースをオブジェのように飾った

清水洋子●アパレルのプレスを経て、お弁当アーティストに転身。ファッション誌の撮影などでケータリングを行なっている。Instagram: @take_tokyo