ついに日本出国! タイに行ってきました〜③コロナ禍以降初の海外渡航へGO!【日本入国用PCR検査どうする!?編】

その①【タイ渡航準備編】はこちら

その②【日本出国→タイ入国編】はこちら

2022年7月現在、海外から日本へ帰国する際の諸手続きはかなり簡略化されています。が、以前はなかった制限があるのは事実。渡航先によって条件が異なるので、手続きに関しては慎重な確認が必要です。

今、海外渡航を考えた際にまずチェックすべきは、相手国への入国条件とともに、日本帰国時の諸条件です

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具体的には、厚生労働省の水際対策説明サイトへGO!です! ← これ、ゼッタイ!
各国・各エリアからの帰国にあたって必要な手続きなど諸条件をサクッと検索できるようになっていて、かなり便利です! 2022年7月現在、大半の国からの帰国にあたっては、ワクチン接種の有無を問わず、入国時の抗原検査、自主隔離とも不要になっていますが、中には隔離が必要な場合もあり、自分の渡航先がどの条件になるのかを検索できます。まじ便利! なので、まずはここからスタートするのを激オススメします!
 
さらに、日本の航空会社2社(JAL、ANA)のHPにも、日本出入国手続きに関しての詳しい情報が掲載されています。
厚労省サイトと併せて読むと、より理解できるので、ぜひ一読を!(※どちらかというと、ANAサイトのほうが詳しいかと。書類不備で帰国便に搭乗できなかった事例の紹介、現地でPCR検査を受けられるクリニック紹介などもあって、ガン読み込みしてしまいます)
 
日本入国の諸条件は随時変更されるので要注意なのですが、7月10日現在、厚生労働省の水際対策サイトには、以下のように記載されています。
 
全ての入国者(日本人を含む)は、出国前72時間以内に検査を受け、医療機関等により発行された陰性の検査証明書を入国時に、検疫所へ提示しなければなりません。
有効な検査証明書を提示できない方は、検疫法に基づき、日本への上陸が認められません。
出発国において搭乗前に検査証明書を所持していない場合には、航空機への搭乗を拒否されます。


というわけで、現時点では、どの国からの帰国だとしても、検体採取から搭乗便の出発予定時刻までが72時間以内のPCR検査もしくは抗原定量検査によるCOVID-19(コロナ)陰性証明書が必須になっています。

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無事日本を出国、タイに入国したものの、「この帰国時のPCR検査 in タイってのがちょっと難関だよねえ」と思っていて、出発前も滞在中にもいろいろ検索しまくり。
 
結果、「なるほど!!」となんとか乗り切れた、というか、やってみたら「全然難しくなかったな」& PCR検査料金があたりまえですが千差万別だったので、その体験をお話しさせていただきます。

タイ出国前PCR検査を、いつ、どこで受けるか問題

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日本入国にあたって必要な渡航先国出国前PCR検査 or 抗原定量検査の陰性証明書にはいくつか条件があります。
 
搭乗便の出発予定時刻72時間前以内に受けたものであること。
ハイ、ここ、要チェックです。72時間前の計算基準は搭乗便の出発予定時刻です。日本到着予定時刻ではありません。
 
陰性証明書が日本政府指定の参考書式であることが推奨されている。
 厚労省サイトには、「検査証明書の様式については特に指定はなく、任意のフォーマットで大丈夫。ただ、必要な項目が日本語または英語で記載されている必要がある」と書かれていますが、なにかあって証明書が無効とされるのも怖いので、指定参考フォーマットで証明をもらったほうがいいなと判断(→この証明書の不備で帰国便に搭乗できなかった事例がANAのサイトで紹介されています!! ひいいいい〜〜〜!!!)。
 
で、ここでハッと気づいたんです。この参考フォーマットは厚労省のサイトからDL可能なので、
「そうか!自分でダウンロード&プリントアウトして持参すればよかったのか! 」←と理解したのはタイに着いてから。要は、指定参考フォーマットの用紙を検査を受けるクリニックに持参&提出、検査結果を記入してもらえばいいんですよね。用紙は英語・日本語併記なので、海外でも見せれば理解してもらえます。「ぬかったーーー!!」と、地団駄。宿泊ホテルに頼んでプリントアウトしてもらうテもありますが、それも面倒だったので、クリニックに日本政府指定書式がある旨を説明、プリントアウトして記入してほしいと頼むしかないのかもーー、と、いったんは思いました → が、バンコクに関して言えば、まったく心配無用でした。日本政府指定の参考書式で証明書を発行してくれるクリニックがいくつもあったんですよー!


※日本政府指定フォーマットは6月に改訂、簡素化されました。ただ、新旧どちらでも大丈夫となっています。また、厚労省HPには、日本語&英語以外に、各国語バージョンも用意されています。

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③検査方法が、日本政府が認めているものであること。
コロナ検査は日本政府が指定するいずれかの検査方法であることが必要で、指定検査方法については、②の指定フォーマットに英語&日本語で書かれています。それもあって、陰性証明の指定フォーマットがある旨をクリニックに伝えて、記入してもらうのが確実だと判断したわけです。
 
今回のタイひとりっぷの日程は10日間ほどだったので、バンコク以外にどこかへ足を伸ばそうとは思っていました。具体的にどこへ行くかは着いてから決めることにして出発したんですが、旅程を決める際の重要ポイントだったのが、このタイ出国前のコロナ検査。これをいつどこで受けるかにかかわるので、旅のラストでどこにいるのかをよーーく考える必要があります。
 
①〜③の条件を考えると、出国72時間前には、地方都市よりも、確実に検査を受けられる大都会の首都バンコクにいたほうがいいという結論に。さらに、抗原定量検査だと、間違えて抗原定性検査を受けさせられてしまったら、、、という懸念があり(ひとりっPだけ?)、確実なPCR検査を受けることにしました。

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ネットでいろいろ検索したところ、バンコクでのPCR検査の相場はだいたい4000バーツ(約16000円)らしいとわかりました。バンコク市内の大きな病院や日本語の通じるクリニックなど選択肢は何軒も。中には、検体採取のためにホテルにスタッフが来てくれるという往診式のクリニックも。そして、さすが在住日本人の多いバンコク。先ほど書いたように、日本政府指定のフォーマットがあることをちゃんと把握していて、日本仕様の陰性証明を出してくれる病院・クリニックが結構あるんですよ。これはほんっと助かりました! ちなみに、検査が要予約かどうかは、病院によります。
 
で、旅の最後に2泊した『ハイアット リージェンシー バンコク スクンビット』内テナントエリアのエレベーター脇にPCR検査の案内広告発見! 「む! なんだここ!? ネット検索では出てきてないなー。一応チェック!」 と、エレベーターで2階のクリニックへ。

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クリニックの入口まで行って、わかりました。「ここ、本来はビューティクリニックだ!」。
 
外のイスに座っているのは、検査待ちか検査結果待ちの人ではと思われます。入口に各種検査の料金表が置かれていて、通常PCR検査は2900バーツ(結果は24時間後)、特急PCR検査は3900バーツ(同6時間後)、超特急PCR検査は4900バーツ(同3時間後)と判明。相場より安い&高い値段設定に、「なるほど。クリニックによって価格はいろいろか。日本もそうだもんねえ」とバンコクのPCR検査料金事情がわかってきました。

バンコクでもっとも安く(ひとりっP調べ)PCR検査を受けられたクリニックはこちらです!

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ひとりっPが検索した中で、PCR検査代が最安だったのが、こちらの『MED CONSULT CLINIC 』です。なんと、相場4000バーツ(約16000円)の半額以下の1500バーツ(約6000円)! 結果が出るのは、当日中〜翌日まで幅あり(実際に検査を受けてみての推測ですが、検査を受ける時間帯とその日の混み具合によるのではないかと。当日中に結果が必要な場合は10時前に来るように、との但し書きあり)。
 
ずば抜けて安いのが逆に不安で、最初はスルーしていたんですが、よくよく検索してみたら何人かの日本人のクチコミ発見。読む限り、「なんか大丈夫そうじゃん!?」と、予約も不要だったので、思い切って行ってみることに。

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クリニックへは、スカイトレインのプロムポン駅から徒歩10分強。スクンビット通りから北へ伸びる脇道Soi39をずーーっと進み、途中を右折してしばらく行った、Soi49にぶつかる手前にあります。バイクタクシーで行くこともできますが、ひとりっPは事故ったら怖いのでバイクタクシーには乗らないようにしているのと、夕方近く&曇っていてまあまあ涼しかったので、Googleマップを見ながら、駅から徒歩で向かいましたクリニックまでは商店街ではなく、この画像のようなコンドミニアム中心の住宅街。店などはあまりないので、どちらかというと単調なルートです。ちなみに、このクリニックの周辺には、PCR検査代4000バーツの病院やクリニックがほかに数軒あり、バンコクで検査を受けるエリアとしてはポピュラーなのではと推測。

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クリニックは、スポーツクラブの敷地内に建っている複合施設ビルにテナントとして入っています。ひとつ下の階はスポーツジムでした。

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行ってみてわかったのですが、ここもビューティクリニックなんですね。「なるほど。バンコクではビューティクリニックがPCR検査をやっているパターンが多いのかもなあ」と思いながら、受付カウンターへ。

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HPにはPCR検査は予約不要と書かれていたので、予約なしで到着したのが16時。ひとりっPのほかには検査待ち客は1名だけ。受付で予約の有無を聞かれ、ないと答えたら、クリニック内に掲示されているQRコードをスマホで読み込んで、申込フォーマットに必要事項を入力するように言われ、終了後会計。クレジットカードで支払いました。
 
MED CONSULT CLINICには、日本政府指定フォーマットの陰性証明書が用意されていて(大量にプリントアウトされていました)、こちらが日本人だとわかると、「この書式ね」と確認してくれます。ちなみに、念のためパスポートを持参していましたが、見せる必要はありませんでした。申込フォーマットにパスポート番号を記入する欄はあったのですが、番号は覚えているので、取り出さずに入力して終了。
 
その後すぐに、隣の小部屋でPCR検査。ノドの奥と鼻の奥に綿棒をスイッと突っ込まれ、あっという間に終了。痛みはまったくなく、ちょっと鼻の奥がむずむずした程度でした。タイ到着時のドライブスルー検査のときといい、バンコクの看護師さんは手慣れてますねえ。
 
クリニック到着から終了まで、10分かかりませんでした。はやっ。コミニュケーションはすべて英語ですが、システマチックに進行するので複雑な会話は不要でした。
 
※各国でPCR検査を受けられる場所については、「ホテルのコンシェルジェに聞いたら教えてくれたよ」とは、ひとりっPの友人談。滞在先が一定以上の高級ホテルなら、それもアリですね。前述しましたが、ANAのHPにもリストがあります。ANA搭乗客は割引料金になるサービスもあるようですね。

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検査結果が出るまでの所要時間はクリニック内に張り紙があり、午前中に受ければ当日中に判明、ひとりっPが受けた16時(タイ出国便の出発53時間前でした)だと翌日夕方とのことでしたが、翌日午前中に結果が出ました。6〜7時間で結果が出るエクスプレスPCR(3000バーツ)もありましたが、よっぽどの事情がない限りは、通常の1500バーツコースで十分なのではと。
 
というふうに、最安価格でしたが、なんの問題もなく検査を受け、陰性証明ももらえました。フー。旅程中最大のミッション終了ですヨ。かなりの達成感!!
 

その④【タイ出国→日本入国編】へ続く
 
※MED CONSULT CLINICについての詳細は、Googleマップで検索していただくとすぐにヒットします(クリニックHPへのリンクあり。PCR検査の予約もできます。が、予約は不要と明記もされています)。 

 
※記事中に記載した情報(必要書類、価格、各種条件など)は、ひとりっPが旅した2022年GW時点、もしくは、2022年7月10日時点でのものになります。実際におでかけの際は、ご自身で最新の情報をご確認ください。

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ひとりっP

ひとりっPこと編集Pことフクイユミコ。元SPUR編集長。女性のひとり旅を「ひとりっぷ」と名付けて応援中の編集者。会社員にもかかわらず、海外ひとり旅歴25年以上、回数400回超え(全部自腹)の旅バカ。おもな渡航先は、香港180回、台湾60回、タイ&シンガポール各40回、サンフランシスコ30回、中国30回、ハワイ30回、中南米各国40回、カリブ諸国30回、中近東10回など。現在年間25回ほど(全部プライベート)海外渡航。あまりの頻度に、日本入国時に密輸を疑われたことも。その圧倒的実体験をもとにした女子ひとり旅指南本『今日も世界のどこかでひとりっぷ』『明日も世界のどこかでひとりっぷ2~秘境・絶景編~』『昨日も世界のどこかでひとりっぷ3~“弾丸・無茶旅編”~』『今日も世界の果てまでひとりっぷ4〜爆バイイング編〜』に続き、初の国内編『昨日も世界の果てまでひとりっぷ5〜行くぜ、ニッポン編〜』が好評発売中。5冊とも、文・写真はすべて本人が担当。

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