誕生石は、生まれた月ごとに定められた宝石としてよく知られている。日本では1958年に現在の全国宝石卸商協同組合により12種が決定、公表され、2021年に10種が新たに加えられた。おなじみの誕生石から少し自由になって、新しいパートナーになる宝石と出合い、知識を深めてみたい。占星術研究家の鏡リュウジさんが、この先7年間、各星座の運勢の導き手となる宝石を選出。地球科学者の奥山康子さんにその宝石に関する科学的知識を解説していただく、という贅沢なセッションが実現した。
「今回、新たな星座別誕生石として、これから7年間の変化に対する守護や象徴になる宝石を考えました。西洋占星術においては、この春から2033年5月までは、84年ぶりの『双子座天王星』というフェーズ。この時期はコミュニケーションや知識に関することで、大きな変革が訪れると解釈できるからです」と鏡さん。
「鉱物って、動物、植物同様『〜物』とつくことからもわかる通り、地球を構成する基本単位の一つだと考えています。そして宝石は、あまたの鉱物から、多くは歴史的文脈において選び抜かれた稀少な存在といえるでしょう。その姿について、科学的にも知っていただきたいですね」と鉱物を専門とする奥山さんが答える。すると、「なるほど! 16〜17世紀ぐらいまでのヨーロッパでは、鉱物界、植物界、動物界、人間世界、天界というような上昇構造で世界が捉えられていました。鉱物界は一番下の粗い世界であるけれども、その実、土台になっている」と目を輝かせる鏡さん。
天にある星と地中の宝石が結びつき、ロマンと科学が交差する知の扉を、パーソナルな新誕生石を頼りに開いてみよう。
メディアを通じて占いの魅力を伝える。英国占星術協会会員。日本トランスパーソナル学会理事。京都文教大学客員教授。東京アストロロジー・スクール代表講師。
鉱物に関する幅広い知識と経験のもと地圏を対象とする研究と研究開発に取り組む。著書に『深掘り誕生石』(築地書館)、『青いガーネットの秘密』(誠文堂新光社)など。












