杉本博司の銀塩写真が一堂に。東京国立近代美術館にて大規模個展「杉本博司 絶滅写真」開催中

現代美術作家、杉本博司の創作の原点である銀塩写真にフォーカスした、国内の美術館では21年ぶりとなる大規模個展「杉本博司 絶滅写真」が、現在、東京・竹橋の東京国立近代美術館にて開催中だ。本展に合わせて、所蔵品ギャラリー3階では同館所蔵の杉本作品全点と未公開資料「スギモトノート」のサテライト展示も!

現代美術作家、杉本博司の創作の原点である銀塩写真約60点が一堂に。東京国立近代美術館では現在、2026年9月13日(日)までの会期で「杉本博司 絶滅写真」を開催中だ。

現代美術作家、杉本博司の創作の原点である銀塩写真にフォーカスした、国内の美術館では21年ぶりとなる大規模個展「杉本博司 絶滅写真」が、現在、東京・竹橋の東京国立近代美術館にて開催中だ。本展に合わせて、所蔵品ギャラリー3階では同館所蔵の杉本作品全点と未公開資料「スギモトノート」のサテライト展示も!

現代美術作家、杉本博司の創作の原点である銀塩写真約60点が一堂に。東京国立近代美術館では現在、2026年9月13日(日)までの会期で「杉本博司 絶滅写真」を開催中だ。

杉本博司の銀塩写真が一堂に。東京国立近代の画像_1

杉本博司《相模湾、江之浦》2025年 ゼラチン・シルバー・プリント 119.4×149.2cm © Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi 

杉本は現代美術作家としてさまざまな領域で活動。小田原文化財団 江之浦測候所をはじめ建築分野でも活躍し、日本の古典芸能など舞台芸術の演出では国内のみならずヨーロッパ数都市やニューヨークにも進出し、その活動分野は書、陶芸、和歌、料理と多岐にわたる。本展はそんな杉本の初期(1970年代後半)から現在に至る銀塩写真にフォーカスするもの。写真作品で構成する美術館での個展は、国内では2005年に森美術館で開催された「杉本 博司:時間の終わり」以来となる。

 

杉本博司の銀塩写真が一堂に。東京国立近代の画像_2

「杉本博司 絶滅写真」展示風景 東京国立近代美術館 ©Sugimoto Studio

3つの章、全13シリーズにより、ゆるやかに時系列に沿いつつ、杉本の作品世界の展開をたどる本展。初期代表作として知られる〈ジオラマ〉〈海景〉のシリーズ、そして〈スタイアライズド・スカルプチャー〉〈Opticks〉においては、初公開となる新作の展示もある。とくに杉本のデビュー作として知られる〈ジオラマ〉では、《ポコット族》などいくつかの新作を加えた構成により、1975年、シリーズの始まりからひそかに構想され、半世紀を超えてついに実現に至った、人類史をめぐる深淵なストーリーが初めて展示されているので注目したい。

杉本博司の銀塩写真が一堂に。東京国立近代の画像_3

「杉本博司 絶滅写真」展示風景 東京国立近代美術館 ©Sugimoto Studio

タイトルに掲げられた「絶滅写真」とは、銀塩写真というメディアの終焉と自らの作家活動の終幕を見すえて浮上した主題だという。一方で、本展で示される“絶滅”のヴィジョンはそれだけにはとどまらない。3章 「絶滅写真」では、銀塩写真というメディアの始原にさかのぼる〈前写真、時間記録装置〉〈フォトジェニック・ドローイング〉から〈肖像〉、近作〈Opticks〉まで、6つのシリーズにより、杉本が予見する“絶滅”をめぐるヴィジョンの行方を探っているが、本展全体を見わたした時にも、その主題は通奏低音として示されていることに気づくはずだ。

会期中は所蔵品ギャラリー3階にて、同館が所蔵する杉本作品全点と、制作の秘密を明かす未公開資料「スギモトノート」がサテライト展示されているのでお見逃しなく。「スギモトノート」は1970年代半ばより記録がはじまる、杉本の写真作品制作における、撮影時および暗室での作業工程の覚書を記したノート。作品への理解がより深まるに違いない。

杉本博司の銀塩写真が一堂に。東京国立近代の画像_4

「絶滅 FLIGHT JACKET」(カラー:BLACK、サイズ:1(S)、2(M)、3(L)、4(XL)、5(XXL))¥88,000

なお、本展はグッズも充実。ポスター3種が発売日をずらして販売されているほか(《パレス・シアター、ゲーリー》は7月14日(火)より、《相模湾、江之浦》は8月18日(火)より販売/完売次第販売終了)、本展のために杉本が特別にデザインした風呂敷や、〈放電場〉シリーズの作品をモチーフにした傘、杉本揮毫による「絶滅」の書を背中にデザインした薄手のナイロン製フライトジャケットなど、他では手に入らないものが揃うので、ぜひグッズ会場もチェックを。

杉本博司の銀塩写真が一堂に。東京国立近代の画像_5

「杉本博司 絶滅写真」展示風景 東京国立近代美術館 ©Sugimoto Studio

「杉本博司 絶滅写真」
会期:〜2026年9月13日(日)
会場:東京国立近代美術館 1階 企画展ギャラリー(東京都千代田区北の丸公園3-1)
開館時間:10:00〜17:00(金・土曜 10:00〜20:00) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜(ただし7月20日は開館)、7月21日
観覧料:一般 ¥2,300、大学生 ¥1,200、高校生 ¥700 ※中学生以下、障害者手帳を提示の人とその付添者(1名)は無料/本展の観覧料で入館当日に限り、所蔵作品展「MOMATコレクション」(4〜2階)も観覧可能
問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
https://art.nikkei.com/sugimoto/