2026.07.15

レンブラントのエッチング作品とその影響の広がりに着目。「版画家レンブラント 挑戦、継承、インパクト」、国立西洋美術館で開催中

東京・上野の国立西洋美術館では、2026年9月23日(水・祝)までの会期で、オランダを代表する画家・レンブラント・ファン・レインのエッチング作品に焦点を当てた展覧会「版画家レンブラント 挑戦、継承、インパクト」を開催中。レンブラントのエッチング作品だけでなく、それらが同時代および続く時代に与えた影響も紹介する。

東京・上野の国立西洋美術館では、レンブラント・ファン・レインのエッチング作品に焦点を当てた展覧会「版画家レンブラント 挑戦、継承、インパクト」を開催中だ。

東京・上野の国立西洋美術館では、2026年9月23日(水・祝)までの会期で、オランダを代表する画家・レンブラント・ファン・レインのエッチング作品に焦点を当てた展覧会「版画家レンブラント 挑戦、継承、インパクト」を開催中。レンブラントのエッチング作品だけでなく、それらが同時代および続く時代に与えた影響も紹介する。

東京・上野の国立西洋美術館では、レンブラント・ファン・レインのエッチング作品に焦点を当てた展覧会「版画家レンブラント 挑戦、継承、インパクト」を開催中だ。

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レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン《書斎の学者(ファウスト)》1652年頃 エッチング、ビュラン、ドライポイント 国立西洋美術館

《夜警》(1642)や《テュルプ博士の解剖学講義》(1632)などといった名画でおなじみのレンブラント・ファン・レイン(以降、レンブラント)は1606年にオランダのレイデンに生まれた、バロック期を代表する画家。本展は詩人・批評家テオフィル・ゴーティエ(1811-1872)に「油彩以上に色彩豊か」と言わしめたレンブラント版画の魅力をたっぷり紹介するものだ。

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レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン《自画像、口を開けた顔》1630年 エッチング レンブラント・ハウス美術館

本展では、オランダ・アムステルダムにある世界で唯一のレンブラント専門美術館、レンブラント・ハウス美術館と国立西洋美術館が所蔵するエッチング(腐蝕銅版画)コレクションを中心に、国内の美術館、大学図書館および海外の個人コレクターが所蔵する作品や書籍も加えて展示。レンブラントのエッチングと、それが同時代および続く時代に与えた影響について多角的に紹介している。

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レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン《百グルデン版画》1648年頃 エッチング、ドライポイント、ビュラン/和紙 国立西洋美術館

展示は3章立てで構成。第1章「版画家レンブラント」はレンブラントのエッチングがテーマ。レンブラントが制作を始めた17世紀初頭、エッチングはエングレーヴィング(銅板に直接彫刻をする直接凹版技法)の代替技法から独自の表現を追求する時代へと転換したが、レンブラントはその中心的存在として技法や主題、表現方法を革新し、芸術的探求と商業的意図の両面から制作を展開した。本章では「肖像と頭部習作」「無宿者と市井の人々」「キリスト教主題」「スケッチ」「風景」の5つの主題から、その作品を考察する。

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(左)レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン《窓辺でエッチングを制作する自画像》1648年 エッチング、ドライポイント、ビュラン/中国紙 レンブラント・ハウス美術館、(右)ゲオルク・フリードリヒ・シュミット《窓の蜘蛛を伴う自画像》1758年 エッチング、ドライポイント レンブラント・ハウス美術館

第2章「レンブラント版画の影響:17-18世紀」では、レンブラントの版画が後世に与えた影響のうち、17-18世紀の事例に注目。レンブラントの版画は制作当時から高い人気を集めたが、17世紀における影響は限定的で、弟子の中でもエッチングを手がけた者はフェルディナンド・ボルら少数だったが、18世紀になるとドイツの作家を中心に関心が高まり、模倣作や未完作品を補作する動きが広がった。本章ではレンブラント作品と影響を受けた作品を並べて展示したりもしているので、じっくり見比べてみて。

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レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン《使徒たちに現れるキリスト》1656年 エッチング レンブラント・ハウス美術館

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フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス《戦争の惨禍》79:真理は死んだ 1810-20年頃 エッチング、バーニッシャー/ウォーヴ紙 国立西洋美術館

また第3章「レンブラント版画の影響:19-20世紀」では、最初にスペイン国内でレンブラントのエッチングを熱心に研究したゴヤの作品を紹介。続いて19世紀フランスを中心とした、エッチング復興(リヴァイヴァル)のなかでのレンブラントの人気に焦点を当てた展示が。後半ではレンブラントのエッチングの直接的、間接的な影響のもと制作された作品群を紹介する。

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フェリックス・ビュオ《ウェストミンスター・ブリッジないしウェストミンスターの時計塔》1884年頃 エッチング、ドライポイント、ルーレット 国立西洋美術館

ステートを重ねつつ図像を発展させたり、ドライポイントの滲みの効果を表現に生かしたりといった、レンブラントが可能性を試みた手法を使ったフェリックス・ビュオやメアリー・カサットの作品を見ることができる。さらに、レンブラントの《窓辺でエッチングを制作する自画像》から直接的に引用したアンリ・マティスの作品などにも注目してほしい。

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レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン《三本の木》1643年 エッチング、ドライポイント、ビュラン 国立西洋美術館

《百グルデン版画》や《三本の木》など代表作を含む、20点余のレンブラントのエッチング作品を所蔵する国立西洋美術館ならではの、密度の濃い企画。レンブラントが版画にかけた情熱と、その影響の広がり、そしてエッチング技法の進歩や展開についても知ることができる展覧会、どうぞお見逃しなく。

「版画家レンブラント 挑戦、継承、インパクト」
会期:〜2026年9月23日(水・祝)
会場:国立西洋美術館 企画展示室(東京都台東区上野公園7-7)
開館時間:9:30~17:30(毎週金・土曜日は 20:00 まで) ※入館は閉館の30分前まで
観覧料:一般 ¥2200、大学生 ¥1300、高校生 ¥1000、中学生以下・障害者手帳持参の方とその付添者1名は無料 ※観覧当日に限り本展の観覧券で常設展も観覧可/会期中、一部作品の展示替えあり
https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2026rembrandt.html