【ワン・イーボー】クールなポーカーフェイスが気になる! 今知っておきたい王一博

昨今、アジアのスターたちが世界中を席巻している。そんな中、編集部は一人の中国人俳優に注目。彼の名は王一博。2024年には日本でもW主演を務めた映画が公開予定と、今最も注目すべき彼の、気になる素顔に迫る!

映画『無名』 ワン・イーボー
Copyright2023© Bona Film Group Company Limited All Rights Reserved
映画『無名』 ワン・イーボー
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2枚の写真は2024年に日本で公開予定の映画『無名』のワンシーン。美しい立ち姿に魅了される。

王一博(ワン・イーボー)とは……

 1997年、中国 河南省洛陽市出身。2014年にボーイズグループ「UNIQ」のメンバーとして芸能界デビュー。端正なビジュアルに加え、歌・演技・ダンスなどマルチな魅力にアジア各国で沼落ちする人が続出中。 

王一博の魅力をおさらい!

中韓合同グループ「UNIQ」としてデビュー

UNIQとしてデビューしたワン・イーボー
©Getty Images

2014年に中韓合同グループ「UNIQ」のメインダンサー・ラッパーとしてデビュー。写真左から2番目が王一博。2015年には日本での公演を果たすも、翌年以降はグループ活動が実質休止に。その後ソロへ移行し、俳優業も精力的に行う。自身が歌うW主演ドラマの挿入歌は、発売から4時間で累計売上枚数100万枚を突破したことも!

スポーツ万能で、バイクレーサーとしての一面も

ワン・イーボー バイクレーサー
©Getty Images

2019年からバイクレーサーとしてYAMAHAのチームに所属し、レースに出場している。また、幼少期からストリートダンスを始め、スケートボードも乗りこなすハイレベルな身体能力を持つ。サバイバルオーディション番組のダンスメンターを務めたり、アジア競技大会のPVでブレイキングダンスを披露するなど、高いスキルを生かした仕事も多い。

国民的俳優として活躍

ワン・イーボー 動画配信サービスiQIYIの年度主演男優賞(映画部門)を受賞
©Getty Images

代表作として知られるブロマンスファンタジー時代劇「陳情令」。ドラマの再生回数は100億回を超え、日本でも愛されている。ほかにも多くの作品に出演し、2023年は初主演映画で数々の賞を獲得。国民的俳優として人気を確立している。『熱烈』など主演映画3本が評価され、11月には動画配信サービスiQIYIの年度主演男優賞(映画部門)を受賞。

ファッションアイコンとしてブランドからも熱視線

ワン・イーボー
(右)©AFLO (左)©Getty Images

身長180㎝という抜群のスタイル、どんな髪色も似合う品のある顔立ちは、世界中のメゾンから注目を集めている。2021年からシャネルのアンバサダーを務め、イベントで来日した際も話題を呼んだ。就任前から「シャネルをきれいに着こなす」と中国で話題になっていたとか。2022年にはモンクレールのグローバルアンバサダーにも就任。

2023年広告契約数が国内2位!

ワン・イーボー
©AFLO

彼のWeiboの登録者数は4000万人超え。広告出演している会社数は2023年現在で27社と圧倒的な数。中国のウェブメディアによると「陳情令」で共演した肖戦に次ぐ国内第2位。アパレル、コスメ、家電、日用品、日本でもおなじみのポケモンカードまで、幅広いジャンルで広告に起用されており、好感度の高さがうかがえる。

2024年には日本で映画『無名』が公開予定!

ワン・イーボー 映画『無名』
Copyright2023© Bona Film Group Company Limited All Rights Reserved

トップスターのトニー・レオンとW主演し、中国でも作品賞などを多数受賞している大ヒット作『無名』。2024年日本でも公開予定であることが発表された。第二次世界大戦下の上海を舞台にしたスパイ映画という、今までの彼の出演作にはない役柄に挑戦し、主題歌も歌っている。現在はYouTubeで主題歌のMVや中国の予告動画を見ることができる。

『無名』
2024年より全国順次公開 監督:チェン・アー 出演:トニー・レオン、ワン・イーボー

アイ・ラブ・中国カルチャー

王一博が体現するのは、端正で美しく新しい男性像

綿矢りさ

綿矢りささん(作家)
1984年京都府生まれ。早稲田大学教育学部卒業。高校在学中の2001年『インストール』で第38回文藝賞を受賞しデビュー。以前から中国文化への関心が高く、北京滞在中に書き上げた新刊『パッキパキ北京』が発売中。

彼の姿がSNSに流れてきていつの間にか意識する存在に

――綿矢さんは以前から中国カルチャーがお好きだそうですね。

綿矢 簡体字を勉強したいと思ったのがきっかけです。子どもの頃は漢字で全部書いてある中国語がおどろおどろしく見えて怖かった。ところが大人になってすべてを漢字のみで表現できるということに感激して、そこから勉強するようになりました。

――王一博を知ったきっかけは?

綿矢 X(旧Twitter)、インターネットです。「陳情令」が放送される少し前から「彼は踊りもすごい!」と動画が回ってきて。莫大な数のファンから、調べなくても情報が入ってきて自動的に〝摂取〟できました。

――綿矢さんから見た王一博の魅力を教えてください。

綿矢 何でもできて、大舞台に強いイメージがあります。中国にはかっこいい人や目を引く俳優はたくさんいますが、彼にあれだけ人気が出たのは、外見だけじゃない闘志があるというか。加えて、中国にはCMで物をすすめる「代言人」という仕事があり、彼はよく登場します。アパレルから化粧品、食品から洗剤まで、あのポーカーフェイスのまま、キリッと宣伝してるんですよ。露出が多いのに安っぽくないんです。

――綿矢さんが特に印象的に感じたエピソードなどはありますか?

綿矢 ドラマ「陳情令」はもちろんですが、バイクレーサーとしてチームに所属したのが大きな話題になって、人気がグンと上がった気がします。危険を顧みずレースに出る姿がハラハラするけど素敵。中国では「勇敢な人がかっこいい」と評価される傾向があるんです。誰かに勝つよりも、危ないことや難しいことに挑戦すると「勇敢!」と言われる。成功すると「かっこいい!」となります。非常事態でも活躍できて、適応能力が高そうな雰囲気が人気なのかもしれません。芸能人はバラエティ番組などでも勇敢さや運動能力の高さを試される機会が多い印象です。

Banana in(蕉内)

王一博が着用したアイテムは飛ぶように売れる!
中国の下着やルームウェアのブランド「Banana in(蕉内)」。写真は綿矢さんの私物で、王一博がECサイトで着用しているものと同じアウター。

日本の芸能人とは違うと割り切って推すのがオススメ

――ドラマ版「陳情令」もご覧になったそうですね。

綿矢 全キャラクターがすごく立っていたドラマでした。原作にあるラブロマンス的な要素がほとんど抜いてあったにもかかわらず、とてもロマンティックで面白い。ドロドロの勢力争い、衣装や幻想的な風景のきれいさ、魔法を使えるファンタジー要素などが盛りだくさんなんです。各話で推理ものの要素があったり、敵が最後までわからなかったりして、50話もあるのに長く感じませんでした。さらには登場人物が優雅で、女性が熱狂する佇まい。王一博と肖戦をドラマで初めて見たとき、抜けるような肌の白さや線の細さが、まるで少女漫画から抜け出してきたようでした。それまでの中国の人気俳優たちとは少し違い、新世代っぽさを感じた。北京で見た年末の歌番組にも線が細い男性がたくさん出演していて、次の流行の兆しを感じました。

――新刊『パッキパキ北京』にも王一博が登場します。

綿矢 この本は北京滞在中に書いたのですが、あれは誰だ! ってツッコミたくなるほど、街のあちこちに等身大パネルや広告でいるんです(笑)。歌番組でもトリを務めてニュースになって、その年の顔でした。

――北京滞在がきっかけで本作を書くことになったのでしょうか?

綿矢 そうですね。コロナ禍で厳戒態勢の時期に行き、ホテルでの隔離期間を経て、街の人たちが冬の極寒の中、検査場に並ぶ時期から、外出が解禁されて街が動き出す過渡期を経験したので、あの空気感を現地で書けました。隔離期間で大変でもペットを連れて入国している人を目撃して、主人公と獰猛な犬のペアが別天地に行ってもたくましく生きる感じがいいなと思ったんです。北京にいる間は子どもも夫も一緒で、街に対して物怖じするところもあったけど、本当に自由な身でウロウロできたら楽しいだろうな、と。いつもと違う場所を全力で楽しむ気持ちで書きました。

――最後に、王一博を推し始めた人に向けて一言お願いします。

綿矢 推すにつれて、日本の芸能人とは違うなぁという場面を、随所に感じることがあるかもしれません。違いを認識したうえで推し活を楽しまれたらいいのではないかと思います。日本での活動も今後増えてきたらいいですね!

『パッキパキ北京』
綿矢りさ著 集英社/1,595円

『パッキパキ北京』
夫の赴任先である北京へ行くことになった主人公菖蒲。コロナ禍が続く異国の地で、愛犬ペイペイと目の当たりにした生活やカルチャーが表現豊かに描かれている。

FEATURE
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