SPURが読者のためのメンバーシップサービス「The SPUR Club」初の会員限定イベントとして、9月29日(火)に特別試写会を開催。上映したのは、10月16日(金)公開の西川美和監督作『わたしの知らない子どもたち』。会員38名がひと足早く鑑賞した一夜を、会場の様子や参加者の声とともにレポートする。

The SPUR Club主催! 『わたしの知らない子どもたち』特別試写会イベントをレポート

SPURが読者のためのメンバーシップサービス「The SPUR Club」初の会員限定イベントとして、9月29日(火)に特別試写会を開催。上映したのは、10月16日(金)公開の西川美和監督作『わたしの知らない子どもたち』。会員38名がひと足早く鑑賞した一夜を、会場の様子や参加者の声とともにレポートする。

INDEX

The SPUR Clubとは?

登録無料の「The SPUR Club」は、SPURをもっと便利に楽しむための会員サービス。専用のマイページでは、記事のブックマークや好きなブランド・著者のフォローができ、自分好みの情報がひと目でわかる。メールマガジンで最新トレンドを逃さず、人気の占いも手軽にチェック可能。さらに会員限定のプレゼントや、イベントへの応募特典も用意されている。今回の特別試写会は、その記念すべき第1回となった。

 

一本の対談から生まれた、特別な一夜

上映を前に、期待を胸に会場へ向かう参加者

上映を前に、期待を胸に会場へ向かう参加者

会場は東京・銀座のTCC試写室。抽選で選ばれた会員38名が集まり、ロビーでは映画のポスターが参加者を出迎えた。西川美和監督の最新作であり、実力派キャストの出演でも注目を集めている。上映時間は2時間30分と見応えも十分だ。公開前の話題作を観られるとあって、18時30分のスタートを待つ場内は期待感に包まれていた。

上映前に挨拶するSPUR・SPURデジタル統括編集長の五十嵐真奈

上映前に挨拶するSPUR統括編集長の五十嵐真奈

上映に先立ち、SPUR統括編集長の五十嵐真奈が登壇し、挨拶とメッセージを届けた。今回の試写会のきっかけは、SPUR2026年9月号の特集「日常を守るために いま、憲法9条を読む」。最新作で戦争を題材に選んだ西川美和監督と、憲法学者の木村草太さんの対談を掲載したことが縁となった。対談で木村さんは、戦争の時代を描いた映画を多くの人が観ること自体に意味があると語っている。「この作品が、平和について考えるきっかけになれば」。五十嵐のそんな願いが込められた言葉の後、上映が始まった。

戦争孤児の目を通して描く、命の輝きと希望

映画わたしの知らない子どもたちポスター

1945年、終戦。音楽家の父のもとで育った12歳の少女・茅野琴子は、戦争で家も家族も失い、焼け野原となった東京でひとり生きることになる。琴子を演じるのは、約500人のオーディションから選ばれた新星・小八重葵美(こやえ・あみ)。二階堂ふみとともにダブル主演を務め、岡田准一、田中裕子、役所広司ら豪華俳優陣が脇を固める。

わたしの知らない子どもたちの一幕

少女であることが身の危険につながると知った琴子は、「吉田茂男」と名乗り、少年として生きる道を選ぶ。同じく家族を失った少年たちと出会い、ともに働き、支え合う日々。それは、すべてを失った琴子にとって、ようやく手にした「居場所」だった。

わたしの知らない子どもたちの一幕

一方、琴子の担任教師だった曽根文美子(二階堂ふみ)もまた、敗戦と婚約者の喪失によって生きる意味を見失っていた。琴子を探す旅に出た曽根は、その道のりで少しずつ自らを取り戻していく。戦後の日本には、12万人を超える戦争孤児がいたとされる。本作は、過酷な時代を懸命に生きた子どもたちの命の輝きと、その命を信じて未来へつないだ大人たちの選択を描く物語だ。

上映後の会場で聞いた、会員の声

上映が終わると、場内には静かな余韻が広がった。会場のあちこちで涙をぬぐう参加者の姿も見られ、作品が投げかけたものの大きさを物語っていた。本作を鑑賞した会員たちは、何を感じ、何を持ち帰ったのか。3名の参加者に感想を聞いた。

あの時代を、繰り返してはいけない

K・Mコメント画像
K・Mさん

西川監督の作品では『すばらしき世界』がいちばん好きなのですが、本作も同じように、何が悪で何が優しさなのかを考えさせられました。子どもが子どもに「生きててね」と別れを告げなければならない時代があった。それを繰り返してはいけないと強く思います。田中裕子さんや吉田羊さんが演じた大人たちのように、見知らぬ子どもにも、自分なりの思いやりを持って接することができる人間になりたいです。

決して過去の話ではない

M・Sコメント画像
M・Sさん

誰にも見ないふりをされてきた子どもたちがいたこと、そして今もそうした立場を強いられている人がいることを改めて考えました。現在も世界のどこかで戦争が起き、親を失う子どもたちがいる。決して過去の話ではないと感じます。戦争孤児は、知っているようで知らないテーマ。日本人としてぜひ観てほしいと、周りに伝えたいです。

戦争映画を、違う角度から観られる作品

A・Kコメント画像
A・Kさん

戦争を描いた映画はこれまでも観てきましたが、戦争孤児に焦点を当てた作品は初めてで、また違った角度で戦争について学べた気がします。印象に残ったのは、琴子といつも一緒にいた少年・将吉(羽山由一郎)。自分も子どもなのにどこか達観していて、そういう生き方を強いられた時代だったのだと胸が痛みました。

来場者には、SPUR最新号、とらやの羊羹、伊藤園のMEGURiをお土産に!

The SPUR Club主催! 『わたの画像_6

(左)伊藤園の「MEGURi」は、売上の一部を、高知県におけるブルーカーボン生態系の保全活動に寄付しているサステイナブルな一品。(右)とらやの「小形羊羹」は、小倉羊羹「夜の梅」、黒砂糖入りの「おもかげ」、抹茶入りの「新緑」の3本セット。

今回のイベントでは、来場者全員にお土産も用意された。最新号のSPUR11月号に加え、とらやで人気の「小形羊羹」と、環境に配慮した紙容器入りボトルドウォーター「MEGURi(メグリ)」も。参加者はそれぞれに作品の余韻を胸に、会場を後にした。SPURデジタルでは、西川美和監督と主人公の茅野琴子を演じた小八重葵美さんへのインタビューを公開中。こちらもぜひチェックして!

映画『わたしの知らない子どもたち』
監督・脚本・原案:西川美和
公開:10月16日(金)全国公開
©︎2026 K2 Pictures・AOI Pro.

出演:小八重葵美 二階堂ふみ
坂東龍汰 櫻井海音 花瀬琴音 キム・ドンウォン
羽山由一郎 小林丞之介 岩田龍門 渋谷そらじ 武内ひなた
北村有起哉 吉田 羊 竹野内 豊
岡田准一 田中裕子 役所広司