体型カバーを考慮しつつ二つのスタイルを使い分け / 丸山 礼

プライベートではカジュアルでメンズライクな格好が多い。街で見かけたおしゃれな男性を参考に、体型カバーを考慮しつつお気に入りを組み合わせる。モノマネやあるあるネタを得意とし、人間観察がライフワーク。ファッションの情報もそこから得ている。

1 リアイムのワンピースは体を美しく見せるように首、手首、足首を出し、Vネックできゃしゃな印象に。シャーリングの位置にもこだわっている。

アバター化したスタイリングはカジュアルだが、こちらは一変、“モテ力”が高いワンピース姿。
「メンズライクなスタイルは素の自分で、人前に出るときはフェミニンな格好が多いです。このワンピースは私がデザインしているブランド、リアイムのもの。以前合コンでめちゃくちゃ目立っていた女の子がいて悔しい思いをしたので、彼女が着ていた服をまねして“Any界隈モテワンピース”と名付けました(笑)。カジュアルな服装のときも、アクセサリーをつけたりしてどこかに“モテ”は入れますね」

 服を着るとき「モテ」以外に気をつけていることは体型。「ダイナマイトボディ」なので、「ぽっちゃり統計学」を駆使してすっきり見える着方を研究している。
「いつ死ぬかわからない、と思っているので欲のままに食べ、寝て、動く、というのがモットー。それでいつの間にかダイナマイトボディに(笑)」
 ダイエットを試みることもあるが、大きな胸はどうにもならない。小学生の頃からひやかされたりしてコンプレックスだった。

2 ナイキ「エア フォース 1」のウィメンズ。スニーカーはコンバースも好き
3 リアイムのユニセックスのパジャマ。中にロングTシャツを着て、ちょっとしたお出かけにも
4 帽子はよくかぶる。左は韓国発のセレクトショップ、エーランドで購入。右はナイキ
5 中目黒の古着店、ジャンピンジャップフラッシュのオリジナルのカーディガン


「芸人になってからも、“胸にしか目がいかねえよ”と言われたことがあり、押さえつけたりしていたこともありました。でも、それは今の自分の生き方に合っていない気がして。天木じゅんさんというグラビアアイドルの方が大きな胸をアピールする服装で、全力で体型を楽しんでいる姿にも感化されました。膨らんだ胸は自分の特徴だから、大事にしていこう、と」
 今の丸山さんにネガティブな空気はいっさい感じられない。「勢いでごまかしているだけ」だというが、コンプレックスと格闘しながら二つのスタイルを獲得したからなのかもしれない。
「どちらの自分もいるから、バランスが取れている。今の自分に一番合っている服装だと思います」

丸山 礼 REI MARUYAMA(Comedian)

1997年北海道生まれ。2016年「PON!」(日本テレビ)のレギュラー出演で注目を浴びる。YouTubeチャンネル「丸山礼チャンネル」も人気。人間観察によるモノマネやあるあるネタを得意とする。2020年よりZOZOTOWNで展開するブランド、リアイムを手がける。

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