女性だって知っておきたいパリ・メンズコレ話題の新アイテム!

1月3週目、毎日降り続く雨と吹きすさぶ風の中、パリでメンズ・ファッションウィークが開かれました。コウエド(Coed)と呼ばれる男女ミックスのショーの増加やプレ・コレクションの重要性アップから、シーズンが入り組んでいる昨今ですが、ローンチしたばかりのウイメンズを加えたコレクションを発表したのは、アミ。またメゾン マルジェラは、初めてジョン・ガリアーノによるメンズのランウェイを。一方ユニセックスのデビュー・コレクションを発表したのは、イタリアのレザー工場ペッレモーダ(Pellemoda)による、ピハカピ(Pihakapi)。デザイナーに起用されたのは、2年前に19歳の若さでLVMH特別賞を受賞、NYとパリで自身のブランド「ベジャス」を発表したカナダ人のヴェジャス・クルシェフスキー(Vejas Kruszewski)です。また、ロエベヴァレンティノと言った安定した実力を誇るメゾンでも、抜け駆け入手したい小物が盛りだくさんでした。

ハイライトはなんと言っても、キム・ジョーンズのルイ ヴィトンにおけるフェアウェル・ランウェイ。1年前のシュプリームとのコラボを始め、女子にもアピールする数々のヒット・アイテムを生み出した彼がメゾンを去ると発表されたのは、ショーの数日前のこと。パレロワイヤルに設置された会場は、ショーのスタート前から大変な熱気に包まれました。サブカルチャーに強く、ストリートとラグジュアリーのかけ橋を確実なものとしたキムのクリエーションには、根強いファンがたくさんいます。ショーがファイナルに近づき、うわーという歓声、轟くような拍手がきこえると、ランウェイに現れたのはナオミ・キャンベルとケイト・モス。二人を脇にキムが登場すると、スタンディング・オベーション!そしてこの3日後には、エディ・スリマンがセリーヌのクリエイティブ・ディレクターに就任してメンズも手がけるというニュースが。行く人、来る人。一時代が終わりを告げ、新しい時代がやって来ます。

 

ファッション・ジャーナリスト 乗松美奈子プロフィール画像
ファッション・ジャーナリスト 乗松美奈子

パリ在住。ファッション業界における幅広い人脈を生かしたインタビューやライフスタイルルポなどに定評が。私服スタイルも人気。
https://www.instagram.com/minakoparis/

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