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【マイキータ】のアイウェアは、軽くて丈夫で極上のフィット感
マイキータ、その言われとコンセプト
ドイツのアイウェアブランド、マイキータ。2003年創立時のオフィスが元託児所(ドイツ語でキータ)だったことからマイ“キータ”と名付けられました。革新的な軽さ、かけ心地、耐久性、人間工学に基づいた正確なフィットといった実用面をさらに魅力的にしているのは、斬新なデザイン。熟練した職人による手仕事とテクノロジーの接点をマイキータのコア・フィロソフィーとして掲げるのは、ファウンダーでクリエイティブ・ディレクターのモーリッツ・クルーガーです。彼は24歳でブランドのローンチングプロジェクトに参画し、これまでメゾン マルジェラやモンクレール、ライカ、マーティン・ローズらとのコラボレーションを実現化して、ビジネスも大いに発展させてきたキーパーソン。マイキータのそんなサクセス・ストーリーの舞台裏を見に、マイキータ ハウスと呼ばれる本社を、ベルリンに訪ねました。
モダン・マニュファクトリー(マニュファクチャーとファクトリーの造語)と呼ばれるマイキータの多角的な取り組みを可能にしているのは、デザインから生産、品質管理までをすべてひとつ屋根の下で、というホリスティックなコンセプトです。10年前からマイキータ ハウスとなったのは、クリエイティブ関係者が多いクロイツベルク地区(旧西ベルリンの東端)に位置する、ペリカンハウス。20世紀初頭建築のアールデコ様式のランドマークで、1930年代に事務用品メーカーのペリカン社の本社があったことから、この名前で親しまれているビルです。
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ベルリンのクロイツベルグ地区、Ritterstrasseに位置するマイキータ ハウス。Photo: Courtesy of Mykita
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仕事の環境も社員フレンドリー。マイキータ ハウスの中庭にはこんなコーヒーのテイクアウトスタンドも。Photo: Minako Norimatsu
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創業者の一人でもあるクリエイティブ・ディレクターのモーリッツ・クルーガー。Photo: Courtesy of Mykita
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ステンレスシート。ステンレスは研磨し、手仕事で一つ一つPVDコーティングが施される。Photo: Courtesy of Mykita
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前述のシートから切り取った、フロント部分。Photo: Courtesy of Mykita
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フラットなフロント部分に自然なカーブをつける作業。Photo: Courtesy of Mykita
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ノーズブリッジ部分を曲げる工程。Photo: Courtesy of Mykita
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エンジニアがマイキータのために特別に開発した工具を使って、側面のパーツを曲げる作業。Photo: Courtesy of Mykita
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フレームを組み立てる工程。Photo: Courtesy of Mykita
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アセテートやメタルの色を選ぶデザイナーたち。Photo: Courtesy of Mykita
マイキータの信条は、革新的技術とサステイナブルな素材
マイキータのデザインインスピレーションは技術面でのリサーチと言うだけあって、ここではプロダクトデザイナーとエンジニアからなるチームが、デザインに取り組んでいます。彼らのコラボレーションの結晶と言えるのが、ファーストコレクションからブランドのシグネチャーとなった、渦巻き状のヒンジ。ネジを使用しないので工具を使わずに微調整、つまり個々の顔にフィットさせるのが簡単で、再調整の場合もテンプルの取り外しや交換を部品を使わずにできるという利点があります。またポリアミドをベースとした超軽量のMYKITA MYLON®は3Dプリントによる力作で、いくつかの賞も獲得。一方特許を獲得しているENDURAヒンジは、一度顔にフィットさせたら歪むことがなく、再調整をほとんど必要としません。
マイキータのメインの素材は、0.5mmの薄さのステンレスと手触りのよいアセテート。長年に渡るサステイナブルな取り組みとして、前者はスウェーデンのアレイマ社からの供給による90%再生ステンレス。後者には特に力を入れ、2年前からはアメリカのイーストマン社が開発したACETATE RENEWに100%移行しています。これはバイオセルロースと再生プラスチックから成る素材で、温室効果ガスの30%削減に繋がるもの。この秋にローンチされたばかりのマイキタ アセテート モダンアイコンズはベーシックなデザインを大胆にアレンジしたコレクションで、構築的でボリュームがあるフレームながらフィット感がさらに高いのが特徴です。
年内には新しいマイキータ ハウスに引っ越す予定のマイキータですが、場所は代わっても“一つ屋根の下”のコンセプトは永遠。今後どんな新しいデザインが生まれるか楽しみです。
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ACETATE RENEWを使ったMYKITA ACETATE SUNシリーズのキャンペーンフォトは、ストックホルムの諸島で撮影された。フレームとレンズのコントラストを遊んだモデルは、NIMA 。Photo: Ben Beagent
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同シリーズより、直線と曲線のバランスが見事なTESHI。Photo: Ben Beagent
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DAKARはセミトランスペアレントのレンズが特徴。Photo: Ben Beagent
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ACETATE RENEWとステンレスを組み合わせたUNA。Photo: Courtesy of Mykita
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AMAREでは、セミトランスペアレントのレンズと本体の色のコントラストを効かせて。Photo: Courtesy of Mykita
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LOMEでもセミトランスペアレントのレンズと本体の色のコントラストが顕著。Photo: Courtesy of Mykita
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マイキータのシグネチャー、渦巻き型のヒンジ。photo: Minako Norimatsu
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パリ在住。ファッション業界における幅広い人脈を生かしたインタビューやライフスタイルルポなどに定評が。私服スタイルも人気。
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