【コム デ ギャルソン】ラバーのエディターが厳選! 今買うべきバッグ&シューズBEST10【それいけ! 良品ハンター】

川久保玲が設立したCOMME des GARÇONS(コム デ ギャルソン)は、世界中のモードラバーを魅了し続ける日本のブランド。今回は、そんなコム デ ギャルソンで販売員とプレスを経験し、現在はファッションエディターとして活躍するKURIYAMAと、SPUR.JPエディターAKIYAMAが、良品ハンターとして気になるアイテムを徹底調査! コム デ ギャルソンを筆頭に、代表的な6つのブランドのバッグ&シューズをご紹介。

【ショップ・コム デ ギャルソン】手に取る人を虜にする、永久定番バッグ

コム デ ギャルソンのバッグ
バッグ〈H18.5×W23×D8cm〉¥61,600/コム デ ギャルソン(ショップ・コム デ ギャルソン)

エディターAKIYAMA(以下A) まずはコム デ ギャルソンから見ていきたいと思います! KURIYAMAさんにとってコム デ ギャルソンは、どんなブランドですか?

エディターKURIYAMA(以下K) デザイナーの川久保玲さんが立ち上げたコム デ ギャルソンは、一貫して自立した女性のための服を作っていて、他にはない発想がデザインに息づいていると思います。私はそんな川久保さんの服への考え方や哲学に感銘を受けたことが、コム デ ギャルソンに入社するきっかけになりました。

A それまでタブーとされていた“黒”をパリコレで用いたことによる「黒の衝撃」や「ボディミーツドレス・ドレスミーツボディ」など、既成概念を打ち破る数々のデザインで、私たちにファッションの楽しさを常に提示し続けてくれるブランドですよね。早速、こちらのバッグはいかがですか?

K このバッグは本当に、ファッション業界の人を中心に多くの人が持っていますよね。吉田カバンの職人に製作を依頼しているので、作りがしっかりしてるのも見逃せません。

A つやのあるガラスレザーが美しいですよね。ガラスレザーは通常の革よりも性質上とても傷つきやすいので、熟練した職人技が必要なんだそうです。カラー、形、サイズなどいろいろなバリエーションがあって、なんと数十型もあるんですって!

K デイリーにはもちろん、フォーマルにも活躍しそうなところがいいですよね。それにショルダーストラップが付いていない潔さも素敵!

【コム デ ギャルソン】1度履いたらもう手放せない! サロモンとのコラボレーションスニーカー

コム デ ギャルソン×サロモンのスニーカー
シューズ〈H7cm〉¥48,400/コム デ ギャルソン(コム デ ギャルソン × サロモン)

A こちらはサロモンで作っているスリッポンにインスパイアされて、今回コム デ ギャルソンがデザインしたスニーカーだそうです。

K コム デ ギャルソンとサロモンとのコラボレーションは6回目で、結構周りでも履いている人を見かけます。通常のサロモンと比べてソールが分厚く、履く人をモードな印象に導いてくれる1足ですね。

A 細部までホワイトで統一したスタイリッシュな雰囲気に、コム デ ギャルソンらしさを感じます。今日の取材中もプレスの方たちがこぞって履き心地がいいと太鼓判を押しているのを聞いて、私も欲しくなりました! 

【コム デ ギャルソン】コム デ ギャルソンが表現するパンプスの魅力

コム デ ギャルソンのパンプス
シューズ(H7cm)¥57,200/コム デ ギャルソン(コム デ ギャルソン)

K これは、2023-24年秋冬コレクションのランウェイで履いているのを見た時から気になっていました。コム デ ギャルソンとパンプスって相容れない感じがするんですけど、ときどきこうして登場するので、そういう時は必ず買ってしまいます。

A 甲の部分が深かったり、ヒールが太かったり、フェミニンになりすぎない絶妙なシルエットがいいですね。

K 細身できれいなフォルムですよね。履き心地はいかがですか?

A これはもう、全力で走れるやつですね(笑)。太いヒールのおかげで安定感抜群です!

【コム デ ギャルソン・ガール】唯一無二の存在感を放つショッパーバッグ

コムデギャルソン ガールのクリアバッグ
バッグ〈H27×W33×D10cm〉¥25,300/コム デ ギャルソン(コム デ ギャルソン・ガール)

K こちらはコム デ ギャルソン・ガールのショッパーバッグですね。メンズブランドのコム デ ギャルソン・シャツ内のウィメンズラインを独立させたコム デ ギャルソン・ガールは、フリル、リボン、ドット、ふんわりとしたシルエットを多用した、極端な少女性が特徴です。

A ポリウレタンでフリルを表現したこのバッグもすごくキャッチーですね。フリルが透明だから甘くなりすぎない。普段のスタイルにも合わせやすそう! PC、財布、ポーチなどが入れられて、収納力も申し分ないです。

K 実際に使われている紙のショッパーを使ったデザインもひねりがきいていて面白いですよね。ちなみにこちらは、渋谷パルコのコム デ ギャルソン・ガール限定のバッグだそうです。

【コム デ ギャルソン・ガール】大きめのリボンがアイコニック

コム デ ギャルソン・ガールのパンプス
シューズ(H2cm)¥60,500/コム デ ギャルソン(コム デ ギャルソン・ガール)

K こんなにリボンが大きくなくてもいいんじゃないか(笑)というくらい、極端な少女性が目を引きますよね。コム デ ギャルソン・コム デ ギャルソンでもリボンやギンガムチェックをよく使いますが、コム デ ギャルソン・ガールはガーリーな表現が飛び抜けていて、それでいてパワフルなところに魅力を感じます。

A Kさんならこのパンプスをどうスタイリングしますか?

K ガールのアイテムを身につけるなら、全身ガールのアイテムで合わせてほしいなと思います。デニムのはずしとして合わせるとかではなく、全身でガツンとガールを楽しんでほしい。

A まさに......私ははずし役として使うことを考えていましたが、Kさんのお話を伺って納得です!

【ジュンヤ ワタナベ】相反するテイストの妙を楽しむ

ジュンヤワタナベのバッグ
バッグ〈H45×W44×D7cm〉¥214,500/コム デ ギャルソン(ジュンヤ ワタナベ × インナーラウム)

A 続いて、ジュンヤ ワタナベはどのようなブランドですか?

K 1992年から渡辺淳弥さんがデザイナーを務めています。テーラリングを得意とし、既存のアイテムを解体して再構築するなど、いつも高度なパターンの技術を駆使しています。

A 2023-24年秋冬コレクションのジュンヤ ワタナベ マンでは、ドイツ・ベルリン発のブランド、インナーラウムのクリエーションに共鳴して、アーカイブをリプロダクトしたコレクションを発表していますが、レディースで登場した、こちらのインナーラウムとのコラボレーションバッグも印象的ですね!

K フェイクファーとハードなパーツとのコントラストが、バッグの存在感をより高めていますよね。PCも収納できて実用的なのもうれしい!

【ノワール ケイ ニノミヤ】バレエシューズの概念を覆す1足

ノワール ケイ ニノミヤのバレエシューズ
シューズ(H7cm)¥71,500/コム デ ギャルソン(ノワール ケイ ニノミヤ × レペット)

K ノワール ケイ ニノミヤとレペットのコラボレーションは初めてですね。ノワール ケイ ニノミヤは、デザイナーの二宮啓さんが手がけるブランドで、繊細な手仕事とフェミニンなムードが特徴です。ショーで見た、足にストラップを巻きつけるタイプも気になっていました!

A 今バレエシューズがモード界でも人気ですもんね。こんなに厚底のものは今まで見たことがないです。レペットがこんなふうになるなんて……! 履いてみましたが、見た目を裏切ってめちゃくちゃ履きやすいです。

K 2023-24年秋冬のノワール ケイ ニノミヤのコレクションは、はじけていて面白かったです。

A ノワール ケイ ニノミヤはKさんにとってどのようなブランドですか?

K コム デ ギャルソンの中で一番フェミニンだと思います。フランス語で“黒”を意味するブランド名の通り、最初は黒をメインカラーとしていましたが、だんだんと表現が広がっていきました。あとは、クチュール的な部分もすごい。縫製しないで巻いたり、編んだり、そういった繊細なディテールが魅力的です。

【タオ】タータンチェックで装いにリズムを刻んで

タオ×テンベアのトートバッグ
バッグ〈H41×W36cm〉¥61,600/コム デ ギャルソン(タオ × テンベア)

A タオとテンベアがコラボレーションしたバッグですが、いかがですか?

K 赤のタータンチェックが今季らしくていいですね。あとPCも入る!

A 基本PCが入ることがバッグを選ぶ基準になりますよね(笑)。ワンハンドルのトートバッグはテンベアらしい特徴ですね。タオについてもお伺いしたいです。

K タオは、デザイナーの栗原たおさんが手がけるブランドで、2022年春夏コレクションのタイミングでトリコ・コム デ ギャルソンからブランド名を変更しています。栗原さんによると「トリコの幅広いお客さまへ向けた洋服づくりの規模感を保ちつつ、自身の色がより強く出る新しい存在」と以前、SPURの特集で語っていましたね。

A タオのスタートを飾った2022年春夏コレクションのテーマ「MY WHITE」は、多彩な白で彩られたルックが素敵でした。トリコ・コム デ ギャルソンとはまた違う世界観が、新鮮で印象に残っています。

【タオ】快適な履き心地とモードなデザインを両立

タオのタッセルローファー
タッセルローファー〈H7cm〉¥66,000/コム デ ギャルソン(タオ)

K こちらのタッセルローファーは、タオの2023-24年秋冬コレクションの1足。

A 波打つ厚底ソールや、スタッズが印象的ですね。クラシックなローファーに躍動感が生まれた気がします。試しに履いてみたんですが、本当に軽くて履き心地も抜群です!

K 今季のコレクションは赤やチェック柄、ラバーソールの靴など、全体的にブリティッシュトラッドなスタイルにスポーティな要素をミックスしたルックが多かった。栗原さんはロンドンのセントラル・セント・マーチンズで学ばれていたので、その頃実際に好きだったテイストなのかな、と考えさせられるコレクションでした。

【コム デ ギャルソン・コム デ ギャルソン】ストーンウォッシュ独特のニュアンスを堪能して

コム デ ギャルソン・コム デ ギャルソン×エシュンのレースアップシューズ
シューズ(H3cm)¥121,000/コム デ ギャルソン(コム デ ギャルソン・コム デ ギャルソン × エシュン)

K 「コムコム」の略称で長年愛され続けるコム デ ギャルソン・コム デ ギャルソンは、川久保さんの考えるベーシックスタイルを提案しているブランドです。

A こちらはそんなコムコムと、アウトドアシューズからドレスシューズまで幅広く手がけるフランスのシューズブランド、エシュンとのコラボレーションシューズ。

K エシュンの定番シューズ「マリー」に、ストーンウォッシュ加工を施したデザインだそうです。

A ストーンウォッシュをかけたことで、上品さの中にも抜け感がありますね。

50周年を迎えた今もなお、人々を惹きつけるコム デ ギャルソンの揺るがない魅力

A Kさんがコム デ ギャルソンのデザインに影響を受けたのは学生時代ですか?

K 学生時代ですね。1990年代、2000年代あたり。デザインそのものというよりは、既成概念にとらわれず、パワフルにイメージを更新していく川久保さんの姿勢に感銘を受けました。

A 一番記憶に残っているコレクションはありますか?

K 通称「こぶドレス」で有名な1997年春夏コレクション「ボディミーツドレス・ドレスミーツボディ」はもちろんですが、入社して初めて生で見たショーだということもあり、スカートを主役にした2004年の春夏コレクションが思い出深いシーズンの一つです。モデルは透け感のあるチュールのトップに裸足だったのですが、セクシーな肌見せとはまったく違う次元で、プリミティブな印象。とにかく驚きました。とはいえ、毎回びっくりするんですけどね(笑)。

A 過去のコレクションを見ても今なお新鮮だし、夢があって全然色褪せないですよね。ボディミーツドレスの時はまだ学生でしたが、雑誌に載っているのを見て「可愛い!」と純粋に憧れたことを思い出しました。今回アイテムを見てみて、いかがでしたか?

K 今回紹介したのはバッグとシューズだけでしたが、小物にも各ブランドのコレクションの空気が流れていましたね。今季はコム デ ギャルソンのパンプスを狙っています!

A 私はプレスのみなさんが履きやすいと絶賛していたサロモンとのコラボレーションスニーカーを購入しようと思います!

KURIYAMA(栗山愛以)プロフィール画像
エディターKURIYAMA(栗山愛以)

さまざまなモード誌を手がけるファッションエディター。エッジのきいたセルフスタイリングに定評がある。コム デ ギャルソンで勤めた経験があり、自他ともに認めるコム デ ギャルソン通。コム デ ギャルソンのブランドがワードローブの8割を占め、在職中に購入した20年ものもフル活用している。

AKIYAMAプロフィール画像
エディターAKIYAMA

SPUR.JPではファッション&カルチャーを担当。現在、期間限定で都心から遠方にお引越し。憧れのスローライフを満喫中。コム デ ギャルソンのバッグはずっと愛用していて、今回の取材で見つけたサロモンとのコラボスニーカーを購入したいと狙っている。

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