細マッチョなヘリノックス

ついに買いました、ヘリノックスのチェア。昨年背もたれのない折りたたみスツールを携えてフジロックに初参戦したのですが、死ぬほど自分を恨みました。ステージ間の徒歩移動が多く、ライブは座って観ることが多いので、体重を預けて身体を休ませられる椅子がマストなのです。ああ間違えた……と周りを見渡せば、どこもかしこもヘリノックス！ 来年こそは必ず買うと心に誓ってから、つい先日やっと購入しました。

私が選んだのは「ヘリノックス HOME コンフォートチェア」。ご存知の方も多いかと思いますが、合金加工のDAC社が2009年にスタートしたアウトドア・ファニチャーブランドのもの。その代表であるチェアシリーズは永遠の名品です。丈夫なアルミニウムポールが特長なのですが、折り畳むと驚くほどコンパクトに。

付属のスタッフバッグに収納すれば、普段使いのトートバッグにも難なく収まります。そして何より軽い。私が持っているタイプは980gですが今年はさらに最軽量を誇る「チェア ゼロ」というモデルが誕生したらしく、そちらはなんと490g……！ 約ペットボトル1本分ということであまりに軽すぎやしないかと逆に不安です。
座面の素材や色、アルミフレームの構造など選択肢も豊富です。ウェブサイトとにらめっこしながら吟味した結果、家でも外でも使えるようにこのモデルに。座面はインテリアにも馴染む厚手のコットンのような質感のポリエステルです。今はリビングに置いていますが、スペースを広げたいときはすぐに片付けられます。使ってみるとやっぱり、いい！ 間違いのない逸品です。
と、アウトドアのギア沼にずぶずぶとハマっていく人の気持ちが最近わかるようになってきました。そしてふと思ったんです。用途に特化して研ぎ澄まされたストイックな機能美は、例えていうならおしゃれ細マッチョ。ファッションは必要以上に飾り立てず、でもセンスがいい。容姿は引き締まっていてスリム。けれど筋肉はしっかり鍛え上げられていて頼りになる。そして抜群の包容力もあります。それはもう、モテるでしょう……。

そんな細マッチョとともにより屋外へ進出したい、今年の夏です。