なんて楽しい食料品店! 平野商店/喫茶はちやのこと

レジカウンターに並ぶ品々。ひとつひとつ説明を聞くのも楽しい時間です。
レジカウンターに並ぶ品々。ひとつひとつ説明を聞くのも楽しい時間です。

とある平日のお昼時。次号企画の打ち合わせで向かったのは、初めて降り立った洗足駅でした。いつもはファッションや映画がメインフィールドですが、今回はお料理。お世話になるスタッフの皆さまも新鮮な顔ぶれで、必然的に打ち合わせ場所も聞きなれないお店「平野商店/喫茶はちや」(Instagram:@hirano.hachiya)

 グーグルマップをかざしながら歩くこと数十秒。なんと駅近! 温もりのある木目のインテリアが居心地良いわ〜と席に座り、さてミーティング。と思ったら、ふと店主がサービスしてくださったコロンとした黒糖に目を奪われました。「え、黒糖?」と不思議に聞けば、高知県黒潮町の作り手さんの「潮風のイリノザトウ」という品で、ウェブではあまり紹介されていないけどとてもおすすめ、とのこと。かりっと噛むと口の中でするっと溶けて、風味がふわ~と立ち上り、程よい甘さに、「ん~~~~っ!」もう一口、もう一個、とすすむんです。ここのセレクトはなんだか違うぞ、おいしいぞ、というレーダーが働き、その勢いでレジ周りのカウンターを見ると、熊本のたから農園さんの野菜や、福岡の田中博子さんのジャム、調味料やパスタなど全国各地から選りすぐりの食料品が並んでいたんです。

 料理はできないが、美味しいものは知りたい! ミーティングそっちのけで、店主・平野さんに一つ一つ「これはなんですか?」と質問しまくり。その都度、想像以上にダーーーーッとその品のストーリーを教えてくださり、気づけば財布の紐が緩んでいました(その話に熱量があって、引き込まれるんですね〜)。

 

右は以前取材させていただき、そのおいしさに感動したパティスリークリエイター田中博子さんのジャム。左が最所えみさんの顔クッキー。
右は以前取材させていただき、そのおいしさに感動したパティスリークリエイター田中博子さんのジャム。左が最所えみさんの顔クッキー。

中でも一番の収穫は最所えみさんの顔クッキー! 佐賀在住のパティシエです。この気の抜けた顔がなんとも癒し! 味もしっかりとおいしくて、ギフトにも喜ばれるし、ちょっと謝りたいときのカンバセーションピースとしてもよさそうです。

ちなみに、同席のライターさん、スタイリストさんもまったく同じ状況に陥り、結果2時間近くも滞在してしまいました。

どうやら去年の10月にオープンしたばかり。食への興味を掻き立ててくれる稀有な新店です。喫茶のカレーライス、オムライスも絶品ですよ! わざわざ行きたい、何度でも足を運びたい。久々にそんなお店に出合えて、心がほくほくしている今日この頃です。

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エディターKINUGASA

顔面識別が得意のモデルウォッチャー。デビューから好きなのはサーシャ・ピヴォヴァロヴァ。ファッションと映画を主に担当。

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