現在発売中の3月号で「今から始めるサステイナブル10DAYS」を掲載中です。2030年までに誰一人取りこぼさない持続可能な社会を目指すための指標であるSDGsが国連で採択されたこともあり、一人ひとりができることを考えるきっかけになれば、と特集をしました。これにあたり、自分でもできることは何か、とマイバッグやマイボトルを持ち歩いたり、ラップの使用量を減らすべくシリコン製のラップを使い始めました。
で、先日こんなことがあったんです。とあるフルーツパーラーに行った時のこと。いちごジュースを頼んだのですが、たまたま店員さんがストローを持ってくるのを忘れて「すぐにお持ちします」と言ってくれたんです。その時、プラスティックフリーへのやる気に満ち溢れていたこともあり、すかさず「大丈夫です」と答えました。ただ、実際に飲んでみると、氷がジュースの表面に浮かんでいるのと、ジュース自体に粘度があるために、なかなか飲めない。結局、ストローをもらうことで、美味しく飲むことができました。今まで、プラスティックストローが問題になるくらいなら、使わなければいいのにとぼんやり思っていたのですが、やはり存在していることには意味があるんだと改めて実感。タピオカドリンクなどもストローがないと飲めないし、子どもの時はストローでジュースを飲む特別感がたまらなく嬉しかったな、ということも思い出しました。
そこでご紹介したいのがこちらです。台湾に行った際に買ったDUBBEというブランドの木製ストロー。最大のポイントは、ストローブラシとセットで販売されていること。衛生面もあって使い捨ての方が良いと思われがちなストローですが、専用ブラシがあればその心配も必要ありません。しかも、ストローの直径も複数あり、用途に合わせて太さを選べます。DUBBEは台湾発のプラスティックフリーを目指すブラシのブランドで、ストローのほかに木製の歯ブラシやボトル用ブラシなども出していて、日本でも通販などで手に入ります。
ここまで読んで、そこまでしてジュースを飲まなくても、と思う方もいると思います。確かにそれも一つの正解です。でもジュースが一切ない世界もあまり想像できません。サステイナブルについて考えていて思うのは、突き詰めていくと、残念ながら今の暮らしを否定せざるを得なくなってしまう、ということ。だからこそ、できることからコツコツ進めていかなければならない、そんなことを再認識させてくれたストロー問題でした。
物心がついた時からパンツ派。今、一番興味があるのは、どうやったら居心地のよい部屋で暮らせるのか。美容、アート担当です。