初夏のおうちアペロにぴったり! ラムネみたいな日本酒

3回目の緊急事態宣言、酒類を提供する飲食店には休業要請が出されました。大好きな居酒屋や小料理屋、ビストロ……渦中のお店のことを思うと本当に胸がつぶれる心地がしますが、せめて酒飲みのはしくれとして消費せねばと、ゴールデンウィークは家飲みウィークの予定です。折しもSPURの最新号では「ベランダでアペロ」と題して長尾智子さんが、ササッと作れる絶品アペロを提案。お家のベランダや、窓を開け放したリビングでまだ日の高いうちから一杯、という至福の時間にふさわしいのは、アルコール控えめで軽やかなお酒! 本誌ではシチリアのロゼワインをトニックウォーターで割ったスプリッツァーやホワイトビールなどをご紹介していますが、最近私が気に入っているのが、低アルコール日本酒。

日本酒をたしなむようになって15年以上、いわゆるすっきり辛口系から入って、ゴリゴリの変態系にはまって、そして穏やかな食中酒がやっぱり一番……となり、今やDD(どんな酒でも大好き)状態(※ただし美味しいお酒のみ!)。以前の自分なら絶対に選ばなかったであろう、一見日本酒っぽく見えないフェミニン指数の高いボトルを、「ちょっと試してみるか」と何の気なしに手に取ったのです。アルコール度数5%というビール並みの低さに、なんかいろいろ入ってるんじゃないの? と勘ぐってラベル裏を見たら、なんと米と米麹と炭酸のみ。いい! グラスに注ぐと、シャンパーニュのようなきめ細かい泡がシュワシュワと。味わいはふんわり甘く、マスカットやグレープフルーツを感じる爽やかなフルーティーさに、お米からこんな風味を出せるなんて日本酒ってつくづくスゴイと改めて感動です。それでいて最後に酸味もキリッときいて、日本酒独特の重さがなく後口はあくまで軽い、軽すぎる。うーん初めての感覚です。そのままでももちろん、氷を入れてキーンと冷やせば、まさに大人のラムネ。日本酒が苦手という人にもおすすめしたい1本です。

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エディターKOMATSU

「糖分摂るなら菓子より酒で」がモットーの真正左党。
ノーストレスなリラクシングワンピースと多幸感しかないタカラヅカ鑑賞も大好物です。

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