既に伝説のM A S U「キルティングブルゾン」

新しいブランドの情報を得るとき、信頼できるのはやはりインターネットの海よりも、自分の足で日々リサーチをしている方々の声。尖りながらもエレガントなスタイルを提案する杉浦加那子さんは、常に新しい「本物」を教えてくれるスタイリストさんです。彼女から「すごくおすすめです!」と紹介いただき、M A S Uの展示会に足を運んだのが今年3月。既に全国のセレクトショップで取扱があり、飛ぶように売れていると聞いていましたが、深く納得しました。服を見て心が跳ねる感覚を持つのは久しぶりだったからです。
デザイナーの後藤慎平さんはもともとLAILAで働いていたというだけあってヴィンテージの知識に精通しており、コレクションの随所に懐かしさが漂います。このシーズンでは90年代から2000年代の空気を感じました。だからと言ってもちろん焼き直しということではなく、今らしい肩の力が抜けたモダンなスタイルに昇華されています。他にはないデザイン性があるけれども、今すぐ自分のワードローブに加えてもしっくりくる。その塩梅が素晴らしく、これが今たくさんの人から支持を得ている理由なんだと思います。また、メンズブランドではありますが、クローバーモチーフのスタッズがついていたり、ピタッとしたポップコーンシャツがあったり、花柄があったりと、ときめくテイストが散りばめられています。


そんな展示会でオーダーしたのがこちらのブルゾンです。ノスタルジックな渦巻サイケデリック柄を、クリーンなシャンパーニュ色のキュプラ地にキルティングで表現。着るとふわっとコクーンシルエットを描くものの、上半身をコンパクトに見せてくれます。さらにミリタリー風のコットンテープも古着を愛するデザイナーさんならではのディテール。結んでも可愛いしこのまま垂らしても。何に羽織ってもしっくりくるのでお気に入りです。

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エディターITAGAKI

ファッション、ビューティ担当。音楽担当になったので耳を鍛えてます。好きなものは、色石、茄子、牧歌的な風景。

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