「あぁ仕事かぁ・・・」と心がどんよりしたら読みたい本

あと2日で終わってしまう……と、迫り来るGWの終了に気持ちがどんよりしている人。今日なんとか乗り切ればまた土日……、と心を奮い立たせて働いている人。カレンダーの祝日とは全く関係ないシフトで働いている人。今日5月6日を様々な状況と気持ちで迎えていることと思います。私は長い会社員人生の中で、日曜日にはサザエさん症候群(いや、むしろ「アッコにおまかせ!」が終了し、「ザ・ノンフィクション」が始まるあたりでもう兆候がみられます)になることは結構ありますし、GWや夏休み、お正月休みの最終日はタイトルにあるみたいに「ああ、明日から仕事かあ」と何度心の中で呟いたかわかりません……。

なのですが、今年のGWはちょっと違う休み明けを迎えられそうです。なぜなら「佐久間宣行のずるい仕事術」を読んだから。この本にちょっと励まされた気持ちになったんです。

組織で働く上での人間関係の築き方や、嫌いな人とどうしても仕事をしなくてはいけなくなった時の対応法(佐久間さんならではのアイディアにと思わずくすり、としてしまいました)、どうやったらやりたい仕事をさせてもらえるか、などなど、組織を生き抜く上で「ああ、そういうことか!」と目から鱗な考え方が凝縮されています。しかも、佐久間さんの本ではそれが「複眼」的視点で書かれているんです。つまりは管理職的な立場でも、新人でも、現場のベテランでも、一度は陥りがちな悩みをつぶさに拾ってフォローしてくれている。だから、世代や立場を超えて、ためになる金言に満ちています。

やたら「無理しなくてもいい、ありのままの自分で」ということでもなければ、「とにかく努力すれば大丈夫だ!」と叱咤激励するわけでもない。つまりは、頑張るなら、要点をおさえて努力すべき、という冷静な視点で物事の核心を教えてくれています。

さらにすごいのは、誰もが抱えがちな言葉にならない「もやもや」や「なんとなくストレス」を感じがちなシチュエーションを言語化しているところ。さらには年齢を重ねて組織での身の振り方がわかってきて、反射神経的に対応しているような無意識の処世術も、なぜそれが有効かをズバッと短い言葉で、具体的に提案してくれているところ。

一冊読み終えて、ああ、これだけのノウハウを蓄積するには、佐久間さん自身もやっぱり組織で色々な経験をしたからこそだな、と気づきました。そして真剣に悩み、真摯に働いてきたからこそ。「佐久間さんでも色々あったんだから、そりゃ誰でも色々あるわな!」と謎の元気が出ました。そして、この手のビジネス本や自己啓発本て、誰が書いているのかがとても重要ですよね。佐久間さんの信頼できる人柄だからこそ、やっぱり納得できたんだと思います。

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エディターASADA

主に美容担当。山登りなど自然に触れることが好き。最近は健康とかインナービューティとかいう言葉にめっぽう弱くなりました。

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