滞在時間1時間弱、横浜中華街で手に入れた「プチプラみやげ」 右上から時計回りに、照宝のミニチュアおたま(¥390)・老維新の唐子ピンクッション(¥660) ・崎陽軒ミニチュアコレクション(¥400) KAAT 神奈川芸術劇場で開催された「愛知県芸術劇場×Dance Base Yokohama パフォーミングアーツ・セレクション2024」を観に行った帰りに、歩いてすぐの横浜中華街に寄り道しました。 されば港の数多かれどこの横浜にまさるあらめや (森鴎外作詞・横浜市歌より) と歌われる横浜。2025年2月にはみなとみらいエリアの横浜美術館のリニューアルオープンを控え、野毛の飲食店街もいつも大にぎわい。なかでも横浜中華街は美味しいものでいっぱいの観光地だけに、行き交う世界各国、老若男女のお客たち、なんだかみんな機嫌がいい感じがします。キラキラしてて、ちょっとキッチュで、旅する気分が味わえる。 目指すは横浜中華街メインストリートにある3軒のショップ。ほんの1時間弱の滞在時間で手に入れた、合わせて2000円にも満たない3つのお土産、ご紹介します。 たまらん表情。ノスタルジックなピンクッション 老維新の片隅でゲットしたピンクッション(¥660) 。豊富なカラーから水色をゲット。 あふれるパンダグッズ! 蒸されるパンダまんじゅう! ギラギラパンダ看板! 修学旅行生がキャッキャしているカラフルな中国雑貨店、老維新。パンダグッズを中心に、風水雑貨やチャイナドレス、お面など、店内には所狭しと派手なお土産が並んでいます。 この1軒目だけ、私には目的のアイテムがありました。ズバリ「サテンのピンクッション」です。大昔、実家の裁縫箱に入ってたんですよね。サテンを貼った丸い針刺しを、レトロな中国風の髪型をした子どもの人形が抱えているデザイン。日本では着物の柄や陶器の絵柄に使われ「唐子」と呼ばれている丸顔に弁髪姿の子どもたち。あれが無性に懐かしく、また2025年は「手芸」をちょっとやりたいと思っていたこともあり、探していたのです。 こちらは、同じ唐子ちゃんの小物入れと並んでお店の片隅にひっそりと置いてありました。昔っぽくて、とぼけた顔の表情もちょっとずつ違っていて、いい感じ。 中華鍋とせいろの名店、照宝で買える小さな薬味スプーン 照宝のミニチュアおたま(¥380)。だるまの小瓶は、岡山土産の赤柚子胡椒「紅だるま」(¥700) お次は照宝。こちらは調理器具の専門店です。我が家の中華鍋とせいろ、レンゲやおたまはここで購入したもの。横浜中華街を訪れるときは必ずといっていいほど立ち寄ってしまうお気に入りなのです。お鍋にせいろに包丁、食器、さまざまな実用品がひしめいていて楽しい! この日はせいろの蒸し板をチェック。するとレジ脇で小さな雑貨を発見しました。 チャーハンを混ぜたりスープをとったり、中華鍋とセットで使う金属製のおたま。それが、たった5cmほどのミニチュアサイズになっている! ちなみにこれに合わせたふたつき中華鍋のミニチュアも売っていました。そう、こちらラー油やからしを入れる薬味入れとスプーンというわけ。小瓶入りの調味料をすくうのにもちょうどいい。早速購入して、佐藤紅商店の「紅だるま」 の柚子胡椒に使いましたよ。鍋の時季にぴったりだ! ファン垂涎! 崎陽軒、昔ながらのシウマイの精巧すぎるミニチュア 崎陽軒ミニチュアコレクション(¥400)でゲットした「昔ながらのシウマイ」。全長3.5cmでした! さて、大満足で中華街大通りを歩いていると、東端の交差点には「崎陽軒 中華街シウマイBAR店」が。ほたての貝柱のうまみが広がる一口サイズの「昔ながらのシウマイ」は、神奈川県民だった私にとってソウルフードといえます。陶器製の瓢箪型の醤油差し「ひょうちゃん」もいいんだなあ。駅の売店で買って帰ろう……と素通りしようとしたら、このショップ、観光名所の魅惑の小銭吸い取り機「ガシャポン」があるじゃないですか。崎陽軒ミニチュアコレクションですって? ラインナップは「昔ながらのシウマイ」「シウマイ弁当」「横濱チャーハン」などなど。こいつは素通りするわけにはいきません。小銭投入! 最初の一投は「幕の内弁当」これは1度しか食べたことのない高級品。うーん、まんまともう一回! というわけで、合計800円でゲットした、愛する「昔ながらのシウマイ」ミニチュア。パッケージも中身もかなり精巧に作られています。紙箱の成分表示や「おいしい召し上がり方」も余さず掲載。ひょうちゃんの表情も、シウマイのランダムに透けて見えてるグリーンピースの再現性の高さも、もうたまりません。何の役にも立たないけれど、家族に自慢しましたよね。 というわけで、手軽でプチプラな3つの「小確幸」に大満足。横浜中華街では2月10日から旧暦正月を祝う「春節」も開催されます。小さな旅の小さなお土産、他にもいろいろ見つけにいこうかな、と思っています。 エディターKUBOTA 幾星霜をこえて編集部に出戻ってまいりました。活字を読むこと、脂と塩気、2匹の保護猫、平和と雑談を愛します。 記事一覧を見る