【ルイ・ヴィトン】【セリーヌ】ほか、今田美桜がまとう至上のプレフォール

次の季節のエッセンスを取り入れながら、今のスタイリングにしっかりと寄り添うプレフォールコレクション。ファッションを愛する今田美桜さんが、新しい日常を彩るワードローブに出合う

LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)のニットジャケット

LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)のニットジャケット
ジャケット¥715,000・ブラトップ¥174,900・パンツ¥255,200/ルイ・ヴィトン クライアントサービス(ルイ・ヴィトン)

パジャマシャツのようなリラクシングなシルエットで仕上げたアウターは、ブラックのパイピングとオーバーサイズのボタンにメゾンならではのプレイフルなエッセンスが光る。「クラシカルなムードとスポーティなテイストが同居するデザインが素敵。さらっと羽織るだけで着こなしをレベルアップしてくれそうです」。上質なウールの肌ざわりも魅力。

CELINE(セリーヌ)のフリンジブーツ

CELINE(セリーヌ)のフリンジブーツ
靴¥280,500・ジャケット¥649,000・ニット¥154,000・パンツ¥121,000(すべて予定価格)/セリーヌ ジャパン(セリーヌ バイ エディ・スリマン)

歩くたびに3段のフリンジが揺れるブーツは、主役級の存在感。「ウエスタンだけど、どこか都会的。ローライズのスキニーデニムをインする着こなしも新鮮で、秋にトライしたいです」。エディ・スリマンならではのモダンな仕掛けが、スタンダードなスタイルをブラッシュアップする。

VALENTINO(ヴァレンティノ)のミニドレス

VALENTINO(ヴァレンティノ)のミニドレス
ドレス¥594,000/ヴァレンティノ インフォメーションデスク(ヴァレンティノ) ソックス/スタイリスト私物

「リボンのあしらいやコンパクトなライン、今回着た中で特に好きな一着です。実はいま演じている役柄でもヴァレンティノの赤いドレスを着る機会があって、それも素敵で印象に残っています」。甘いディテールを取り入れながらも力強さを感じる一枚は、凛とした佇まいの女性によく似合う。

JIL SANDER(ジル サンダー)のモチーフネックレス

JIL SANDER(ジル サンダー)のモチーフネックレス
ネックレス¥170,500・ニット¥181,500・ベルトつきパンツ¥217,800/ジルサンダージャパン(ジル サンダー バイ ルーシー アンド ルーク・メイヤー)

シックなパンツルックにきかせた、フェザーとシルバーリングのついたネックレス。「普段はリングと時計だけであまり大ぶりなアクセサリーは身につけないのですが、たった一つでシンプルな着こなしも印象が変わるのでいいですね」。クリーンな白と軽やかな質感で、季節や時代を問わず愛用できる頼もしい相棒に。

CHLOÉの(クロエ)バイカラーバッグ

CHLOÉの(クロエ)バイカラーバッグ
バッグ「ペネロペ」¥376,200・ニット¥236,500・スカート¥134,200・イヤリング¥79,200/クロエ カスタマーリレーションズ(クロエ)

「バッグは大好きで、大きいものも小さいものも持っています。ただ、意外とこんなミディアムサイズは持っていなくて、とても便利そうだなと思いました」。スエードとレザー、ブラウンとグレージュ。異なる要素を掛け合わせたデザインは、品格を保ちながらもドラマティック。日常にモードな彩りをプラスしてくれる。

PRADA(プラダ)のレザーコート

PRADA(プラダ)のレザーコート
コート¥1,540,000・ニット¥157,300・ショートパンツ¥154,000・靴下¥29,700(すべて参考価格)・バッグ¥500,500・サンダル¥154,000(ともに予定価格)/プラダ クライアントサービス(プラダ)

上質なナッパレザーを用いたコートは経年変化により表情が変わる、ファッションアディクトの心をくすぐるアイテム。「重厚感のあるルックスですが着心地は軽やかで驚きました。インにタイトなミニボトムを合わせた、抜け感のあるスタイリングもマネしたいです」。

MIU MIU(ミュウミュウ)のボーダーニット

MIU MIU(ミュウミュウ)のボーダーニット
ニット¥209,000・中に着たトップス¥118,800・ベルトつきスカート¥286,000(すべて予定価格)/ミュウミュウ クライアントサービス(ミュウミュウ)

インターシャ編みによるボーダー柄が目を引く、コットン素材のニットポロ。「スクールテイストを感じさせる、キャッチーなデザインですね。赤とネイビーと白の洗練された配色にも惹かれました」。メンズウェアの要素を取り入れたゆるやかなシルエットのインに、白いカットソーをレイヤードした着こなしにも個性が光る。

【今田美桜さんインタビュー】無理して背伸びせず、何事も笑顔で楽しみたい

衣食住と丁寧に向き合うことがエネルギーになっていく

SPURには4度目の登場、今回は初めてカバーも飾った今田美桜さん。都内某所の歴史ある建造物を借りて、クラシカルなムードの中でファッションシューティングを行なった。

「7つのルックと建築物の佇まいが調和して、物語の中に入ったような気持ちで撮影をしました。ブランドはさまざまなのに、ひとつの世界観を感じました。上質なものをまとった感覚も、とても刺激的。SPURのスタッフの皆さんのにぎやかだけど、優しくて穏やかな空気感も心地よかったです」

彼女は弾けるような笑顔が印象的だが、撮影中は、無垢で凛とした空気をまとい、多彩なポージングでプレフォールのアイテムを見事に着こなした。

「ファッションが大好きなんです。最近はコム デ ギャルソンのシャツを買いましたが、私服はヴィンテージが多いです。買い物は〝長く愛用できるかどうか〟を基準にしています。ただ、ヴィンテージの場合、吟味する時間がないんですよね(笑)。以前にワンピースを買うかどうか迷いに迷いいったん保留にして、お店を出たんです。その後やっぱり欲しくなって戻ったけれど、売れてしまっていて後悔しました。一点もので手に入らないとなると余計欲しくなって。それ以降、長く着られるもので自分が欲しいと思ったら、幸運な出合いなのですぐ購入します」

ファッションへの愛が深い。それだけに最新出演作の金曜ドラマ「トリリオンゲーム」(TBS系)は、「劇中で着るのは真っ赤なドレスなど、華やかな衣装が多いので気分が上がります」と心弾ませながら撮影をしている。

「主人公のハルとタッグを組むガクが、ビジネスの世界でのしあがっていく様を描く作品です。ストーリー展開はもちろん、登場人物全員のキャラクターが濃いのが魅力。私が演じる黒龍キリカも名前からインパクトがありますが、日本最大のIT企業の役員で才色兼備な女性で、かつビジネスの面ではちょっと変態なんですよね(笑)。ハルとガクが頭角を現し、ライバル的存在となりますが、二人が勝って桐姫としては面白くないだろうという場面でも、彼らを認めているから負けてほしくない複雑な思いもある。勝負の行方によって、冷徹な顔や目を輝かせる表情が行ったり来たりする。子どもっぽい意地悪さも含めて、演じていて面白いです」

ハル役の目黒蓮さんとは、映画『わたしの幸せな結婚』に続く共演となり、再タッグに期待が寄せられている。

「前作では目を合わせられないほど奥手な関係性でしたが、今回はにらみ合ってバチバチと火花を散らします(笑)。あまりにギャップがあるけど、お互いそれを楽しんでいます。対立関係にありながらも、どこか面白みのあるハルと桐姫の関係性は、ドラマの見どころのひとつだと思います」

「ラストマンー全盲の捜査官ー」「トリリオンゲーム」と2クール連続のドラマに出演、映画の出演作も絶えない。忙しい日々の心の拠り所となるものは思いがけずシンプルなもの。

「日々の衣食住を楽しむことがエネルギーとなっています。洋服が好きなのでおしゃれすれば元気になるし、湯船につかるだけでリセットされるので、必ずお風呂に入って睡眠時間をたっぷりとるようにしています。そして、好きなものを食べる! 何でもおいしくいただきますが、撮影に入ってお弁当生活が始まって唐揚げが多めですね。唐揚げ、大好きなんです(笑)」

忙しくても毎日の暮らしをできるだけ丁寧に過ごしたい。その姿勢からまっすぐな人柄が伝わる。そんな彼女にとっての憧れの人を聞いてみると、俳優の吉田羊さんの名前が挙がった。

「『ラストマン』でご一緒した吉田さんは、とても気さくで自然体でした。いつもフランクに接してくださって、緊張することなく話をすることができました。キャリアを重ねていく中で、私もみんなが心地いい現場をつくることができる人になりたいです」

現在26歳。「20代後半になった実感がないです」とはにかみながらも、その目はしっかりと未来を見据えている。

「3月に26歳の誕生日を迎えて数カ月たっても、自分が年を重ねたことが信じられないぐらい大人になれていないと感じます。でも、先輩方が30代、40代、50代でどんどん楽しくなってくるよとおっしゃるので、年を重ねることに不安はありません。その時々を無理なく頑張っていきたい。自分らしさを忘れず、私なりの年の重ね方ができたらいいですね。何事も背伸びすることなく、笑顔で楽しむことを大切にしていきたいです」

その言葉通り、彼女のいる場所は、朗らかな笑い声が自然とあふれている。そして明るく前を向く彼女には新たにかなえたい目標があるという。

「今後挑戦したいのは、ナレーションのお仕事です。キャラクターを演じるのではなく、ストレートに語ることで何かを伝えていく。難しいからこそやってみたいと思っています」

「トリリオンゲーム」

『ビッグコミックスペリオール』で連載中の漫画が実写ドラマ化。ハッタリが武器のハル(目黒蓮)と気弱なパソコンオタクのガク(佐野勇斗)が、ゼロから起業して1兆ドルを手に入れようとする様を描く。今田さんは二人に立ちはだかる社長令嬢、桐姫を演じる。放映はTBS系にて毎週金曜22時~。

今田美桜プロフィール画像
今田美桜

いまだ みお●1997年、福岡県生まれ。19歳のときに上京。主な出演作品に「花のち晴れ~花男Next Season~」「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」『わたしの幸せな結婚』など。現在は『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』が大ヒット上映中。

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