ジュリ・ケーゲルと巡るアントワープ。ファッションと創造性が息づく街へ

ファッション、アート、デザインが日常の中で交差するアントワープ。アントワープ・シックスゆかりの場所から、ジュリ・ケーゲルのお気に入りアドレスまで。この街に息づく自由な創造性と、豊かなカルチャーシーンをひもとく。

ファッション、アート、デザインが日常の中で交差するアントワープ。アントワープ・シックスゆかりの場所から、ジュリ・ケーゲルのお気に入りアドレスまで。この街に息づく自由な創造性と、豊かなカルチャーシーンをひもとく。

INDEX

街を挙げて讃える、アントワープ・ファッション

Wouters & Hendrix

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Photo: Courtesy of Wouters & Hendrix

6人とのコラボレーションによるアーカイブスピースの展示

ロンドン遠征当時からアントワープ・シックスの伴走役と呼べるのが、アカデミー出身のカトリン・ウータースとカレン・ヘンドリックスによるジュエリー・ブランド。ベルギーらしいシュールレアリスムのエスプリを軸に、ウイットのきいたデザインを展開している。数年前からはファインジュエリーやテーブルウェアも加わった。本展のオープニングに合わせて、MoMuやドリスの旗艦店のすぐ近くにあるブティックでは、ウィンドウに懐かしの写真を、そして店内にはアーカイブスから6人とのコラボレーション・ピースを展示。ブランドのアンバサダーを務めるハナロアは「私はロック好きだから、モデルを始めた当時の気分だと、ギターのブローチが気になります。でもメディテーションをする今の私に必要なのは、マラカイトの月のブローチ(ともにドリス ヴァン ノッテン)」と話す。

 

Steenhouwersvest 52, 2000 Antwerpen
営業時間:10時〜18時
定休日:日曜
電話番号:+32 3 231 6242
https://wouters-hendrix.com/

Marina Yee at Gallery Sofie Van de Velde

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Photo: Courtesy of Gallery Sofie Van de Velde

アーティストとしてのマリナ・イーの展覧会を開いた、ソフィー・ヴァン・デ・ヴェルデ・ギャラリー

シックスの一員でいながらファッションのシステムを拒み、アーティストとして活動を続けていたマリナ・イー。マルタン・マルジェラとは、アントワープに移り住む前にハッセルトのアートスクールで同級生だったこともあり、初期の彼のクリエーションに少なからず影響を与えたといわれている。解体・再構築した服をはじめ、コラージュや絵画、ドローイング、と彼女の表現方法は幅広い。アントワープきってのアート・ギャラリーを営むソフィー・ヴァン・デ・ヴェルデが彼女と個展の企画に乗り出したのは、マリナが病に伏す少し前。彼女が情熱を込めて準備した作品の数々が、やっと展覧会として形になった。ちなみに現在でも小規模ながらマリナのブランドは続いている。デザインを手がけるのは、生前に彼女のコラボレーターだったラファエル・アドリアンセン。同ギャラリーでの展覧会はすでに終了しているが、この秋にはギャラリーやラファエルとのコラボレーションにより、作品集が出版される予定だ。

 

Léon Stynenstraat 21, 2000 Antwerpen
営業時間:13時〜18時
定休日:月曜
https://sofievandevelde.be/

Louis

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Photo: ©Koen de Waal

セレクトショップ「ルイ」も40周年

アントワープ・シックスのゴッドファーザーともいえるヒェールト・ブリュロートが、彼らのコレクションを扱うためにこのセレクトショップをオープンしたのも、ちょうど40年前。そして1988年にマルタン・マルジェラが自身のブランドをローンチすると、いち早くラインナップに加えた。ちなみにマルタンがアカデミーではウォルターと同級生だったのにシックスに入っていないのは、彼がシックスのロンドン遠征時にはまだジャンポール・ゴルチエで働いていて、自身のブランド設立前だったから。90年代にはラフ・シモンズやフォトグラファーのウィリー・ヴァンダーピエール、スタイリストのオリヴィエ・リッゾらも頻繁にここで集まり、ファッションについて熱く語っていた。現オーナーのマリヤン・エガースは学生の頃ルイのウィンドウでマルタンのデニムシャツを見て衝撃を受けて購入し、ここでアルバイトを始めたのが、ブティックを継ぐことになったきっかけ。本展のオープニングウィークには、ウィンドウにそのシャツを飾って、40周年を祝った。

 

Lombardenstraat 2, 2000 Antwerpen
営業時間:11時〜18時30分
定休日:日曜
電話番号:+32 3 232 9872
https://louisantwerp.be/

ジュリの創造的な毎日を彩るアドレス

1 ボルゼ・カフェ(Borze Café)

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証券取引所だった建物の一角を改装し、木製のカウンターにアンティークの肖像画、レザーの座席と、昔ながらのビストロといった佇まい。伝統的なベルギー料理のメニューの中でおすすめはフランドル風ビーフシチュー。充実したワインセラーを目的に訪れる常客も多い。

 

Borzestraat 30, 2000 Antwerpen
営業時間:16時〜24時、14時〜(土・日)
無休
電話番号:+32 3 336 7479
Instagram:@borzecafe

2 ロジエ41(ROsier41)

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ここ5年以内のブランドものが見つかる、リサイクルショップ。ただしアントワープのデザイナーのものはすべての時代を網羅。オーナーは地元の若手をサポートすることにも積極的で、月替わりでアカデミーの生徒たちが持ち込む作品をウィンドウに展示する。

 

Rosier 41, 2000 Antwerpen
営業時間:10時30分〜18時
定休日:日・月曜
電話番号:+32 3 225 5303
Instagram:@rosier41

3 カフェ・コイレン(Café Keulen)

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オフィスに近いことからジュリがよく訪れる、こぢんまりとしたレトロなカフェ。この日はビジネスパートナー、モラーンとともに、シーザーサラダとオープンサンドでランチ。アカデミーのすぐ裏でもあり、朝から夜まで開いているので学生たちも多い。

 

Stadswaag 4, 2000 Antwerpen
営業時間:10時〜24時、〜22時(日)
定休日:月・火曜
Instagram:@cafe.keulen

4 クール・ギャラリー(COUR Gallery)

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アール・デコ様式の美しいアパートの一部に設置された知る人ぞ知るギャラリーには、元アーティストの住人、ミラン・ヘンドリックスがキュレーションしたアートと家具やオブジェが並ぶ。6月上旬に開かれたアントワープ・ファッション・フェスティバルと絡んで、ここでジュリにとって初めてのアート展『After Work』を開催。プライベートと仕事の境目をぼかすというコンセプトに基づいて、彼女とミランが選んだピースに彼女の服を交えたインスタレーションが披露された。

 

Groenplaats 42, 2000 Antwerpen
※アポイントメント制
Contact@courgallery.com
最新情報はインスタグラム参照。
Instagram:@cour_space

5 ルネッサンス(Renaissance)

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ラバンヌ、ジャックムスなどエッジィなブランドを提案し続けるセレクトショップがここに移ったのは、7年ほど前。広大な新店舗はコンクリートをさまざまな仕上げで扱い、建築物としても名所となっている。一部にはプールをイメージしたタイルを使用、全面ガラス張りの窓からは庭が望める。ジュリにとっては、アントワープで唯一の取り扱い店(写真のスカートはジュリ ケーゲル)。

 

Lange Gasthuisstraat 16, 2000 Antwerpen
営業時間:10時30分〜18時30分
定休日:日曜
電話番号:+32 3 369 0108
Instagram:@renaissance_antwerp

6 スヘルデ川岸(Scheldekaaien)

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元々スヘルデ川の周りに栄えた港街であるアントワープではウォーターフロントの開発が盛ん。アントワープ王立美術館や数々のギャラリーに近いこの辺りは、ジョギングコースやピクニックスポットとして整備されている。

 

Scheldt Docks South