2020.12.25

いろいろあった2020年から、2021年の新しい風の時代

前回の対談で話したトピックを振り返りつつ、ついに迎えた「グレートコンジャンクション」のいろはから影響力までをたっぷり語ります。“新しい時代”を知るためのヒントが満載!

水晶玉子(以下、水晶) 石井さんとお話しするのは、SPUR8月号の「2020年下半期リブート占い」での対談以来ですね。あのときは緊急事態宣言解除直後の5月下旬で、土星、金星、木星が逆行を始めて新型コロナウイルスの流行が収まったように感じるかもしれないけど、きっとそうはならないのではないか……と話しましたよね。

石井ゆかり(以下、石井) 逆行した星が順行に戻る頃には、また4月の緊急事態宣言が発出されたときのような状況になるかもしれないと話していましたが……。

水晶 実際にそうなってしまいましたね。コロナのフェーズは、2020年に3回あった木星と冥王星のコンジャンクションのたびに変化していったように感じます(4月5日、6月30日、11月13日)。それから、石井さんは「9月の第2週もポイント」「ひと区切り感がでるのでは」とも話されていましたが、実際その頃には世の中が少し落ちついてきて、GO TOキャンペーンもスタートしてました。

石井 物事が「起こる」ときと、それが「知れ渡る」時期には、タイムラグがありますね。コロナは特にそうで、感染のタイミングと、症状が現れたりクラスター感染が認識されたりするタイミングに1・2週間というズレがあります。連休のあと数日して、感染者数がぐっと増えるとか。占星術のある記事に「太陽の動きがカギになる」ということが書かれていたのですが、確かに太陽が山羊座の星々と90度・180度の位置関係になったとき「スイッチが入った」という印象がありました。

水晶 確かにそうですね。9月も中旬頃から世の中の空気が変わりだして、後半にスイッチが入った感があります。私も長年星の動きを見てきましたが、 今年ほど星占いが当たると思った年はありません(笑)

石井 20年ほど毎日毎週、ホロスコープを見る中で、星が集まったり、大きな模様ができたりと、「何か起きそう!」と思えるような派手な星の配置を何度か目にしましたが、蓋を開けたらそれほどでもないってことも多かったんです。だから今年もあまり盛り上がっちゃいけないと思っていたのですが、今回は星の派手な動きが「そのまま」、世の中の一大変化とリンクしていて、衝撃的でした。

水晶 私は木星や土星、天王星の逆行に発見がありました。これらの星はしょっちゅう逆行しているイメージがあったので、気にはしているものの、そこまで世の中を大きく変える現象とは思っていなかった。でも今年は、逆行の順行で揺れ動くものがありました。甘く見てはいけませんね(笑)。そして年末には占星術界の大イベント、グレートコンジャンクションを迎えます

石井 グレートコンジャンクションは、空で木星と土星が接近する現象で、約20年に一度起こります。起こる場所は約200年ごとに変わり、これまでは地の星座(牡牛座・乙女座・山羊座)でしたが、12月22日からは風の星座(双子座・天秤座・水瓶座)になり、今回は水瓶座で接近します。

水晶 地の時代から風の時代へと移り変わる、大きな節目です。風の星座のグレートコンジャンクションは、実は予告編みたいに1981年にも、起こっていました。当時のエポックな出来事は、今後の風の時代に大きく影響する、つながっているような気がします。

石井 約200年単位の切り替えのときは、何度か行きつつ戻りつつがあります。今回も、一応2020年12月から、という話ではあるのですが、1981年に、すでに風の時代が始まっていた、という解釈もあります。たとえば、インターネットの技術がそうです。インターネットの起源とされるARPANETから現在のTCP/IPに切り替わったのがちょうど、1978年から1983年です。インターネットはまさに「風」を感じさせる技術ですね。

水晶 今起きている変化も、20年かけてゆっくりと、私たちの生活の中に定着していくのでしょうね

石井 望遠鏡がないと見えないと思っている人も多いようですが、木星と土星は東京でも、十分肉眼で見えます。約20年ごとの木星と土星の接近といっても、両者の見た目の距離はまちまちなんですが、今回は本当に大接近で、肉眼ではほとんど重なって見えるのではないかという予想もあります。ここまで近づくのは1623年以来、約400年ぶりということで、天文ファンのあいだでも注目されています。ちなみに次回の「大接近」は、2080年だそうです。

水晶 1623年の日本は江戸時代。三代家光が将軍になった年ですね。徳川幕府が開かれた1603年もグレートコンジャンクションだったから、やはり20年かけて新しい時代を作っていったんですね!

FEATURE