約200年に一度の宝物のような時間を、記録に残して

グレートコンジャンクションが起こる前後の行動は、未来の重要なことにつながる可能性が。変化を知り“よい風”にのるために、ふたりがすすめてくれたのは日記を書くこと。

石井 新しいことが始まるとき、先陣を切る人もいれば、最後のほうからついていく人もいる。私はまわりの人たちが携帯電話が使うようになっても、なかなか持とうとしませんでした。スマホへの切り替えも、「ガラケーじゃもう無理!」となってからでした (笑)。

水晶 私もです! きっと風の時代も、後ろの方からついていくんだろうな(笑)。太陽星座は蟹座だし、ホロスコープでは風の星座に星がほとんどないんです。

石井 風の星座の人たちは、どちらかというと新商品の発売日に並ぶような感じがあると思います。新しいものに敏感で、すぐに試してみたいという人が多い気がします。でも私たちのように水の星座(蟹座・蠍座・魚座)の人は、慣れたものの中にいたいから、そこに最後まで残っている(笑)。

水晶 風の時代の取り入れ方は、人それぞれでいいと思うんですよね。私は、今は約200年に一度の節目のときなので、どんな変化が起こっているのか記録を取っておこうと思っています。そうすれば数年後に、2020年の星の大変革が自分に何をもたらしたか分かるかもしれないから。



石井 自分の考え方や環境が変化しているというのは、リアルタイムでは自覚しにくいです。それを日記やノートに書いておいて、1年後くらいに見てみると「ええっ!?」と驚いたりするんです。どうしてこんな馬鹿なことで悩んでいたんだろうって思ったり(笑)。なので、今起きていることをメモでも、3日おきとかでも書き記しておくと、あとになって、「あのときを境に、自分はすごく変わったんだな」と分かるのかもしれません。

水晶 私も日記を書いているのでよく分かります!

石井 グレートコンジャンクション自体は約20年に一度の現象なので、自分の生涯で体験できても3~4回です。そう考えると、約200年に一度の現象が起きている今は、宝物のような時間なのかもしれません。実際、自分が何かを「始めた日」って、忘れちゃうんです (笑)。実は、私がWebサイトで『筋トレ』を始めたのが、グレートコンジャンクションのあった2000年の春分の日だったんです。でも、そのことを記憶していたわけではないのです。たまたま飾りのように、ホームページの一番下に書き残していて、あとで気がついたんです。

水晶 すごい! 最初からグレートコンジャンクションの年に開設すると決めていたのですか?

石井 いいえ。たまたまです。その頃はグレートコンジャンクションも、春分の意味も、たぶん知らなかったと思います。

水晶 石井さんのように、今回グレートコンジャンクションが起こる12月22日や、その前後とかにした行動が、後に重要なことにつながる人は結構多いかもしれませんね。私も何か始めようかな(笑)。新しいことを始める日は、占いでは誕生日と一緒なので、実はとても大切。記録して、忘れないようにしたいです。

 

風の時代に向けた、ふたりからのメッセージ

★ 水晶玉子さん
今年はよく、「グレートコンジャンクション後の世界はどうなるんですか? どうしたらいいですか?」という質問を受けます。そのときの私は、「時代の変化はすでに始まっていて、今あなたがしていることが答えですよ」と、答えています。

約200年に一度の転換期、風の時代に変わるからと、何かしなきゃと焦る必要はないと思います。私も生まれてからずっと地の時代に生きてきたので、いきなり風の時代の人になれと言われてもそれは無理。急には変われません(笑)。2020年以降に生まれた子が大人になったら、今とは全然違う価値観が広がっていくと思いますが、そのころには、自分もそれなりに変われているような気がします。

今回のグレートコンジャンクションは、今この時代に生きている人間だけが体験できる大きな時代の曲がり角。自分がそこにいる、それを目の当たりにしているということを楽しむだけでいいのではないでしょうか。そして、新しい時代のいいところをゆっくりと享受していけば、地の時代に生きてきた人たちも“いい風”に乗っていけると思います。


★石井ゆかりさん
2021年は風の時代が始まる時間、特に2021年という一年は「水瓶座の時間」と言えます。「風」は情報や関係性、コミュニケーション、知識や科学技術などを象徴しますが、特に水瓶座は「友愛、友情」の世界です。他者とフラットに、自由につながり、助け合うこと。いろいろな人の話に耳を傾け、自分からもオープンに語りかけること。そこに人間らしい温かい気持ちの交歓があること。そうしたことが、とても助けになるはずです。

人間はすぐに小さな集団を作り、そこで固まりたがる習性を持っているようです。ある集団で「正しい」とされることが、他の集団では「間違っている」とされることもよくあります。「友愛、友情」は、そんな小さな集団同士のあいだにある垣根を、らくらくと越えていくような力です。

私たちはときに、自分を甘やかしたり、利用したりする人を「友だ」と思い込んでしまいますが、そんな「偽りの友情」のワナを抜け出し、本当に風通しのいい、心から関われる友と出会うことが、2021年、多くの人のテーマとなるでしょう。そこで生まれた友情、確かめ合えた友情こそが、これからの「風の時代」の、お守りになっていくだろうと思います。 

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