先日、こちらでもお伝えした水星逆行が2月4日に終了します。それにともない、全惑星順行の期間がはじまります。今回は、4月29日までと比較的長期間なのもポイントで、期間内には西洋占星術においてひとつの節目とされる、春分の日も含まれます。季節も冬から春へと変わり、目覚めや芽吹きの時季に。何かワクワクする、新しいはじまりの予感がしてなりません。
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全惑星とは、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星のこと。2006年に冥王星が「惑星」からはずされましたが、占星術では今も惑星として扱います。順行期間とは、それぞれの惑星の特徴が素直にいかされ、またパワーをダイレクトに感じられる期間のこと。例えるなら、学校のクラスで文化祭の出し物をするときや、会社で異なる部署同士が集いひとつの方針を定めるときなど、個々やグループ同士の意見が対立することなく、それぞれの役割や得意技を活かしつつ、すっとひとつにまとまるといったイメージでしょうか。
なお、逆行とは、惑星そのものが逆回りしているのではなく、地球から惑星を見たときに逆向きに動いているように見える現象のことです。惑星ごとに周期が異なりますので(地球に近い惑星ほど周期が短い)、惑星のどれかは逆行しているという状態が多く、全惑星の順行というのは特別な期間。
順調に進んでいることは、いけいけどんどんで推し進めていいと思いますが、あまりに向こう見ずだと、また惑星のどれかが逆行期間に入ったときにトラブルを引き起こす可能性もありそう。慎重すぎるのも好機を逃しますが、最低限の確認作業や、道理を守ることは怠らないようにするのが得策かなとも思います。
各惑星の持つパワーがいかんなく発揮される順行期間は、魚座木星期とも重なります。拡大・発展を意味する木星のパワーがダイレクトに活かされるので、魚座のパワーがより強まるともいえそうです。そこで、“魚座的なこと”を意識してみたいと思いました。“魚座的なこと”は、先日公開の特集「水晶玉子×石井ゆかりの往復書簡 〜2022年の星を読む、星を語る〜」が参考になります。そこで、石井ゆかりさんが「私は魚座的なアートといえば個人的に音楽や映画かな」と書かれていました。気になるまたは好きな音楽や映画の鑑賞にどっぷり浸るのもよさそうです。また、魚座のアーティストの作品に触れたりすることで、何かしらの気づきやヒントを得られるかもしれません。ちなみに、魚座を象徴するもののひとつにお酒があります。私が“魚座的なこと”を選ぶなら、お酒を手にとってしまいそうですが……(笑)。
また、魚座の人は、そのパワーを全面的に発揮しやすい時期ですので、魚座の著名人の動向も気になります。セレブでいうと、リアーナ、シンディ・クロフォード、オリヴィア・パレルモ、シャロン・ストーンなどがいますね。リアーナは、エイサップ・ロッキーとの第一子を妊娠を発表したばかりで、幸せオーラ全開! 俳優なら、菅田将暉さんや黒木華さんなど。お二人とも放送中のドラマで活躍されています。
去る2月1日に水瓶座で新月が起こりました。さらに、水星は2月4日から、火星と金星は3月6日から水瓶座入り。風の時代の象徴である水瓶座色の濃いなかでの、全惑星の順行というのも感慨深い。新しい時代を告げる春風がふきますよ!という、宇宙からのアナウンスのように感じます。今春はちょっと特別な時季になりそうで、いつも以上に春の訪れが待ち遠しい気分です。(編集R)