【ルイ・ヴィトン】【シャネル】など、ニットに映える“アイコン”ジュエリー3選

急速に秋が深まり、ニットが恋しい季節。そんな温もりあるスタイルに映えるジュエリーを、人気連載「寝ても覚めてもきらめきたいの」から厳選して紹介。ルイ・ヴィトンのモノグラムやシャネルのN°5など、メゾンを象徴するモチーフをモダンに昇華したジュエリーが、さりげなく印象的に目を引く存在に。

急速に秋が深まり、ニットが恋しい季節。そんな温もりあるスタイルに映えるジュエリーを、人気連載「寝ても覚めてもきらめきたいの」から厳選して紹介。ルイ・ヴィトンのモノグラムやシャネルのN°5など、メゾンを象徴するモチーフをモダンに昇華したジュエリーが、さりげなく印象的に目を引く存在に。

【ルイ・ヴィトン】モノグラムは永遠に。耳もとで軽やかに揺れて

ルイ・ヴィトンの「モノグラム・イディール」ピアス。スターシェイプの“花”が耳もとで躍動する

ルイ・ヴィトンのモノグラム。メゾンのイニシャルと幾何学的な花柄(モノグラム・フラワー)を組み合わせたそのモチーフには、憧れを抱くよりも先にノスタルジーを掻き立てられる。それは、昔母が愛用していたモノグラム・キャンバスのショルダーバッグを思い出すから。

そんな愛着のあるモノグラム・フラワーが、ファインジュエリーとしてエレガントに表現された。その名も「モノグラム・イディール」コレクション。ベゼルセットされたひと粒ダイヤモンドのきらめきに導かれるように、スターシェイプの“花”が躍動する。ピンクゴールドのぬくもりがそう感じさせるのか、ミニマルなモチーフなのに不思議と生き生きしていてやわらかい。耳もとで軽やかに揺れるたび、ピュアな印象を宿す。

ルイ・ヴィトンの「モノグラム・イディール」ピアス〈K18PG、ダイヤモンド〉¥182,600

「モノグラム・イディール」ピアス〈K18PG、ダイヤモンド〉¥182,600

ジョルジュ・ヴィトンがモノグラム・フラワーをデザインしたのは1世紀以上前。世界中の人びとに愛され続けるエターナルな魅力に、ジュエリーとして再び出合ったとき、忘れかけていた大事なものが星のように瞬いて見えるような気がした。

【シャネル】「N°5」の魔法をまとって

シャネルのエクストレ ドゥ シャネル N°5 ネックレス。

ガブリエル・シャネルにとって、「5」は特別な数字だった。彼女の星座である獅子座が12星座の5番目にあたることから、5をラッキーナンバーにしていたという話は有名だ。今や伝説といわれるメゾン初の香水は「シャネル N°5」と名付けられ、1921年に誕生した。

100年以上の時を経て愛され続ける名香にオマージュを捧げ、「N°5」を冠したジュエリーコレクションが誕生した。アイコニックな数字を18Kゴールドで表現したのは、「コレクション N°5」より、エクストレ ドゥ N°5というネックレス。「エクストレ」はフランス語でパルファンとほぼ同義なので、“香水、N°5のネックレス”とも解釈できる。

「エクストレ ドゥ シャネル N°5」ネックレス¥632,500 全形。香水瓶から滴るしずくのようなデザイン。

「エクストレ ドゥ シャネル N°5」ネックレス¥632,500

しなやかな曲線でかたどったラッキーナンバーモチーフに、ダイヤモンドをたたえたペアシェイプが繊細に揺らめく。香水瓶から滴るしずくのようなデザインは、身につけるたびに馥郁とした香りが漂ってきそうだ。首もとでさりげなく主張しながら、肌に溶け込み馴染んでいく。まるで移ろいゆく「N°5」の香りが、まとう人の一部になっていくかのように。

【ブルガリ】進化し続けるセルペンティ

ブルガリのアイコン、「セルペンティ ヴァイパー」リング

ヘビってこわい。長らくそう思っていたが(今も思っていないわけではない)、大人になってから、じつは神聖な生き物だと知った。仏教では七福神の一柱である弁財天の使いとされ、財をもたらすといわれている。西洋では、古代ギリシャ・ローマ時代から医療や生命のシンボルとして伝えられてきた。脱皮を繰り返して成長することから「再生」を意味する吉兆であるともいわれる。

さて、ジュエリー界のヘビの話をしよう。もちろんそれはローマのヘビ、つまり「セルペンティ」のことだ。柔軟性に富んだブレスレットウォッチとして発表されたのが1948年。以来75年以上の時を経てもなお、褪せるどころか輝きを増し続けている、いわずと知れたブルガリのアイコンモチーフだ。

ブルガリ「セルペンティ ヴァイパー」リング〈YG〉¥379,500 グラフィカルなシェイプが、まるで第二の皮膚のように指に絡み付く

「セルペンティ ヴァイパー」リング〈YG〉¥379,500

ローマの職人の手仕事により、セルペンティは時代とともに姿形を柔軟に変えてきた。それこそ、ヘビが脱皮するように。近年モダンに再解釈され、誕生したのが「セルペンティ ヴァイパー」。装飾を削ぎ落としたミニマルで抽象的な佇まいは、現代を生きる私たちに軽やかに寄り添う。

しなやかな「セルペンティ ヴァイパー」リングは、スタイルを確立した人にこそふさわしい。毎日のラフな装いにも、うんとドレスアップする日にも、「私の身体の一部ですが何か?」といわんばかりに気負わずつけるのが格好よい。「この人、絶対センスある」と感じさせる何かが手もとに宿る。相手がおしゃれ玄人なら、きっと一目瞭然だろう。蛇の道は蛇なのだ。

*リンク先記事内の商品価格はオリジナル記事の公開当時のものです

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