見えない時の流れを贅沢にする機械式時計。職人たちの精巧な技術が結集した数々が、性別を問わないラグジュアリーな表情で出揃った。使うほどに愛着が湧き、奥深い魅力と個性が光る6つの新作に、恋をして
Cartier（カルティエ）「タンク ルイ カルティエ」
毎朝丁寧に巻き上げたい、手巻きのタンク ウォッチ
この時計に出合った瞬間、恋の始まりを告げる風が吹いた！ 1922年にメゾンの3代目ルイ・カルティエの発案で誕生し、その名を冠したモデル。文字盤の全面にボルドーのラッカーを施し、70～80年代の熱気を感じさせる、モードな表情の新作だ。手巻きムーブメントの楽しみは、毎朝の巻き上げルーティン。時計を愛でながら、パワーを蓄える特別な時間を一緒に過ごしたい。
Chanel（シャネル）「J12 キャリバー 12.1」
ゴールドラインがきいたスパイシーなJ12
白と黒の端正なデザインで知られるJ12に、イエローゴールドの華やかさを加えた新作モデルが誕生。ベゼルやリュウズにK18YGがあしらわれ、さらに針、インデックス、ムーブメントのローターにもイエローゴールドの仕上げを施した刺激的なウォッチは、ロマンティックなブラウスともマッチする。女性の日常使いにもフィットする、絶妙なサイズ感に首ったけ。
Louis Vuitton（ルイ・ヴィトン）「タンブール オトマティック」
8.3㎜の薄さに感激！ 新生タンブール
2002年に誕生し、独創的なドラム型ケースが評判をよんだ「タンブール」。21年の時を経て、よりスリムで、人の体にフィットするフォルムに生まれ変わった。新生「タンブール」を実現したのは、ジュネーブを拠点とするメゾンのウォッチメイキングアトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」。初の自社製自動巻き3針ムーブメントを開発し、心臓部に据えている。パリのセンスとスイスのテクノロジーがここに融合。
Piaget（ピアジェ）「ピアジェ ポロ」
ニュアンスカラーが素敵なジェンダーレスモデル決定版
スイス高級時計を象徴するブランドでありながら、常に新たな挑戦に取り組むピアジェ。ムーブメントはいうまでもなく、ダイヤルの色使いの美しさでも知られている。人気を誇る「ポロ」シリーズの新作は、ギヨシェ装飾を施した文字盤を飾る「スレートブルー」色がレトロスポーティなムードで、デニムとも好相性。クロノグラフでありながら、エレガンスが薫り立つ佇まいに惹かれる。
Tudor（チューダー）「ブラックベイ GMT」
60年以上の歴史が育んだネオヴィンテージテイスト
この時計には、チューダー社のダイバーズウォッチ製造の歴史が息づいている。1950年代のモデルに着想を得たデザインと、1969年に誕生したスノーフレーク針。第一世代から変わらない、大きなねじ込み式リュウズ。それらの要素を融合し、ネオヴィンテージな風貌に。もうひとつの特徴であるGMTとは、世界標準時の略称。その名を冠したこのモデルは、ベゼルに配された目盛りで第二時間帯を表示する機能を備えた優れものだ。
Hermès（エルメス）「エルメスH08」
アート感覚を刺激するオブジェのようなピース
エルメスのデザインと色彩、素材への愛とこだわりが伝わる独創的なタイムピース。クッション型のケースは、高性能でユニークな新素材――グラスファイバー、熱硬化性エポキシ樹脂、スレートパウダーなどの複合素材のブロックで形作られている。堅牢さと軽さという実用的な要素を兼ね備えた、スポーティな新世代モデルの登場だ。数あるカラフルなベルトは、メゾンを象徴するオレンジにひと目惚れ。
