【もっと神保町】シリーズその⑤ 老舗喫茶店〈Part1〉『ミロンガ ヌオーバ』&『珈琲館 専大前本店』

東京都千代田区神田神保町。それは、旅バカ会社員ひとりっPが長年勤務する街。
 
この街で、ひとりっPが20年以上通う店をご紹介するシリーズ「もっと神保町」。
 
神保町といえば、カレーとコーヒー! というわけで、今回は、ひとりっPが行きつけている「昔ながらの喫茶店」を、Part1、Part2に分けてお届けします!
 
まずは、Part1をどうぞ〜〜!
 

東京都千代田区神田神保町。それは、旅バカ会社員ひとりっPが長年勤務する街。
 
この街で、ひとりっPが20年以上通う店をご紹介するシリーズ「もっと神保町」。
 
神保町といえば、カレーとコーヒー! というわけで、今回は、ひとりっPが行きつけている「昔ながらの喫茶店」を、Part1、Part2に分けてお届けします!
 
まずは、Part1をどうぞ〜〜!
 

神保町駅写真

本の街・神保町には、「買った本をすぐに読みたい!」「本選びに集中して疲れた、、、ちょっと休憩したい、、、」なんてときのオアシス=トラディショナルな“ザ・喫茶店”が何軒もあります。 
 
ひとくちに喫茶店といっても、たたずまいはいろいろ。数ある中から、ひとりっPが行きつけている店は、計4軒。オープンから20年どころか、50年以上の店が続々ですよ。ほんっと、さすがすぎます神保町、、、!! うち3軒はコーヒーの種類(豆・テイスト)が選べて、苦味系コーヒーがおいしいお店です ← ひとりっPは酸味系コーヒーがまったく好きではないので、ここ、とっても重要です。ちなみに、残り1軒は提供するコーヒーのテイストが苦味と酸味のある1種類のみなので、マイルドなカフェオレをオーダーすることが多いです。
  
もうひとつ。神保町の昔ながらの喫茶店の中には喫煙可の店もちょいちょいあるんですが、ひとりっPはタバコの煙が激しく苦手なので、ご紹介するお店はすべて完全禁煙です。

ミロンガ ヌオーバ

ミロンガ ヌオーバ外観写真

静かにゆったりとコーヒータイムを楽しめる『ミロンガ ヌオーバ』。 

創業はなんと1953年! 2022年に一度クローズしたのですが、すぐ近くに移転し再開しました。すでに創業から70年以上です。
 
店名のミロンガとは、アルゼンチンタンゴのジャンルの一種、もしくは、タンゴを愛する人たちが集い、踊ったり会話を楽んだりするダンスホールのことです。
 
というわけで、店内に流れるのは、ドラマチックなアルゼンチンタンゴ。ただ、音量は、あくまで控えめ。グループ客の会話もさざめく感じで、うるさくない。けれど、静かすぎない。それが、逆に心地よいんです。読書やPCに集中しているときにふと気づくと、さりげなくタンゴが沁みてくる。まるでブエノスアイレスにいるかのような気がしてきます。

ミロンガ ヌオーバ コーヒー

あーー、アルゼンチンにはもう10年くらい行ってないなあ。行きたい、、、(中南米好きのひとりっP、アルゼンチンへは5〜6回出かけたことがあります)と郷愁をそそられつつ、オーダーするのは、たいていブラジル。
 
こちらのコーヒーは基本的にどれも深煎りだそうですが、一度飲んで気に入ったので、ひとりっPはずっとブラジルです。酸味はなく、苦味が深くて香ばしい好みの味。

カップはウェッジウッドです。あ、そうそう、カウンター席にはコンセントが付いています。ありがたや〜〜〜!

ミロンガ ヌオーバ ポム・ド・ノエル

こちらは、期間限定のポム・ド・ノエル。
 
フェンネルで香りづけしたミルクに、自家製のりんごジャムとシロップ入り。ホイップクリームとアーモンドスライスがのっているとの説明書き。「フェンネル!!」と興味を惹かれてオーダー。どっしり系?と思ったけれど、そんなことはまったくない、優しくてライト、ほっこりゆるみ系の味わいでした。

 

ミロンガヌオーバ内観写真

ミロンガのカウンター席の壁には、日本各地の喫茶店のマッチ箱が並べられているんですよー。ひとつひとつのデザインを見るのが楽しい〜〜! Googleマップでお店を検索してみたり。京都のフランソア喫茶室のものもあります。
 
基本的に喫茶店のマッチ箱なんですが、ご近所つながりなのか揚子江菜館(神保町の有名老舗チャイニーズレストランです)のものも。「というか、この時代だから、いまではこのマッチ箱を置いていない喫茶店も多いんだろうなあ。ミロンガのものも飾られているけれど、今はこちらのお店は全面禁煙だから、ヴィンテージか」と思いながら、コレクション癖のあるひとりっP、ついつい見入ってしまいます。

ミロンガヌオーバ内観写真

店内の棚にはレコードがびっしり。そのときにかかっているタンゴのレコードジャケットが壁に飾られています。って、いや、¥1800!!? ← 時代ですねえ、、、、
 
◼️ミロンガ ヌオーバのGoogleマップはコチラ
 

珈琲館 専大前本店

珈琲館 専大前本店外観写真

全国展開する珈琲館ですが、なんと本店(1号店)は神保町にあるんです。それが、こちらの『珈琲館 専大前本店』。創業は1970年。すでに50年以上の歴史があります。
 
チェーン店だからって、あなどれません。こちらの珈琲館を利用してみると、「あ。めちゃめちゃきちんとした正統派の喫茶店なんだ!」とわかりますよ〜〜!
 
まず、接客がほんっとうにきちんとしています。うっかりセルフサービスのチェーンカフェのような気分でお店に入ると、「あれ??!!」となります。
 
ひとりっPがこちらでオーダーするのは、たいていホットケーキです。パンケーキじゃありません。ホットケーキです。
 
いろいろなバリエーションや期間限定バージョンも登場しますが、ひとりっPはベーシックなトラディショナル・ホットケーキ(バター&ホイップクリーム付き)一択。メイプルシロップも添えられてきますが、「正直、メイプルシロップマシマシができたらもっとうれしいんだけどなあ」とメイプルシロップしみしみ派のひとりっPは密かに思っています。 

珈琲館 専大前本店 ホットケーキ

このホットケーキ、なんと1枚1枚、オーダーを受けてから銅板で手焼きするので、「15分ほどかかりますが、よろしいでしょうか?」と注文時に確認されます。
 
15分待ったかいのある、表面はカリッと、中はむっちりなホットケーキがやってきます。ちなみに、1枚でのオーダーも可能です。
 
コーヒーのオーダーはいつも炭火珈琲。ほどよい苦味がホットケーキに合います。ちなみに、コーヒークリームもちゃんと冷蔵保存されたホンモノが出てきます。ひとりっP、喫茶店やカフェで常温のコーヒークリームが添えられてくることほど、がっくりくることはありません。その時点で「再訪ナシ!」と思うんですが、珈琲館はその点でもぬかりありません。セルフサービス店やファミレスとの違いはこんなところにもきっちり表れています。

(※今回ご紹介している4店はすべて、冷蔵コーヒークリーム提供店です)
 

珈琲館メニュー

こちらのお店は、ひとりっPが知る限り、パンデミックの真っ最中にも休業することはなくずっと営業(もしかして休業したこともあったかもですが、ごく短かったのではと)。時短も大幅にはせず、それまでとほぼ同じ状態でオープンし続けてくれていて、本当にありがたかったです。夜7時の時点で真っ暗だった神保町の街で、まるで灯台のように灯りが灯っている珈琲館 専大前本店を見て、「一生ついていきます!」とココロに誓いましたヨ。
 (※記事とは関係ないですが、そのすぐ並びの成城石井も、パンデミック中にマジで休業も時短もなく24時間営業をし続けてくれていて、本当に感謝しかありません。一生ついていきます!!)
 
1〜2年前に改装されて、それまでのそこはかとなく昭和感のある佇まい&メニューのラインナップが、いまどきの明るいチェーンカフェ寄りに変わったのがちょっと残念という気持ちもありますが、ホットケーキは変わらず美味だし、炭火珈琲もおいしいし、カウンターテーブルにはコンセントがついたし、接客もきっちりしているし。というわけで、変わらずに通っています。
 
◼️珈琲館 専大前本店のGoogleマップはコチラ
 

※ひとりっPが通う昔ながらの喫茶店@神保町のご紹介は、「もっと神保町 老舗喫茶店の行きつけ〈Part2〉」へ続きます!
 

ひとりっPプロフィール画像
ひとりっP

ひとりっPこと編集Pことフクイユミコ。元SPUR編集長。女性のひとり旅を「ひとりっぷ」と名付けて応援中の編集者。会社員にもかかわらず、海外ひとり旅歴25年以上、回数400回超え(全部自腹)の旅バカ。おもな渡航先は、香港180回、台湾60回、タイ&シンガポール各40回、サンフランシスコ30回、中国30回、ハワイ30回、中南米各国40回、カリブ諸国30回、中近東10回など。現在年間25回ほど(全部プライベート)海外渡航。あまりの頻度に、日本入国時に密輸を疑われたことも。その圧倒的実体験をもとにした女子ひとり旅指南本『今日も世界のどこかでひとりっぷ』『明日も世界のどこかでひとりっぷ2~秘境・絶景編~』『昨日も世界のどこかでひとりっぷ3~“弾丸・無茶旅編”~』『今日も世界の果てまでひとりっぷ4〜爆バイイング編〜』に続き、初の国内編『昨日も世界の果てまでひとりっぷ5〜行くぜ、ニッポン編〜』が好評発売中。5冊とも、文・写真はすべて本人が担当。

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