出社と在宅ワークを組み合わせた働き方が増えつつある昨今。素敵で便利なインテリアを取り入れて、自宅スペースをより過ごしやすい環境にアップデートしてみては？ 人気インテリアスタイリストの竹内優介さんが、デザイン性や機能性の高さにこだわったインテリア・家具を、毎月のテーマごとにおすすめ解説。ニッチなデザイナーズアイテムから、取り入れやすいお手頃なものまで。在宅ワークをともにしたい相棒が見つかるはず。
今回は「デスクチェア」にフォーカス！
1993年東京都生まれ。建築を学ぶ大学時代から、「Laboratoryy」代表でインテリアスタイリストの黒田美津子さんに師事。2023年に独立し、雑誌や広告、イベントなどでのスタイリング、店舗のVMDなどを手がけ、空間づくりとインテリアにおける領域で活動している。
デスクチェアを選ぶポイントは？ インテリアスタイリストの竹内さんがレクチャー
「長時間使用するデスクチェアを選ぶ際は、主に取り回しの良さ、素材、機能の３つがポイントとなります。なかでも特に重視したいのはやはり機能面。キャスター付きかどうかや、座面の高さ、背もたれの高さ・角度など、自身の体格に合わせて調節できる仕様になっていることが大切です。座っていて疲れにくいチェアを取り入れることは、仕事効率アップにもつながりますし、毎日使うものだからこそ素敵なデザインであればなおうれしい。今回はそんな願いを叶えてくれる、機能性とデザインを両立したチェアをセレクトしました」
プロおすすめのデスクチェア・８選
1 【イトーキ｜バーテブラゼロサンウッド】背面や座面が身体にフィット
竹内さん レコメンドPOINT
「働き方が多様化するなかで、オフィスだけでなく、在宅ワークにも適した椅子として開発されたものです。コロナの影響で注文数がさらに増えたそうですよ。デスクチェアとしての機能性を担保しつつ、４本脚のタイプならダイニングにも馴染みます。背と座面が木材のものを選ぶことで、よりホームユース感が出ます」
vertebra03 WOOD（バーテブラゼロサンウッド）
今年発売されたイトーキとカリモク家具のコラボレーションモデル。クッションタイプの「vertebra03」を原型に、背と座面を国産のクリ材を削り出して製作している。天然木ならではの木目や節の魅力を引き出す、クリア、ブラック、グリーンの全３色で展開。キャスター付きも選択可能。
イトーキお客様相談センター
https://www.itoki.jp/cs/
0120-164-177
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2 【モンタナ｜ケヴィ チェア 2533】機能的でありつつもミニマルなデザインに
竹内さん レコメンドPOINT
「座面の下に付属した２つのレバーで、座面の高さに加えて背もたれの角度と高さを調節できます。必要な機能を持たせながら見た目が仰々しくない点が好ましく、まさに“機能美”を体現した名品といえるでしょう」
KEVI 2533（ケヴィ チェア 2533）
デンマークの建築家、Jørgen Rasmussen（ヨルゲン・ラスムッセン）によるデザイン。今や世界中の家具に採用され、ケヴィ チェアにも搭載されている２輪キャスターは、ヨルゲンによって開発されたもの。クッション座面のタイプも展開。
マーケット
https://maarket.jp/
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3 【コクヨ｜DAY OFFICE offset frame/デイズオフィス オフセットフレーム】 パーツの組み合わせは400通り以上
竹内さん レコメンドPOINT
「豊富な素材やカラーバリエーション、キャスターやアームレストなど、パーツとオプションを組み合わせて自分好みにカスタムできるチェアです。組み合わせによっては比較的低価格帯に抑えられるのも魅力」
DAYS OFFICE offset frame（デイズオフィス オフセットフレーム）
コクヨとデザインオフィス・nendo（ネンド）のコラボレーションプロダクト。背座からわずかにはみ出ているようなフレームにより、スムーズな持ち運びやスタッキングが可能に。オフィシャルサイトでカスタム後の完成イメージをシミュレーションできる。
コクヨお客様相談室
https://www.kokuyo.co.jp/support/
0120-201-594
＞ DAY OFFICE offset frame/デイズオフィス オフセットフレームの詳細はこちら
4 【ワオ｜ハーフチェアオーパス.1】 自然と背筋が伸びる設計
竹内さん レコメンドPOINT
「座面の奥行きは、通常のチェアの半分程度。一見座りにくそうかと思いきや、自然と座る人の姿勢を正すという目から鱗の設計がほどこされています。置く場所を選ばないコンパクトさ、配置しておくだけでオブジェのように見えるミニマルなルックスもうれしいですよね」
half chair Op.01（ハーフチェアオーパス.1）
北海道・旭川の家具メーカー、WOW（ワオ）によるチェア。人間工学に基づき、チェロ・バイオリン・フルートなどのクラシック音楽奏者が、正しい姿勢で演奏できるようデザインされた。座面下には引き出し式の収納が付属し、小物類を収めるのに重宝。収納なしも選択できる。
ハイク
https://www.hike-shop.com/
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5 【ヴィトラ｜オールスター】 角のない柔らかな印象のフォルム
竹内さん レコメンドPOINT
「ホームオフィスを優しく親しみやすい雰囲気へと導いてくれる、全体的に丸みを帯びたフォルムが特徴。座面の奥行と高さ、そしてバックレストの高さは5cmまで調節できます。クリエイターの自宅で見かけることもしばしば」
Allstar（オールスター）
デザインを手掛けたのは、ドイツ人デザイナーのKonstantin Grcic（コンスタンチン・グルチッチ）。クッションタイプの背もたれと座面は、ほかのカラーバリエーションもあり。カーペットとハードフロア用、２種のキャスターから選択できる。
ヴィトラ
https://store.vitra.co.jp/
0120-924-725
＞ オールスターの詳細はこちら
6 【マジス｜マリオリナ】 シンプルなデザインは色で遊んで
竹内さん レコメンドPOINT
「プラスチックの座面ながらも、絶妙なカーブのおかげで座り心地◎。コンパクトで軽量。それゆえ扱いやすいのもポイントが高い。オブジェ的にも置いておきたくなる。ポップなカラーは、発売20周年を記念した新色。個人的にも手に入れたいチェアのひとつです」
MARIOLINA（マリオリナ）
イタリアンデザインを代表するデザイナー、Enzo Mari（エンツォ・マーリ）による名作チェア。50年代スタイルを彷彿とさせる細身のフレームはそのままに、座面と背面背後に備え付けられたモジュールがフレームを支える設計となっている。12脚までスタッキング可能。
マジス ジャパン
https://magisjapan.com/
03-3405-6050
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7 【バリエール｜バリアブル】 ゆらゆら揺られて、頭と身体にナイスな効果
竹内さん レコメンドPOINT
「フットレストに膝を置いて座るタイプのチェアです。チェアにしては前衛的なルックスの製品ですが、この座り方がよい姿勢と深い呼吸を促し、思考力を向上させてくれるそう。約30年前にデザインされたものだとは思えませんよね。コロナ禍のタイミングで需要が急増したそうです」
VARIABLE（バリアブル）
自然に良い姿勢へと導く「バランスチェア」を長年にわたって開発してきた工業デザイナー、Peter Opsvik（ピーター・オプスヴィック）によるデザイン。持続する動きの中での体と椅子の関係および、作用と反作用の仕組みにより、体と心にエネルギーと活力を生み出す。
ロイヤルファニチャーコレクション
https://royal-furniture.co.jp/
03-5843-1805
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8 【シンク オブ シングス｜事務用回転イス】 誰もが知るあのチェア
竹内さん レコメンドPOINT
「学校の教室や職員室。このチェアに先生が座っているのを見かけませんでしたか？ 小ぶりで場所を取らず、床を傷つけにくいゴム性のキャスターが在宅ワーク向き。懐かしさを覚えるチェア、ホームオフィスに迎えてみるのもありではないでしょうか」
事務用回転イス / OFFICE SWIVEL CHAIR（オフィススウィーベルチェア）
古くからオフィスチェアの定番とされてきたコクヨの事務用回転イス。定番品でありながらシンプルでスタンダードなデザインがどんなシーンにも馴染む。コクヨがプロデュースする千駄ヶ谷のショップ「シンク オブ シングス」にて取り扱い中。
シンク オブ シングス
https://think-of-things.com/
03-6447-1113
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