みなさん、カメラって持ってますか? ここ10年ほどでスマホの性能はグイグイと進化して、動画にしろ、写真にしろ、スマホで十分と思っている方も多いでしょう。カメラで撮ることが好きな私でも「スマホで十分では!」と思ってしまうことも多々。そんな状況ですから、カメラを作っているメーカー側もカメラで撮る楽しみを伝えようと、各社、時代のトレンドに合わせた個性的なカメラを次々と生み出しています。
最近登場したのがソニーの「ZV-1 II」というコンパクトデジタルカメラ。動画でVLOGを撮る人たち向けに作られた“VLOGCAM”というジャンルを切り拓いたカメラの第二世代です。6月23日の発売に先駆けて開催された体験会にお伺いしてきました。
VLOGCAM ZVシリーズは、今回新登場したZV-1 II、レンズ違いのZV-1F、レンズ交換式のZV-E10、フルサイズセンサーを搭載した最上位機種のZV-E1までがラインナップしています。前モデルのZV-1も引き続き販売されるそうなので、5機種が併売されることに。ZV-1 IIは外観デザインがよりミニマルな印象になりました。
これだけラインナップがあると、どれを選べばいいのか迷ってしまいますが、YouTubeなどではアイドルの方やモデルさんが前機種「ZV-1」や「ZV-E10」を使っているのをよく目にします。買った日から迷わず簡単に使えて、綺麗に撮れて、持ち歩き便利なコンパクトさ、しかも持っていて可愛い。これらのカメラの魅力はこれに尽きるのではないでしょうか。
スマホのカメラアプリを立ち上げて、シャッターボタンを押せば、綺麗な写真や手ぶれしない動画が撮れてしまうことに慣れた私たちには、やれシャッタースピードがどうとか、絞りがどうとか、そんなことを考慮しながら撮らなきゃいけないカメラというもの自体、どうも面倒に感じてしまう部分も。
でも、このZV-1 IIだったら、まずはスマホと同じ感覚で、カメラお任せで撮ってみればいいのです。ソフトウェアの処理でカメラで撮ったみたいな加工を施すスマホカメラと、撮ることに特化したカメラでは写りがやっぱり違います!(と私は思うんですが、どうでしょう……笑)
また、動画撮影において意外と難易度の高い音の収録。以前であれば、黒いカメラの上にマイクを乗っけたスタイルの人を見かけると「YouTuberの人なのかな?」と思ったりしたものですが、ZVシリーズはしっかりと録音できるマイクがカメラに搭載されているので、マイクを別でつける必要はありません。街で撮っていても悪目立ちしないのも嬉しい。しかもZV-1 IIはカメラの前で喋っているのか、後ろで喋っているのかということを自動で判断して、適切に録音をしてくれる機能も搭載しているので、深く考えずにとにかく撮ればOK、なのです。
もちろん、カメラお任せで撮ってみて、それで満足ができればそれでもいいですし、さらに「こんな雰囲気の動画が撮ってみたい!」と何かにインスピレーションを受けたら、画づくりにこだわることもできます。しかも、まずはカメラの専門的な知識も要らず「明るく/暗く」「暖かく/冷たく」のように、感覚的に。背景ボケもスイッチ一つで切り替えられます。
もちろん美肌機能もついています。
また、「もっと映画みたいな動画を!」と思い立ったら使える機能が「シネマティックVlog設定」。こちらは画面上下に黒いバーが出現して、映像の仕上がりや色あいを5つのLookと4つのMoodから選ぶことで、映画のワンシーンのような画づくりのお手伝いをしてくれるもの。これはZVシリーズ最上位機種のZV-E1にも搭載されている機能です。
このように、カメラで動画を撮るのが初めてという方にもやさしい機能が盛りだくさんでありつつ、マニュアル撮影やより高度な画づくりが可能になるLOG撮影もできるようになっていたり。まずはスマホ感覚で扱えつつ、その先のレベルアップまでを応援してくれる、それがこのZVシリーズの特徴かなと思いました。
しかも、ZV-1 IIを使ってみて「もっと表現を広げたい」と思ったら、その先にも選べるラインナップが待っています。これぞ、カメラ沼への入り口(笑)。
この先の沼に沈んでいく人たちは少数派かなとは思いつつ(笑)、外に出かける機会も増えてくる今日この頃。そろそろカメラで動画デビューしてみては。
今回ご紹介したZV-1 IIは来月6月23日発売予定。販売価格は10万円を超えるようなので、シネマティックVlog設定やマイイメージスタイル、インテリジェントマイクは非搭載ですが、よりお手頃な価格の前モデルZV-1もいい選択肢なのではと思います。