10年愛せるヘッドホン、【バング&オルフセン】の「Beoplay H100」vol.198

家具などのインテリアプロダクトで有名なデザイン大国、デンマーク。そんなデンマーク生まれのオーディオ・ヴィジュアル製品と音響機器を手がけるブランドがバング&オルフセン(Bang & Olufsen)です。機能美を追求したデザイン性、アルミニウムや木材などを用いた美しい佇まいからは、家電やデジタルプロダクト、というよりも、日々に心地よさをもたらしてくれる家具やインテリア製品のような存在感を感じます。

来年、ブランド設立から100年を迎えるというバング&オルフセンが満を持してこの度発表したのが、フラッグシップ・ヘッドホン「Beoplay H100」です。

家具などのインテリアプロダクトで有名なデザイン大国、デンマーク。そんなデンマーク生まれのオーディオ・ヴィジュアル製品と音響機器を手がけるブランドがバング&オルフセン(Bang & Olufsen)です。機能美を追求したデザイン性、アルミニウムや木材などを用いた美しい佇まいからは、家電やデジタルプロダクト、というよりも、日々に心地よさをもたらしてくれる家具やインテリア製品のような存在感を感じます。

来年、ブランド設立から100年を迎えるというバング&オルフセンが満を持してこの度発表したのが、フラッグシップ・ヘッドホン「Beoplay H100」です。

インテリア製品のように美しいヘッドホン

Beoplay H100を手に取ってみて最初に感じたのは、やはりプロダクトとしての美しさ。イヤーパッドに用いられた柔らかなラムスキンレザー、カウハイドのヘッドバンドとケース、アルミニウムの上品な光沢、ひんやりとしたガラスを用いた仕上げの美しさは、上質なインテリア製品のようで、気持ちが上がります。シンプルに、格好良い。

バング&オルフセン(Bang & Olufsen)のBeoplay H100 (Infinite Black)
Beoplay H100 (Infinite Black)

ここまでこだわると重さが気になるところですが、頭に当たる部分に3Dフォームという素材を使ったインナーバンドがついており、これが適度に重さを分散してくれるからか、数値ほどの重さは感じません(本体の重さは375g)。装着感も優しく快適です。

本体のレザー部分にマッチした質感のレザーケースも付属しています。旅行や移動中に傷から守りつつ、ポーチに収納することで完全に電源がオフになり、1年以上のスタンバイが可能になるとのこと。

バング&オルフセン(Bang&Olufsen)のBeoplay H100(Sunset Apricot)
Beoplay H100(Sunset Apricot)

10年愛せるプロダクトデザイン

およそ2〜3年で買い替えが求められる多くのデジタル製品とは違って、Beoplay H100はなんと10年間使い続けることを視野に入れた設計がなされているそう。サステイナビリティを謳う製品では最近避けられがちな印象のある本革をあえて使用しているのも、お手入れをしながら長く使うことを推奨しているから。

バング&オルフセン(Bang&Olufsen)のBeoplay H100(Sunset Apricot)クローズアップ
Beoplay H100(Sunset Apricot)

交換、カスタマイズ、アップグレードが可能な製品設計を採用することにより、持続可能な開発と循環型製品への変革を支援する「Cradle to Cradle(ゆりかごからゆりかごまで)」という認証制度があるそうなのですが、その原則に基づいて、メンテナンスが容易になるモジュール設計を採用。内蔵バッテリーも含めた全パーツが修理できるようになっており、汚れやすいインナーヘッドバンドとイヤーパッドクッションはこんな風に自分で簡単に取り外してケアしたり、交換ができます。

バング&オルフセン(Bang&Olufsen)のBeoplay H100(Sunset Apricot) インナーヘッドバンドとイヤーパッドクッションを外したところ
インナーヘッドバンドとイヤーパッドクッションを外したところ

また、長く使った後のこともちゃんと考えられています。環境に配慮した素材を使用し、製品の多くの部分がリサイクル可能。接着を最小限にすることで、製品の解体やリサイクルがしやすくなっているのだそうです。

圧倒的なサウンド体験を、さらに自由に

もちろん、Beoplay H100は美しくラグジュアリーで長く使えるヘッドホンというだけではありません。生演奏と遜色ないと言っても過言ではない、圧倒的なサウンドクオリティはさすがBang & Olufsen。先日行われた発表会では、サックス奏者のKIM OKI氏のライブ演奏のあとに、同じライブ演奏をBeoplay H100を通して聴く、という体験があったのですが、サウンドへの自信のほどが窺えるものでした。

バング&オルフセン(Bang & Olufsen)「Beoplay H100」発表会でのKIM OKI氏のライブパフォーマンス
先日の発表会でのKIM OKI氏のライブパフォーマンス

昨今ヘッドホンの上位モデルでは当たり前になってきたテクノロジー、Dolby Atmosや空間オーディオ、ヘッドトラッキングにも対応。USB経由では最大96kHz/24bitのハイレゾ サウンドも体験できます(LDACコーデックへの対応は後日とのこと)。

また、音の良さだけでなく、ストレスのない使い心地も◎。装着を自動的に検知してくれるので、電源操作は必要なく、すぐに使い始めることができます。10個のマイクを搭載することで実現しているというノイズキャンセリングとトランスペアレンシーモードはボタンでのオン/オフの他に、ダイヤルを回すことで外音をどのくらい取り込むかをシームレスに操作することも可能。

バング&オルフセン(Bang & Olufsen)「Beoplay H100」を装着した様子
クリック感が気持ち良いハプティックダイヤルとタッチ操作が可能

ノイズキャンセリングの自然さはもちろんのこと、トランスペアレンシーモードもとても快適です。少し大げさかもしれませんが、ヘッドホンを装着していることを忘れてしまうほど。周囲の音に耳を傾ける必要があるときにもヘッドホンを外す必要がないので、装着・脱着の手間や耳が塞がれている感覚など、ヘッドホンに感じていたネガティブな面が払拭された印象です。

ペアリングは現状2台までですが、来年にはソフトウエアアップデートで3台までの接続が可能になるそうです。専用アプリからはイコライザーや操作のカスタマイズなど、より詳細な設定が可能になっています。

バング&オルフセン(Bang & Olufsen)「Beoplay H100」専用アプリ
専用アプリから細かな設定が可能

新しいものは気になるけれど、消費を繰り返す行動にどうしても疑問を感じてしまう今日このごろ。高価な製品だからこそ、購入したあとも安心して長く使えることを謳うのは、好感度と説得力高し。3年ほど前にゲットしたヘッドホンがだいぶ古くなってきたなと思っていたところだったので、今回、Beoplay H100がとても魅力的にうつりました。

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