自然の力強さと洗練された職人技が同居する料理と、それに没入できる空間。東京・蒲田に「MAISON OLINA」誕生

東京・蒲田に去る2026年4月、シェフのオリヴィエ・ガルシアとクリエイティブディレクターの髙遠菜都子による完全予約制のレストラン「MAISON OLINA」がオープン。北欧の感性とフランスの伝統技法を融合させた「ラスティック・モダン」を標榜する料理を、2人のヴィジョンを具現化した空間で堪能できる。

シェフのオリヴィエ・ガルシアとクリエイティブディレクターの髙遠菜都子による完全予約制のレストラン「MAISON OLINA(メゾン オリナ)」が、先日、東京・蒲田にオープンした。形式に縛られず、自然の中で風雅を愉しむ茶会、野点を現代的に解釈した、食の本質に没入する隠れ家のような空間だ。

東京・蒲田に去る2026年4月、シェフのオリヴィエ・ガルシアとクリエイティブディレクターの髙遠菜都子による完全予約制のレストラン「MAISON OLINA」がオープン。北欧の感性とフランスの伝統技法を融合させた「ラスティック・モダン」を標榜する料理を、2人のヴィジョンを具現化した空間で堪能できる。

シェフのオリヴィエ・ガルシアとクリエイティブディレクターの髙遠菜都子による完全予約制のレストラン「MAISON OLINA(メゾン オリナ)」が、先日、東京・蒲田にオープンした。形式に縛られず、自然の中で風雅を愉しむ茶会、野点を現代的に解釈した、食の本質に没入する隠れ家のような空間だ。

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圧巻の1枚板テーブル、ここには写っていないが、椅子もまた美しい。テープ状のライトや、蝋燭のように見える1本たちのテーブルライト。オープンキッチンを眺めているのも楽しいひととき。

「MAISON OLINA」は、東麻布でのレストラン「OLINA」の運営を経て、千葉の自社拠点であるJACQUEsにて多角的なクリエイティブワークを行い、食を通じて人々の暮らしがどう鮮やかに変化するかを追求してきたガルシアと髙遠が新たに立ち上げた拠点。

南仏生まれのガルシアはオーストラリア、フランス、スウェーデンなど、ミシュラン星付きレストランを含む様々なスタイルのレストランで経験を重ねてきた、食材や空間を多角的に捉える視点を持つシェフ。また、元ファッションデザイナーの髙遠は、世界的なラグジュアリーブモードランドで培った審美眼をフルに使ってレストランの備品、メニュー表、そしてゲストが纏う時間をトータルでディレクションしながら、マダムとして心地よい空気感をデザインしている。

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個室は最大8名まで。

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2人が作り上げたのは、蒲田という人間味溢れる街の喧騒を借景とし、その対極にある静寂の中でゲストが自分自身を取り戻すための隠れ家。古谷デザイン建築設計事務所が手がけた、複合施設「niwa」の中にある店舗は、1階が8人掛けのカウンター席、2階が個室となっている。1階の主役は、ライブ感や香り、会話までも含めてゲストと時間を編み上げる舞台のように設えられた、フラットなアフリカンチェリーの一枚板カウンター。コンクリート打ち放しの静謐な空間に、窓外に広がる緑の景色が重なり、料理を引き立てる穏やかな空気を生み出す。洗練とリラックスが心地よく共存し、自然と気持ちがほどけていくような落ち着きを感じさせる。

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第1葉 開演の響き 素・礎・躍 アスパラガス / 人参 / 里芋

ディナー、ランチともに、コースは通常コースとベジタリアンコースの2つから選択する形。ディナーは9皿構成で、シェフの直感と発酵の魔法が溶け合い、五感が完全に満たされる没入体験を提供する通常コース「記憶の共鳴」と、植物の可能性を最大限に引き出しフルコースで表現するベジタリアンコース「大地の充足」の2つが用意されている。ベジタリアンメニューは、通常メニューをベースに、ベジタリアンの方にも同じように楽しめるよう仕立てたものだ。ランチは同様の2種のコース展開で、7皿の構成となっている。

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第2葉 燻る新緑 燻・芽・発酵 桜鱒 / 旬豆 / コンブチャ

「MAISON OLINA」ではアミューズやオードブル、メインといった流れを第1葉、第2葉とチャプター仕立てで呼ばれ、1品ごとにコースターサイズの円形シートが1枚ずつ並べられていく。そこに書かれた言葉と一緒に味わうという、楽しみもある。

第2葉は、ひと目でフレッシュさが伝わる、まるで野菜のブーケのような一皿。葉もの野菜が好きというシェフらしく、どれもパリッとみずみずしく、またインゲン、スナップエンドウなど旬の豆たちがたまらなくおいしい。奥には香ばしく燻した桜鱒が寄り添い、コンブチャや特製辛味オイル、ハチミツを合わせた泡のソースとともにいただく。重なり合う風味は思わずもう一口と誘い、次のチャプターへの期待が自然と高まる。

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第3葉  黄金の雫の本質 とろり・黄金・潮騒 黄身 / ウニ / 青のり

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第4葉 煙る海岸 潮・煙・春 アサリ / じゃがいも / キャベツ

「MAISON OLINA」の魅力の柱は、シェフの感性がダイレクトに息づく料理の数々にある。中でも印象的なのが、繊細なドレサージュで魅せる表現力。細切りにされたキャベツは、わずかなトーンの色の違いでグリーンに奥行きをもたらし立体感を生み出す。そこにアサリの旨味とジャガイモのまろやかさが重なり合い、キャベツとの見事な調和を実感させる構成。小さいピクルスのアクセントもよく合う。素材の組み合わせの妙を、静かに、しかし確かな余韻とともに伝えてくれる。

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第5葉 緑の構築 溝・碧・芳 平目 / セロリ / フェンネル

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第6葉 森の残響 炭・土・痺 牛 / 筍 / 山椒

第6葉は、山椒の香りが引き立つ鶏ガラベースのソースが、主役の岩手の短角牛の力強い旨味を引き立てる。肉に寄り添うのは、特製のかぼちゃの種味噌をみりんと酒で溶き、丁寧に塗りながら香ばしく焼き上げた筍。そこに添えられた黒くて甘いペーストが、全体の味わいにさらなる複雑味と奥行きを描き出す。
初めて口にするこのペーストは、「チョコレートが入っているのでは」と尋ねられることも多いというが、実際には不使用。熟成された黒ニンニクに、通常使われるヘーゼルナッツではなく“かぼちゃの種”で仕立てた独自のプラリネを合わせることで、牛肉の味わいを深める官能的なコクを生み出している。

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形を変えたクロワッサン。シェフの柔軟な思考と遊び心が細部に宿っている。

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チャプターの終わりはブラックシートで。ミニャルディーズも黒の世界観。

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都内に数多ある物件の中から「どうやって建物を見つけたのだろう」と不思議に思うほど、蒲田という街とのコントラストが際立つ一棟。東麻布からの移転にあたっては、すでにこの場所との縁があり、時間をかけて準備が進められてきたという。岐阜県瑞浪市のTILE madeの小さなタイルや光の差し込みと影が美しい安東陽子のテキスタイルカーテン、壁に施された波状ストレートの質感に至るまで、細部に宿るこだわりは尽きず、話を聞くたびに新しい発見がある。味覚と視覚、その先にある暮らしの感性まで、静かに磨かれていくような場所だ。

そして、すべてが新しいのに、どこか落ち着く空間。あたたかく迎え入れられるように感じるのはなぜだろう。その理由は、空間に息づく確かなセンスの良さと、にじみ出る人となりにあるのかもしれない。

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ディナー、ランチのそれぞれのコースには、選び抜かれた自然派ワインと、料理と同じ情熱で素材を調合し再構築するクリエイティブなノンアルコールドリンクはここにしかないもが楽しめる。それぞれで構成されたペアリングコースも用意されているので、併せて楽しみたい。

なお、2階の個室は最大8名まで利用可能。プライベートな集まりなどにぴったりだ。蒲田という人間味溢れる喧騒に満ちた街の中に誕生した、細部にまでこだわりながら理想を形にした静謐な家で、一期一会の食との出合いを堪能して欲しい。

MAISON OLINA
住所:東京都大田区蒲田5-28-13 niwa 1、2F
営業時間:ランチ 12:00〜/ディナー 18:30〜 ※ともに一斉スタート
定休日:火曜
https://maisonolina.com/

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発酵ボトルがステップに。

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シェフのオリヴィエ・ガルシアとクリエイティブディレクターの髙遠菜都子、愛猫2匹と暮らしている。