【カルディコーヒーファーム】で食のプロが厳選! 1000円台の絶品ワイン10選【カルディワイン初心者におすすめ】

カルディ好きのソムリエと料理研究家が推す! 値段以上のワイン

SPUR.JPで連載中の「うち飲み向上委員会」から、カルディコーヒーファームのワインをご紹介。ソムリエの田邉公一さんと、料理研究家のヤミーさんがおすすめする1,000円台のワインをピックアップ。ワインビギナーはもちろん、ワインラバーも納得の選りすぐりの10本をチェックして!

喉ごし爽快! 柑橘系白ワイン「カーサ・サントス・リマ バルカトリナ ブランコ」

カーサ・サントス・リマ バルカトリナ ブランコ
カーサ・サントス・リマ バルカトリナ ブランコ〈750㎖〉¥1,188/カルディコーヒーファーム

A 最初はポルトガルの白ワイン。レモンやライムを思わせるきりりとしたスタイルに、ピーチの香りがプラスされ、夏っぽさ満点ですね。

T 南ヨーロッパに位置するポルトガルは、海に面している土地が多く、夏向きのワインが充実しています。「カーサ・サントス・リマ バルカトリナ ブランコ」は、柑橘系とミネラル感のバランスが取れている1本。カルディで大人気の「エスカパーダ ヴィーニョ・ヴェルデ」と似た雰囲気がありつつも、もう少し穏やかな香りかな。

Z 土着品種のアリントなど3種の葡萄をブレンドしているようですが、ブレンドの方が単一品種よりリーズナブルな印象。その辺りいかがですか?

T 単一品種の場合、その葡萄頼りになってしまうので、品質や収穫量に影響されやすいんです。ブレンドは、広域でたくさん取れる葡萄を使えばリスクが減るし、色んな品種で臨機応変に対応できる。オリジナリティのある味やスタイルを造れる良さもありますね。だから比較的、ブレンドは価格をお手頃にできるのではないかと思います。

Z こちらは1,188円、気兼ねなくゴクゴク飲めちゃう価格です! 個人的には、氷を入れて飲みたいな

T そこにレモンを加えてもおいしいですよ! 白いサングリア的に。

A いいですね〜、バカンス感高まる!! ペアリングはいかがでしょうか?

T オリジナルの「塩レモンおかき」がイチオシ! ワインが持つ柑橘系のニュアンスに合わせたペアリングです。塩っけと軽やかさも相性がいいですよ。

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次に流行る!? 超人気葡萄で造る泡「サンドロ・デ・ブルーノ テッレ・ディ・テロッサ ソアヴェ・スプマンテ・ブリュット」

サンドロ・デ・ブルーノ テッレ・ディ・テロッサ ソアヴェ・スプマンテ・ブリュット
サンドロ・デ・ブルーノ テッレ・ディ・テロッサ ソアヴェ・スプマンテ・ブリュット〈750㎖〉¥1,540/カルディコーヒーファーム

T イタリアのヴェネト州ソアヴェ地区、ガルガーネガという地元の土着品種から造られたスパークリング。前出のベローナと近いエリアです。こちらも、まさに夏な1本ですよ。

A 青リンゴ系のイキイキとした味わいが主体で、すっきりとした飲み心地。湿度も吹き飛ぶ爽やかさが、暑さでドロドロになった心身を生き返らせる〜!

T ソアヴェでスパークリングというのは珍しいんですよ。ソアヴェといえば白ワイン、泡はほぼ見かけない。カルディの新商品としてラインナップされていたので、すごいなと思いました。

Z ワインに限らず、カルディは情報のキャッチアップが光速。流行る前に、陳列されていますから。予言者がいるとしか思えません!(笑)

A リサーチ力の賜物だから! 泡は目新しいということですが、ソアヴェの白との違いはどうですか?

T 泡だとより爽快感を感じられますね。いい意味での甘みがあって、ドライすぎない飲み口で、きっちり冷やして飲むのがおすすめです。ソアヴェの泡の対抗馬になるのがプロセッコ。エリアは近いですが、プロセッコはグレーラという葡萄を使っています。プロセッコの方がもう少しアロマティックで甘い、ソアヴェの泡の方がより食中酒向きかな。棲み分けはできているので、気分やシーンに合わせて選ぶといいですね。

A 確かにソアヴェの泡は、食事と合わせやすい味わいですね。

T ペアリングはオイル系パスタ、バーニャカウダやカプレーゼも。ソアヴェには「グラナパダーノ」というハード系のチーズがあるので、それをつまめたら理想的なんですけど

Z カルディに「グラナパダーノ」がありますよ、包囲網が凄すぎる!!

サンドロ・デ・ブルーノ テッレ・ディ・テロッサ ソアヴェ・スプマンテ・ブリュット〈750㎖〉をチェック!

飲みやすさ抜群! スペインの赤「コバ・サンタ スウィート・ガルナッチャ」

コバ・サンタ スウィート・ガルナッチャ
コバ・サンタ スウィート・ガルナッチャ〈750㎖〉¥979/カルディコーヒーファーム

Z スペインのバレンシアから、エチケットがチャーミングな赤ワイン。これ、ちょっと甘めですね。

T 甘口の白はよくあるけど、甘口の赤というのはお客さんからリクエストされたとしてもめったに無いので、普通の赤かポートワインみたいなものしか選択肢がない。そんな中でスウィート・ガルナッチャは、品種がガルナッチャで甘口仕上げだからかなり珍しいんです! 

A 珍しいけどちゃんとおいしい! 奇をてらっている味ではないです。

T カシスリキュールのような香り、シナモンのスパイス感、バルサミコやチョコレートのニュアンスなどガルナッチャの特長もしっかりとあります。それでいて甘口だから、赤ワインが苦手だなという人にも飲んでもらいやすい味のはず。

Z おいしいけれど、個人的には食事と合わせる感じではないのかなと……。

T ハンバーグなら合うと思いますよ! デザート合わせはもちろん、一日の終わりに一息つきたい時などチョコレートとのペアリングは、心も満たしてくれるはず。

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飲まなきゃ損! ハイコスパ白「GWF フランケン シルヴァーナー カビネット・トロッケン」

GWF フランケン シルヴァーナー カビネット・トロッケン
GWF フランケン シルヴァーナー カビネット・トロッケン〈750㎖〉¥1,394/カルディコーヒーファーム

T 僕が初めてカルディに行った時に買った、ワイン第一号です! ワインコーナーで目にした瞬間、これだと思いました。ラベルを見るとエリアは「フランケン」、品種は「シルヴァーナー」、そして辛口を示す「トロッケン」と書いてあるので間違いない。熟成度を表す「カビネット」は一般的に葡萄がしっかり熟成していてちょっと甘い場合が多いんですが、トロッケンとついていることからドライでフードフレンドリーであることが読み取れます。

Z ワイン探偵がすごすぎる! こんな謎めいたボトル、迷宮入りと思われた事件が速攻で解き明かされました!

A どんなワインなのか想像が付かず、なかなか手は出せないよね。飲んでみると、ライムやグレープフルーツのような柑橘系の中でも酸味がきりっとした味わいがおいしいのに!

Z この瓶は生産エリア特有のものなんです。日本の人には珍しいだろうけど、そういうワインをあえてすすめるのが専門家の矜持でもあるので。しかもフランケンのシルヴァーナーなら通常はもう少し高いのでハイコスパですよ。今回をきっかけに急激に在庫が動いたら嬉しいですね(笑)。

A 棚を動かす男! すべてがクリアになったので、これからは迷わず買えます! おすすめのペアリングは何でしょう?

T ぜひホワイトアスパラガスの瓶付めと一緒に!ドイツはホワイトアスパラガスをすごくよく食べるので、組み合わせたらいいなと思いました。

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濃厚で飲みやすいイタリアの赤「ヴィッラ・マシェッティ プリミティーヴォ」

ヴィッラ・マシェッティ プリミティーヴォ
ヴィッラ・マシェッティ プリミティーヴォ〈750㎖〉¥1,040/カルディコーヒーファーム

A 太陽をいっぱい浴びた果実を丸ごと味わっているようなワイルドな味が気取ってなくて好み〜! 濃厚だけど飲みやすい、いい意味でアカンやつです。

T 以前から好きな、イタリア南側の温暖なプーリア州で造られた赤ワインがカルディにありました! プリミティーヴォはプーリアを代表する品種なのですが、アメリカではジンファンデルと呼ばれています。カリフォルニアではすっごく人気がある品種なので、こっちの呼称の方が有名かもしれません。同じ葡萄ではあるけれど、土地が違うので性質はちょっと変わります。

Z 2つの顔を持つミステリアス葡萄! どんな品種なんですか? ジンファンデルとの違いも知りたい! 

T ジンファンデルはジャムっぽくて甘みが強い。プリミティーヴォの方が軽快で、ほどよく甘いですね。干し葡萄のような、よく熟れた甘い果実感があります。香りはブラックチェリーやフルーツコンポートのニュアンスが。若干チョコレートっぽい感じもありますね。カリフォルニアのジンファンデルは安くても¥2,000はする、同じ品種の赤ワインをこの値段で飲めるのは珍しいことです!

Z 昼はジンファンデルという名の富豪が、夜はプリミティーヴォというダークヒーローに変身! そんなドラマを感じる葡萄だわ。

A それ、まんまバットマン(笑)。合わせるおつまみは何がおすすめですか?

T 山形豚のジャーキー」がイチオシです。野生的なニュアンスが合いますね。ラムチョップのグリルとか肉料理でもいいんですけど、ワインに甘みがあるのでちょっとしたおつまみがあれば十分に満足できると思います。ジャーキーの香ばしさはワインと通じるところがあり、ぴったり。

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世界最高の白品種をデイリーに!「EKW モーゼル リースリング」

EKW モーゼル リースリング
EKW モーゼル リースリング〈750㎖〉¥1,232/カルディコーヒーファーム

Z このドイツのリースリングは¥1,000台! 最近忙しくてうち飲みもできなかったので、久しぶりのワインが五臓六腑に沁みるぜ! ほんのり甘みとコクがあり、秋にぴったりの味ですね。

T リースリングは高級な品種なので、このワインはかなり安い! シャルドネと並ぶ世界最高の白品種とされているんですよ。しかも産地であるモーゼル地方のリースリングはオークションで100万円超えの値が付くものもあるくらい。

A なんと! モーゼル地方というのはどんなところなのでしょうか?

T ドイツにはワインの有名な産地が13箇所あって、その中でも有力な産地が2つあり、その1つがこのモーゼル地方なんです。モーゼルのリースリングは非常に有名で、レベルが高い! このワインも期待を裏切らない味で、¥1,000台は破格だと思います。

Z おいしいリースリングというのは?

T リースリングは酸度が高く、フルーティな味わい。ドイツで造られる場合は白桃や青リンゴとか、そんなフルーツのフレッシュなニュアンスも加わり、香りも華やかです。酸っぱくなり過ぎてしまうことがあるので、ドイツでは残糖感で酸とのバランスを付けることが多いですね。これも辛口タイプではあるけれど、最初のアタックに甘みを感じたのはそういうこと。

A かといって甘ったるいとかでは全くなくて、余韻もスッキリしています。

T 酸がしっかりしているからですね!

Z 田邉さんにはカルディで販売しているフードからペアリングを選んでいただきましたが、リースリングには何を合わせましょう?

T カマンベールとゴルゴンゾーラを組み合わせたドイツのチーズ、「カンボゾーラ」と産地合わせのペアリングでどうぞ! ブルーチーズは塩っけが強めなので、リースリングの甘みと相性がいい。それでいてクセはマイルドになっているので、食べやすいと思います。

トマト系とベストマッチなロゼ「カバ ポエマ ブリュット・ロゼ」

カバ ポエマ ブリュット・ロゼ
カバ ポエマ ブリュット・ロゼ〈750㎖〉¥1,342/カルディコーヒーファーム

Y カルディのワインは基本的に食事に合うものが選ばれているから、自分の料理教室でも紹介させてもらうことが多いんです。このロゼはほんのり甘みがあるから、トマト系の料理とも相性が良くって、夏にぴったり!

A フレッシュなベリー系の香りですね。細かくて穏やかなシュワシュワの泡が心地よいです。

Z 辛口だけどエレガント、この味わいでリーズナブル! ピンク色の可愛らしさに忘れかけた乙女心がくすぐられますっ。

 大人気の「ブッラータチーズ」をカルディで見つけては買い、冷凍庫で切らさないようにしているのですが、このカバと合わせて飲みたくなりました!

Y ブッラータチーズにトマトを足して、「オッギュのレモンオイル」と胡椒をかけたら、ひと皿できあがりです。

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中華と合わせたい! まろやかな赤「ファレスコ ウンブリア・メルロー」

ファレスコ ウンブリア・メルロー
ファレスコ ウンブリア・メルロー〈750㎖〉¥798/カルディコーヒーファーム

Z ファレスコが気に入っていまして、白ワインの他にメルローもおすすめさせてください。どちらも決して派手な味ではないんですけど、ジワジワとくる堅実なおいしさで裏切りません!

Y タンニンのやわらかい、まろやかな赤だから夏に飲むにはいいですね。

A ちょっとスパイシーでお肉ともマッチしそう!

Z ナチュラルな渋みで味に奥行きがありますよね。焼き餃子に合わせるのも好きです。

Y だったら缶詰の「上海風スペアリブ」が絶対好きだと思いますよ! スペアリブを黒酢と紹興酒のタレで煮込んでいて、温めてご飯の上にのせたらそれだけでご馳走です。

A 意外なペアリングで新鮮。でも想像しただけで、すでに口の中がおいしい! 赤ワインはお肉など脂っぽさのある料理の味わいをぐっと格上げしてくれますもんね。

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汎用性が高いデイリーワイン「ヴィッラ・デ・クロ ソーヴィニヨン・ブラン」

ヴィッラ・デ・クロ ソーヴィニヨン・ブラン
ヴィッラ・デ・クロ ソーヴィニヨン・ブラン〈750㎖〉¥877/カルディコーヒーファーム、ワイングラス¥7,480/ミラベラ(ANN DEMEULEMEESTER × SERAX)

Z クオリティが高く誰も嫌わない味で、リーズナブル。多角的にみて究極のハウスワインなんじゃないかと!海外ドラマや映画のワンシーンで、冷蔵庫から白ワインを出してドバドバとグラスに注ぎキッチンで立ったまま飲んでいる光景が好き。大体皆ボヤいているんですけど、やけにおいしそうに見えるんですよ、私的にアレを再現するための白ワインですね。

A それは楽しいの!?(笑) シチュエーションはさておき、柑橘系の夏らしい味でコスパ抜群だね。

Y 「ヴィッラ・デ・クロ ソーヴィニヨン・ブラン」は新商品で気になっていたんです。しっかりというよりはスッキリ味、夏はやっぱりこういうテイストが飲みやすい。生ハムが入ったサラダとパンと、この白ワインがあったらもう十分ですね。

A 今ね「カステリーノ グリルドミックスベジタブル」を一緒に食べてみたんですけど、めちゃくちゃおいしいです!
Y これかなり優秀でおすすめなんですよ。グリル野菜のオイル漬けで、そのままお皿に盛り付けるだけでも素敵な前菜になります。日本では瓶のピクルスを買って、そのまま食卓に出すっていう習慣があまりない。でもね、これは知らずにいるには惜しすぎるくらいおいしいから。
A アーティチョークも入っていたり、味も小洒落ていて便利に使えます。瓶詰めで常温保存だから、キャンプに持って行ってもよさそう!

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南アフリカのカジュアルな赤「バランス カベルネ・ソーヴィニヨン メルロー」

バランス カベルネ・ソーヴィニヨン メルロー
バランス カベルネ・ソーヴィニヨン メルロー〈750㎖〉¥1,014/カルディコーヒーファーム

Z 先ほどの赤ワインとお肉のペアリングの話にもあったように、暑い日でもやっぱり料理によって赤ワインが飲みたい時がありますよね。カベルネ・ソーヴィニヨン×メルローのミディアムボディは酒質が滑らかで飲みやすく、グラスも進みます!

A 同じワイナリーなんだね! 共通するジャムっぽいチャーミングなインパクトがありながら、暑苦しさとは一切無縁。

Z ハンバーガーとかジャンクな味にも負けない。ビールもいいけど、赤ワインでちょっと大人な組み合わせも好きなんです。あとは『ルパン三世 カリオストロの城』に出てくるミートボールパスタとも! 杏さんがYouTubeで再現されたのを観た時から、赤ワインに合わせると決めているんです。その日はまだ未定ですが、夏休みの宿題とさせてください!

A ルパンも赤ワインを飲んでたもんね(笑)

Y 肉料理なら間違いはないけれど、確かにシンプルに焼いたものよりひき肉が合いそうですね! ほどよい力強さで飲み応えがあり、こっちもサングリアにしたらきっとおいしいと思いますよ。

バランス カベルネ・ソーヴィニヨン メルローをチェック!