母の日の後に大量廃棄されるカーネーションをクラフトジンにアップサイクル。クリエイター集団【LOSS IS MORE】が繋げて生まれた新たな価値

クラフトジンの蒸留所と、ロスフラワーへの問題意識の高い生花店が共同開発。廃棄されてしまう生花を使用した、エシカルなクラフトジンを販売している。

まだ使える素材をやむをえず廃棄してしまう事業者(LOSSパートナー)と、優れたものづくりをする事業者(MOREパートナー)を結びつけ、アップサイクルにより新たな価値を生み出すクリエイター集団「LOSS IS MORE」。その1弾プロダクトである、ロスフラワーを活用したクラフトジンが発売中だ。

LOSS IS MORE GINの製品
LOSS IS MORE GIN ¥3,850/LOSS IS MORE

第1弾でタッグを組んだのは、東京・蔵前で未活用素材を使用したジンを製造する蒸留所「エシカル・スピリッツ」と、大量に廃棄される生花を有効利用したいと問題意識を持つ岩手・盛岡の生花店「田村フローリスト」。

5月の母の日が近づくと、街の花屋に並ぶたくさんのカーネーション。しかしその日を過ぎると大量に廃棄されてしまう。今回のプロジェクトではそんなカーネーションを主役に、恒常的にロスが発生しているバラとユリを合わせた3種類の花をブレンド。まるで花屋や植物園にいるかのような香りと、それを引き立たせるスパイスを合わせたジンは、基本的に消費期限のない長く楽しめる蒸留酒だ。

蒸留機に投入されるロスフラワー
エシカル・スピリッツの蒸留所にて、蒸留機に投入されるロスフラワー

従来は廃棄されてきた素材を、知恵と技術と掛け合わせることで、新しい価値に生まれ変わらせる。このプロジェクトはまだ始まったばかり。次はどんな素材と技術の融合に出合えるのか楽しみにしながら、身の回りにあるロスについて改めて考えたい。

LOSS IS MORE
https://lossismore.jp/
info@lossismore.jp

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