Disney+『ロキ』などで注目を集めるオーウェン・ウィルソン(52)。2007年にファンを騒然とさせた自殺未遂事件から10数年、兄で同じく俳優のアンドリュー・ウィルソン(56)のおかげで立ち直ることができたと告白した。
映画『アルマゲドン』や『ミート・ザ・ペアレンツ』シリーズ、『ナイト ミュージアム』など数多くのヒット作を誇る、俳優のオーウェン・ウィルソン(52)。過去に起こした自殺未遂事件を振り返り、「立ち直ることができたのは兄のおかげ」と、今だから言える感謝の気持ちを告白した。
コメディ映画で明るい役柄を多く演じてきただけに、陽気なイメージを持たれがちだが、実際はとても真面目な性格だというオーウェン。かつてはヘロインやコカインの薬物依存症に悩まされており、2007年に自殺を図って自宅で倒れているところを、弟のルーク・ウィルソン(49)が発見。病院に搬送されたという。
この事件について多くを語ることはなかったが、先日、米誌『エスクァイア』のインタビューで当時の生活や心境を告白した。
事件の後、心配した兄のアンドリュー・ウィルソン(56)がオーウェンの自宅に引っ越してきて、同居生活がスタート。アンドリューが「人生の計画の立て方を教えてくれた」と明かし、そのおかげでオーウェンは、その後の人生を自分でコントロールすることができるようになったと言う。
「毎朝兄と一緒に起きて、ささやかなスケジュールを作っていた。当初はなんとかなりそうだと思っていた人生が、長い年月を経て、実際にいいものになった。(中略)とても感謝しているよ」と、兄との生活で希望を取り戻したこと、そして感謝の気持ちを語った。
さらに「すべての物事に浮き沈みがあるのはわかっているけど、波に乗ったら、できる限り乗り続けないとね。感謝という言葉は、いつも使っている言葉のひとつだよ」と続け、現在はポジティブに人生を歩んでいるよう。
カムバックを果たしたオーウェンは、ディズニー公式動画配信サービスDisney+のスピンオフシリーズ『ロキ』や、ウェス・アンダーソン監督(52)のコメディ映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』などに出演。さらに2022年公開予定のアクション映画『Secret Headquarters(原題)』にも出演するなど、俳優業も順調そのもの。
コメディからシリアス、ロマンティックまで、幅広い演技に定評があり、2000年代を代表するトップ俳優として活躍したオーウェン。そんなスターの復活と過去の告白は、多くの人に勇気を与えたはず。
>>ダイエットからセラピーまで。セレブのメンタルヘルス事情
text:Saki Wakamiya