2024年5月3日(現地時間)、カリフォルニア州の司法長官ロブ・ボンタがアーチウェル財団に通知を送ったことが判明。『Page Six』が入手したこの文書によると、アーチウェルは、財団としての活動に必要な登録料が未払いとなっていたようだ。
年次報告書の提出と登録料の支払いを怠ったため、慈善団体と募金団体の登録簿に「滞納」と記載されているという。
また文書には、「滞納者としてリストアップされた組織は、良好な状態になく、慈善資金集めや支出を含む、登録が必要な行為に従事することが禁止される」と記されているとのこと。
さらに、「その団体は罰則の対象」となり、「登録が停止または取り消されることもある」と警告されている。
当初ある情報筋は『Page Six』に対し、財団は支払い期限の延長を申請したとコメント。
しかしその後、提出書類と一緒に司法省に送ったはずの小切手が届いていなかったようで、新しく小切手が発行されたという情報が入ったとのこと。従って、それが処理されれば、財団は活動を再開できるはずだと同サイトは報じた。
英『BBC』によると、サセックス公爵夫妻の広報担当者は、チャリティに関する関連書類はすべて期限内に提出されていたが、必要な小切手が届いていなかったようだと説明。
小切手は再送されたので、問題は「すぐに解決する」と話したという。ただしそれまで、アーチウェルは慈善団体として活動することはできないと伝えた。
ヘンリー王子とメーガン妃は2020年3月に王室を離脱し、アメリカに移住した後、この財団を設立。アーチウェルには、非営利慈善財団のほか、メディア制作を中心とした営利事業部門であるアーチウェル・オーディオとアーチウェル・プロダクションズがグループに含まれる。
米誌『PEOPLE』によれば、2人は以前、「Archewell」はギリシャ語で「行動の源」を意味する「アーキ」から着想を得たもので、長男アーチー王子(5)の名前に由来すると語っていたという。
英紙『Telegraph』によると、2023年に報告されたアーチウェルの2021年申告書には、裕福な後援者から1,300万ドル、一般から4,500ドルの寄付金を集めたことが記されていた。
しかし2022年申告書では、寄付金が前年度より1,100万ドルも減少。200万ドル強の寄付を受けただけで、支出のほうが多く、67万4,000ドルの損失を計上している。とはいえ財団は、850万ドルの資産を保有しているのだとか。
英紙『Daily Mail』は、理事会メンバーがヘンリー王子とメーガン妃2人しかいないことなどを理由に、米チャリティ監視機関『CharityWatch』によれば、アーチウェルは「ガバナンスと透明性が不十分」だと伝えている。
ちなみに『PEOPLE』によると、今回の通知が出されるまで、財団は司法省に送った小切手が受け取られていないことに気付いていなかったそう。
そんな「滞納」問題をよそに、メーガン妃とヘンリー王子は5月10〜12日(現地時間)、3日間のナイジェリア訪問を終えたばかりだ。
『PEOPLE』は、アーチウェル財団が公表した最新情報として、今回の訪問は夫妻にとって王室離脱後、初めての国際的なツアーとして重要な意味を持つもので、ナイジェリア国防参謀総長(同国の最高軍事責任者)の招待を受けてのものだと報じている。
『Page Six』によると、2022年にポッドキャスト番組「アーキタイプス」でDNA検査の結果、43%ナイジェリア人であることが判明したと明かしたメーガン妃は、ナイジェリアの人々に熱狂的に迎えられたそう。
単身で出席した「Women in Leadership」のパネルディスカッションでは、ナイジェリアを「私の祖国」と呼んだことでも話題になった。
またイベントごとにくるくる変わるファッションも注目を集め、同サイトによると、夫からプレゼントされたという故ダイアナ元妃(享年36)が所有していたクロス(十字架)のネックレスも披露。
現在の英国王室「ウィンザー家」を意識してか(?)カリフォルニア発ヘイディ メリックの「ウィンザー」と名づけられたマキシドレスで登場する場面もあったという。ある王室関係者は、2人にとって「とてもロイヤルな1週間だったことは確かです」と語ったとか。
ヘンリー王子はナイジェリア訪問に先立ち、5月8日(現地時間)、自身が設立した国際スポーツ大会、インビクタス・ゲーム10周年を記念した祝賀行事に出席するため、単身で英国に一時帰国。
王子は父チャールズ国王(75)や兄ウィリアム皇太子(41)を式典に招いたものの、「多忙」を理由に出席を断られたと『PEOPLE』などが報じている。