現地で取材したエディターやスタイリストがときめいた、まるごと着たいルック【2024 S/S コレクション】

実際に間近でアイテムに触れたモードプロたちが、心をつかまれたベストルックは? 熱愛コメントとともに紹介

本誌編集長 N / MIU MIU(ミュウミュウ)

MIU MIU

「すごくキュートだけど、どこか風変わり。そんな女性像がどストライクです。服を着る順番をあべこべにしたかのようなレイヤードは、センスが問われそうだけど挑戦したい。ぎゅっとまくり上げた袖や、片側だけ出した襟、バッグからはみ出した中身など、『一生懸命生きている自分』をおしゃれに肯定してくれるような演出にキュンときます。日の光があるシチュエーションで着たいルックですね」

エディター 渡部かおりさん / CARVEN(カルヴェン)

CARVEN

「新生カルヴェンには、リアルに服欲を刺激するアイテムがわんさかあってびっくりしました。定番服だけでスタイリングしているのに、素材とフォルムでぐっと新鮮に見せているところが素敵です。特にボリュームトップスは、袖の形や襟ぐりのリブの使い方が可愛い。『こんなふうに生きていきたい!』と宣言できるようなステートメント性のあるコレクションでした」

Profile
編集プロダクションFW主宰。ファッションプラットフォームTHE SHEのディレクター。さまざまな媒体での編集や執筆のほか、広告や企業ブランディングなど幅広く活躍。

本誌編集 H / FERRAGAMO(フェラガモ)

FERRAGAMO

「グリーンと白と黒のモダンなカラーブロックは、今すぐ取り入れたい! 体のラインを美しく引き立てるシルエットやスリット使いなど、マクシミリアン・デイヴィスが得意とするセンシュアルな要素を巧みに組み合わせつつ、リラクシングなムードも薫らせる。そのバランス感覚に脱帽です。パテントレザーのバッグで、削ぎ落とされた世界観に"ツヤ"を足す、ちょっとしたひねりも面白い」

スタイリスト 金子夏子さん / DRIES VAN NOTEN(ドリス ヴァン ノッテン)

DRIES VAN NOTEN

「スポーティなラガーパンツに、トラッドなストライプシャツ。どちらも大好きなテイストなので、物欲がかき立てられました。ドレッシーなロングコートの中は大胆に肌見せする、緩急のあるバランスも秀逸です。ドリスは毎シーズン、スタイリングが絶妙で、ワクワクさせてくれるブランドだなと再認識。シックだけど現代的な遊び心も感じられて、見ごたえのある素晴らしいショーでした!」

Profile
数々の女性ファッション誌やカタログ、広告などで活躍中。モードの最先端からアウトドアまで守備範囲が広く、登山好きとしても知られる。時代を読み解く審美眼にファンが多い。

スタイリスト 飯田珠緒さん / SAINT LAURENT(サンローラン)

SAINT LAURENT

「一番欲しいのはカルヴェンだったのですが、同じくらい惹かれたのがサンローラン。特にツナギがウィッシュリスト入り! 上質なコットンで仕立てた細身のシルエットをウエストマークし、足もとはヒールで引き締める。カジュアルなワークウェアを色気のあるパリシックに昇華させる、アンソニー・ヴァカレロの手腕はさすがです。ずっと憧れだったけど、今季は断然リアルに着たい!という気持ちになりました」

Profile
1990年代に雑誌『Olive』で活動を開始。モード誌から広告まで幅広く手がける。10代の頃にパンクミュージックにハマり、音楽をはじめカルチャーにも精通する。

エディター 乗松美奈子さん / HERMÈS(エルメス)

HERMÈS

「メゾンのレザーに使われる代表的なカラー、ルージュHのワントーンルックに引き込まれました。透け感のあるコットンオーガンジーが軽やかさを演出。肩まわりがケープ状のパーツで覆われていて、風にたなびくと背中が少しあらわになるところも魅力的です。薄手でもハリのある素材なので、服のストラクチャーがしっかりしていてカジュアルに転ばない。限りなくシックなサマードレスですね」

Profile
パリ在住歴20年以上。ファッション業界における幅広い人脈を生かしたインタビューやライフスタイルの取材、執筆などを手がける。モードな私服スタイルも人気。

ファッションジャーナリスト 森 光世さん / ALTUZARRA(アルチュザラ)

ALTUZARRA

「今季のNYファッションウィークで好きだったコレクションのひとつが、アルチュザラ。鮮烈な赤のサテン地のロングコートに合わせたのは、同じくサテン地のゴールドカラーのドレス。上品な素材を贅沢に使用し、エレガントでありつつエフォートレスな雰囲気を感じるところが、実にアメリカ的。素晴らしいデザインです。このルックを見て、鮮やかな色のコートが着たいと思いました」

Profile
NY在住のファッションジャーナリスト。モード誌を中心に、NYで活躍するデザイナーのインタビュー記事を数多く執筆。SPURのコレクション取材の常連メンバーでもある。

ファッションジャーナリスト 西條真希さん / 3.1 Phillip Lim(3.1 フィリップ リム)

3.1 Phillip Lim

「デニムにひねりをきかせたセットアップは、心地よさと緊張感が同居した日常着。ひと目見て着たいと思いました。ゆったりとしたシルエットやニュートラルな色彩、絞られたウエストやスリットなど、すべてのバランスが好きです。ロングブーツとミディ丈のレイヤードもまさに今の気分。女性たちが生き生きと街を闊歩できる服を作ろうという、デザイナーの追求心がうかがえます」

Profile
モード誌のエディターとしてキャリアを積み、現在はNYを拠点に活動。トレンドを敏感にキャッチした鮮度の高い記事や、デザイナーのインタビュー記事などに定評がある。

本誌編集 R / ETRO(エトロ)

ETRO

「エトロらしいエスニックなボタニカル柄のスキントップスに、ボリュームのあるレザーボトムのバランスが新鮮で、なおかつリアルにもトライできそう。やわらかなツヤを帯びたレザーのヴィンテージライクな質感にも惹かれました。よく見ると、イヤリングがタコの足の形というユーモアにもグッときます。ファッションを自由な発想で表現する、オプティミスティックなアティチュードに拍手!」

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