2020年１月、ロイヤルファミリーからの「引退」を発表したヘンリー王子（35）。この衝撃的なニュースはもちろん、これまで最も近い存在とされていた兄ウィリアム王子（37）にも相談していなかったことが明らかとなり、世界に大きな悲しみを与えた。
英王室の王子として、生まれたときからいつも一緒だったふたり。わんぱくな少年時代をともに過ごし、母ダイアナ元妃（享年36）が亡くなったときもそばに。トラブルの絶えないヘンリー王子をウィリアム王子は支え続け、お互いの結婚式ではそれぞれ付添人を務めた。惜しむ声がやまないブラザーフッドを、誕生からプレイバック！
photos：Getty Images text：Kyoko Kawaguchi
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チャールズ皇太子（71）とダイアナ元妃の間に生まれたウィリアム王子とヘンリー王子。人気者だったダイアナ元妃の子どもとあって、ふたりもまた大きな注目を浴びるようになる。写真は、1985年にケンジントン宮殿の自宅で撮影されたもの。
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1989年、ひと足早く入園していたウィリアム王子に続き、ヘンリー王子も幼稚園デビュー！ ワクワクした目で兄を見上げる、ヘンリー王子の表情がたまらない？ お揃いの制服を着た愛らしいツーショットに、世界中がメロメロに。
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幼い頃からロイヤルファミリーの一員として公務に参加していたふたり。1989年に行われた軍事イベントでは凛々しいスーツ姿で登場し、ビシッとポーズ！ あまりにそっくりな立ち姿に、チャールズ皇太子もびっくり？
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ふたりのお気に入りの行事だったという毎年恒例の「トゥルーピング・ザ・カラー」。おなじみのバルコニーでは、祖母エリザベス女王（93）を横に大はしゃぎ！ 航空ショーを見ながら、ブンブンと元気よく手を振る様子がとらえられている。
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「普通の経験をさせてあげたい」というダイアナ元妃に連れられ、たびたびケンジントン宮殿を抜け出していたふたり。1993年に訪れた遊園地では、水上ジェットコースターで全身びしょ濡れに！ はじける笑顔をキャッチ。
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1995年に家族で出席した式典には、少し大人びたウィリアム王子とまだまだあどけないヘンリー王子が。ここ数年ですっかり公務が板につくも、ヘンリー王子が兄に向ける表情は幼稚園デビューの頃から全く変わらず！
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冬休みはスキー旅行が定番だったふたり。ダイアナ元妃の手ほどきにより、すでに大人顔負けの腕前だったそう。同年の冬には、いとこのベアトリス王女（31）&ユージェニー王女（29）とスイスへ。スキー板を片手にやる気満々⁉︎
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1996年、長らく別居していた両親が正式に離婚し、ファミリーフォトはチャールズ皇太子と３人に。そんな中、ウィリアム王子は急激に身長が伸び、ハンサムな青年へと成長！ ティーンのハートを鷲掴みにする。
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1997年、ダイアナ元妃が交通事故で死去。一週間後に行われた葬儀では、チャールズ皇太子に連れられ、初めて公の場に。呆然と立ち尽くすヘンリー王子と、弟を心配そうに見つめるウィリアム王子。ふたりの姿が涙を誘った。
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母を失ってから１年後の1998年。クリスマス礼拝に現れたふたりに、笑顔がカムバック！ 悲劇の事故以来、いっそう世間の目に晒されることになったウィリアム王子とヘンリー王子。つらい状況を乗り越えられたのも、お互いの存在があったからこそ。
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すでにモテモテだったウィリアム王子の後を追うように、ヘンリー王子の人気も高まっていく。2002年に行われた感謝祭のイベントには、女性ファンが殺到！ 「ウィリアム派」「ヘンリー派」に分かれるなど、まるでアイドルのような人気ぶり。
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成長するにつれ、徐々に荒れていくヘンリー王子。未成年で飲酒・喫煙を繰り返した上、薬物使用も発覚！ リハビリ施設に入れられるなど、トラブルが絶えなくなる。ウィリアム王子はそんな弟を見捨てず、優しく見守っていたとか。
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大人になったウィリアム王子とヘンリー王子は、ふたりだけで公務を行うように。特に熱心に取り組んだのが、生前ダイアナ元妃が注力していた慈善活動。2004年にはチャリティマラソンに参加し、子どもたちをサポート。
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2005年、チャールズ皇太子がカミラ夫人（72）と再婚する。ダイアナ元妃との複雑な過去があるだけに、王子たちの心境は？とメディアも興味津々。そんな心配をよそに、カミラ夫人を快く歓迎したふたり。晴れやかな笑顔が国民を安心させた。
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ダイアナ元妃が亡くなり10年が経った2007年、ふたりで記念コンサートを主催。当時を振り返ったヘンリー王子は、「母の死をきっかけに僕たちの絆は強くなった。本音を話せるのは、地球上で兄だけ」と告白している。
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軍務に従事するという王室の伝統から、ウィリアム王子は空軍、ヘンリー王子は陸軍に入隊。ヘンリー王子は特別待遇を望まず、戦場の最前線に行くことも。2008年、アフガニスタンから一時帰国した際は、ウィリアム王子が空港まで迎えに駆けつけた。
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ともに軍に所属していたふたりは、負傷した軍人のためのリハビリセンターを訪れることもしばしば。真剣な顔つきで話を聞くウィリアム王子に対し、ヘンリー王子はグラス片手にフランクに会話。対照的な性格が垣間見える？
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2008年のクリスマス礼拝では、無精ひげを生やしたワイルドなウィリアム王子に視線が集中！ そんな兄の「イメチェン」に合わせたかのように（？）、ヘンリー王子もややぽっちゃり。息の合った変身ぶりで、世間を騒がせた。
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2010年には、デヴィッド・ベッカム（44）とのスリーショットが実現！ 持ち前の親しみやすさで、これまで多くのセレブたちと交流してきたふたり。王室の堅苦しいイメージを取り払ったのも、功績のひとつと言えそう。
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同年には、ダイアナ元妃の思い出の地であるアフリカへ。ボツワナやレソトで、孤児院や動物保護施設などを訪問した。実はふたりきりでのロイヤルツアーはこれが初めて！ 滞在中は、子どもの頃に戻ったかのような無邪気な笑顔をのぞかせた。
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2011年、ついにウィリアム王子が結婚！ 兄への特別な思いから、ヘンリー王子は自ら付添人を申し出る。全世界が注目する挙式を前に緊張した表情を浮かべていたウィリアム王子だが、弟のサポートのおかげでリラックス。
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ウィリアム王子の結婚を経て、兄弟の絆はさらに強く。学生時代から毎年ふたりで参加してきたチャリティポロも、ついに10年目に突入！ 同年出場した試合では、プレイの合間にがっちりと手を組む姿が。
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2012年には、「トゥルーピング・ザ・カラー」に新たにキャサリン妃（38）が仲間入り。不安げなキャサリン妃を優しく迎え入れるウィリアム王子とヘンリー王子。以来、仲良く公務を行う３人の姿が報じられていく。
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自国開催となった同年のロンドンオリンピックでは、ともにアンバサダーに就任。イギリスの代表として、大会の成功に大きく貢献した。キャサリン妃と訪れた試合観戦では、兄弟揃ってこの白熱ぶり。表情も瓜ふたつ！
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ロンドンオリンピック直後、ヘンリー王子はラスベガスでの「全裸パーティ」がスクープされるも、なぜか国民からの好感度はキープ。ウィリアム王子との兄弟人気も衰えることなく、ファンの追っかけにも爽やかに対応！
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2014年、ヘンリー王子が主催するスポーツイベント「インヴィクタス・ゲーム」に顔を出したウィリアム王子。試合の休憩時間には、チャールズ皇太子を真ん中に、スマホを見て盛り上がる姿が。楽しげなオフショットにほっこり。
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2018年に行われたヘンリー王子の結婚式では、今度はウィリアム王子が付添人を務めることに！ これはヘンリー王子からの依頼で、本人は「（兄に）ひざまづいてお願いしたよ」と笑いながら告白。ウィリアム王子も「とても楽しみ」と顔をほころばせていた。
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ヘンリー王子の結婚を機に、正式にメーガン妃（38）がロイヤルファミリーに加入。「ファブフォー」の愛称で親しまれるようになり、４人が揃うたびに大きなニュースとなった。その盛り上がりは、ダイアナ・フィーバー以来とも！
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しかし、１年も経たないうちにキャサリン妃&メーガン妃の不仲説が広まる。英王室はこれを否定するも、2018年のクリスマス礼拝以降、４人での公務はゼロに。ウィリアム王子とヘンリー王子の間にも、次第に距離が生まれていく。
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2019年のリメンブランス・デーに撮影された写真が、最後のツーショットに。「僕たちは何があっても兄弟」と話していたヘンリー王子だが、ウィリアム王子に相談することなく、2020年１月に突然「引退」を発表。ふたりの関係は今後どうなる？
