ホラーの苦手なエディターがハマった! 身の毛もよだつ、夏の“ゾクッ”と海外ドラマ3選。怖い怖いも好きのうち!?

映画もドラマもホラー全盛期の今、傑作を見逃すのはもったいない! ホラー嫌いのエディターが、これなら観られる! もしくは、それでも観たい!と思った、ゾクッとするけれど面白い作品をピックアップ。この夏おすすめしたい、3つの海外ドラマを紹介します。

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『ロア~奇妙な伝説~』シーズン1~2 Amazon Prime Videoで独占配信中
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Netflixオリジナルシリーズ『ミステリーバス』独占配信中
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Netflixオリジナルシリーズ『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』独占配信中

1話30分前後、全6話でサクッと観られるノルウェー発の『世にも奇妙な物語』ともいうべきオムニバス作品の『ミステリーバス』、ホラー×ヒューマンドラマの新境地をひらき、“ホラーのプロ”が都市伝説やオカルトを実写化した『ロア~奇妙な伝説~』、Netflixでスマッシュヒットを飛ばした『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』の見所を、紹介します。どれもホラーの要素を取り入れながら、グロテスク度、スプラッタ度低めでエンタメ作品として楽しめるから、同じくホラーが苦手な人でも、大丈夫!(自分比) ホラー系海外ドラマを観て、様々な“ゾクッ”を体感してみてください!

『ミステリーバス』/夏のナイトルーティンに、ノルウェー版“世にも奇妙な物語”

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Netflixオリジナルシリーズ『ミステリーバス』独占配信中

ホラー初心者でもとっつきやすいという触れ込みで観はじめたら、「え、何これ、面白い……!」と、途中で止められなくなったのがこちらの作品。ノルウェー版『世にも奇妙な物語』で、毎話異なる主人公が摩訶不思議なミステリー事件に巻き込まれていくオムニバスドラマです。

6話すべてに共通する要素は、「ちょっぴり雑な、大どんでん返し」。日本の『世にも奇妙な物語』のように、後からじわじわとくる“洗練された”恐怖とは異なり、ちゃぶ台をひっくり返すような、オセロの石の色を変えるような、どん!でん!感があり、それが逆に新鮮。世にも〜に慣れている自分は裏を読みすぎて、大胆な展開に何度か驚かされました。先が読めそうで読めないストーリー展開が怖くて面白かったです。

ちなみに“恐怖の案内人”は、バスの運転手。毎話、お決まりのようにバックミラーを乗車席にあわせ、「さて、今宵のターゲットは……」という風に、その物語の主人公の顔を照らすのですが、それがなんともコミカル(シニカル?)で、ホラーなのに和めます。『世にも奇妙な物語』を視聴していたとき、ガクブルしながらもタモリさんの存在に救われたことを思い出しました(笑)。

巷の評判をリサーチしていると、4326、246、635、と数字を添えてのレビューが目立ったのも印象的。1話〜6話のなかから、レビュワーが面白い順や印象に残った作品をランキングしているんですね。私はというと、265341。「2話:凶器の3兄弟」がポイント高めでした。これから観る人は、参考にしてみてください!

1話30分前後、全6話でサクッと観られるので、夏の夜の興として、ナイトルーティンにしてみるのはいかがでしょうか!?


【ホラー初心者が勝手に採点!】
背筋ゾクッと度  ★★★★☆
グロテスク度   ★★★★☆
心霊・幽霊度   ★★☆☆☆
結末に裏切られる度    ★★★★★

Netflixオリジナルシリーズ『ミステリーバス』独占配信中

STORY
この世のものとは思えない不気味なバスに乗った、血の気のない顔をした乗客たち。どこへ行くかも知らない彼らを待つおぞましい運命を描く、戦慄のホラー短編集。

『ロア~奇妙な伝説~』/人間はゾンビより恐ろしい!? 事実に基づいたホラー伝説を描いたドラマ

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『ロア~奇妙な伝説~』シーズン1~2 Amazon Prime Videoで独占配信中

馴染み深いホラーといえば、オカルトや都市伝説といった伝承もの、未解決ミステリーなどがあります。ロボトミー手術、狼少年、吸血鬼など、どこか遠い昔話のような存在だったそれらが、『ウォーキング・デッド』、『X-ファイル』の製作総指揮者という、ホラーやミステリーの制作のプロの手により、物語として蘇りました。

再現ドラマがベースですが、資料写真、アニメーションなどの差し込みが効果的。ホラーファンにとってもカジュアルな視聴者にとっても楽しめるエンタテイメントにしあがっています。各回ごとにひとつの物語としてまとまっており、さすがの構成&演出力だなと感服します。

元はスリラー作家であるアーロン・マーンケのポッドキャストで人気だったものの映像化というこで、彼自身によるナレーションが秀逸。日本語吹き替え版ではなく、原音で観て欲しいです。

最大の恐怖ポイントは「すべて事実に基づいている」ではないでしょうか。カタチを変えて現代でも起こりうるなと思わせる不安に近い恐怖心を煽られ、ついつい続きを観てしまいました。

なお、現在シーズン2も配信中。流れで観たら、グロテスク度がマシマシで、開始数分で再生停止ボタンを押したことを添えておきます。調べたら、シーズン2は、歴史的残虐行為が題材になっているそうで。死体調達、若返りのために若い処女の生き血を浴び続ける王妃、殺人鬼……。世界の血まみれの物語を再生するには、もう少し耐性が必要そうでした。


【ホラー初心者が勝手に採点!】
背筋ゾクッと度  ★★★★★
グロテスク度   ★★★☆☆
心霊・幽霊度   ★☆☆☆☆
一番怖いのは人間度    ★★★★★

『ロア~奇妙な伝説~』シーズン1~2 Amazon Prime Videoで独占配信中


STORY
各地方に伝わる伝承をもとに、実際に起こった恐怖の出来事を『ウォーキング・デッド』、『X-ファイル』の製作総指揮者らが実写化。吸血鬼や狼人間、人さらいなどのホラー伝説の裏に隠された真実が、衝撃的な映像やアニメーション、記録とナレーションによって明らかにされる。

『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』/泣けるホラーの傑作! 極限状態で見せる家族愛、人間愛にホロリ

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Netflixオリジナルシリーズ『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』独占配信中

ホラーが苦手なくせに、東京ディズニーランド®の「ホーンテッドマンション」や、遊園地のお化け屋敷は好きという矛盾を抱えています。人工的な恐怖ということが前提にあるからどこか安心していて、「どんな仕掛けかな♪」という冒険心のほうが勝ってしまうからかもしれません。

Netflixのホラー作品部門でスマッシュヒットを飛ばし、傑作と名高い本作。気になりつつもホラーだからと敬遠していたけれど、ホーンテッドのマンションが城になったくらいかな?と思い、この機にチャレンジ。

グロテスクな映像や、スプラッタ的な描写は控えめ(ゼロではありません。あくまで自分比)ですが、部屋の明るさ設定をあげて観ました。というのも、これぞ観るお化け屋敷的な演出で、人間の心理状態を突いた怖い演出(不意打ちで驚かされるなど)がよくできており、画面越しに何度か変な声を出していました。あ、くるな、くるなと思ってもこない。意外なところできたー!「きゃー!」と叫んでしまう。ですので、その手のアクティビティや作品が好きな人には打ってつけかも。

恐怖の演出もさることながら、ヒットの理由はストーリー性もあるなと確信。原作となったのはアメリカの作家、シャーリィ・ジャクスンの同名小説。丘の上に100年以上存在する「ヒルハウス」という屋敷に住んでいる家族が、怪奇現象に襲われていく。ホラーに加え、家族愛、人間愛の要素も含んだ奥深き内容で、ホラーなのに泣けるという新しい境地を知りました。

「恐れというのは倫理の放棄だ。まともに考える力を捨てさせる。それに屈するか、あらがうか、どちらかしかない」

「愛がなければ、現実を超えた世界を目の当たりにして正気を保つのは難しい」

「赦しってあたたかいんだよ」

物語のクライマックスにむけて放たれるこれらの台詞に胸を打たれ、ホラー作品だからこそ問いかけることができるメッセージなんだなと、涙腺がうるん。

昨今、ホラー作品が流行るのはこの混沌とした社会情勢もあるのかもしれません。恐怖という極限状態の中で現れる人間の性とは。たとえフィクションだとしても、それらを知っておくことは、人間同士を理解しあうためのヒントになるのかもしれません。良作ホラーのハントをこれからも続けて、視野を広げてみたいと思います。

【ホラー初心者が勝手に採点!】
背筋ゾクッと度  ★★★☆☆
グロテスク度   ★★★☆☆
心霊・幽霊度   ★★★★★
部屋の電気が消せなくなる度    ★★★★★

Netflixオリジナルシリーズ『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』独占配信中


STORY
古い幽霊屋敷ヒルハウスに引っ越してきた7人のクレイン一家。5人の子供たちがそこで経験した出来事は、大人になった現在も心と体をむしばみ続け……。

【海外ドラマ ナビゲーター】
エディターR

一日の終わりを、ワインとショコラとドラマで締めくくるのが愉悦のとき。“SATC”よりゴシップガール派。映像美と緻密な脚本ものが好物。最近は動画配信サービスのオリジナル作品のチェックに余念がない。作品でいうと、Netflix『ザ・クラウン』、Apple TV+ 『ザ・モーニングショー』などがお気に入り。ドラマに出てきた名台詞をコツコツとしたためていて、いつかどこかでアウトプットするのがささやかな目標。

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