【展覧会グッズ】2026GW、東京で開催中の3大アート展【暁斎】【ワイエス】【ロン・ミュエク】駆け足速報

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2026年4月に開幕した3つの企画展の内覧会に行ってきました。それぞれ展示構成が素晴らしく、作品充実で必見の企画展! 語りたいことはたっぷりあるのですが、
サントリー美術館「河鍋暁斎の世界」で猫グッズを
東京都美術館「アンドリュー・ワイエス展」で犬グッズを
森美術館「ロン・ミュエク」で鶏グッズを買った話をします。

「ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界」の猫!(6月21日(日)まで。巡回あり)

リアルな筍の形をした布製ポーチ。台湾文学の書籍とともに

(右)会期中の各月22日(にゃんにゃんの日)にプレゼントされる「猫又カード」・(左)《猫の月見(部分)》ピンズ・(下)展覧会公式図録¥3,000

「画鬼」暁斎の圧倒的才能と人間的魅力がぎっしり!

幕末・明治期に活躍した絵師、河鍋暁斎(1831–89)の作品が約110件。その半数以上が日本国内の展覧会では初公開という「ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界」。「画鬼」の異名をとった暁斎の、洒脱で自在な肉筆画、版画を「けもの」「ひと」「おに」「かみ・ほとけ」などの5章で構成。酒好きの暁斎がベロンベロンになって描いた猩々の絵や、弟子のジョサイア・コンドル(正座ができない)も登場する絵日記など、ユーモラスな肉筆画にくすくす笑い、百鬼夜行から神仏図、最新風俗を取り入れた版画など、なんでも描けちゃう旺盛な画才に舌を巻く! いつまでもぐるぐる回って観ていられる充実の展覧会でした。

ケモノ好きは必見! 動き出しそうな躍動感 

蛙に象にカラスに鼠、そして猫!! 暁斎が描いた動物たちがめちゃめちゃいいんですよ。ストーリー性にあふれ、今にも動き出しそう。単純にキャラ化されてないケモノ感も最高です。暁斎は象を実際に目にしていてその姿を活写していますが、寝ている姿は想像だったらしく、猫が丸まったような可愛い寝姿として描き残していたり……。そうそう、猫はおそらくぶち猫を飼っていたのでしょうね。生き生きとした姿で多くの作品に残されていて、猫好きを魅了してきます。とりわけうちで飼っているモジャ猫に似ててたまらない! と購入したのは、猫が鼠を捕る後ろ姿があまりにも猫猫しい《猫の月見(部分)》ピンズ。そして、会期中の各月22日(にゃんにゃんの日)には「猫又カード」が来場者にプレゼントされます! 

河鍋暁斎《猫又》に似た猫

うちの猫又。

「東京都美術館開館100周年記念 アンドリュー・ワイエス展」のワンコ!(7月5日(日)まで)

「アンドリュー・ワイエス展」公式グッズのアンブレラマーカーと展覧会公式図録

「アンドリュー・ワイエス展」アンブレラマーカー¥770・ 展覧会公式図録¥3,300

静謐な作品に詩情が滲む、光と影が印象的な回顧展

お次は東京都美術館の開館100周年を記念する「アンドリュー・ワイエス展」へ。20世紀アメリカの国民的画家、アンドリュー・ワイエス(1917〜2009)。《クリスティーナの世界》があまりにも有名ですが、現代アートの動向から距離を置き、身近な人々と風景を緻密な筆致で描き続けました。没後初となる回顧展では、窓や扉といった「境界」を示すモチーフに注目し、モデルや技法も丁寧に解説する構成で、ワイエスの眼差しが伝わってくるようです。混雑が予想されますが、じっくりと作品に没入したい展覧会。

日常の中にたたずむ動物、特に犬の姿に心和みます

ワイエスは「気配」を印象的に描く画家だなと思います。仕事の道具や空になった容器など、主が不在であることでの存在感、あるいは窓越しの後ろ姿、横顔の語るもの。そうした静かな情感を味わう中、ところどころで出くわしてはほっと心和ませてくれるのは、犬、ワンコでした。グッズは展示作品《洗濯物》(1961)に描かれたワイエス夫妻の愛犬グローバー・ウィーランがモチーフのアンブレラマーカー。もったいなくて傘につけられません。

スヌーピーとコラボしたオリジナルグッズも!

スヌーピーは、『ピーナッツ』の作中で、自分の犬小屋に「本物」のワイエスの絵を飾るほどの愛好家だったそう。そこで、本展では夢のコラボレーションが。「僕のアンドリュー・ワイエスは最高だよ!(MY ANDREW WYETH IS GOING OVER BIG!)」と語っているアイテムなど、ここでしか手に入らないラインナップ。こちらはお一人3点までの販売です。

アンドリュー・ワイエス展のアンドリュー・ワイエス × スヌーピー(PEANUTS)グッズコーナー

アンドリュー・ワイエス × スヌーピー(PEANUTS)グッズコーナー

「ロン・ミュエク」のチキンのミニノート (9月23日(水・祝)まで

森美術館「ロン・ミュエク」図録と展覧会グッズのノート

 「ロン・ミュエク展」ミニノート¥1,400・展覧会カタログ¥2,970

18年ぶりの大規模個展。11点のミュエク作品がやってきた!

十和田湖現代美術館の常設作品《スタンディング・ウーマン》(2007)でおなじみ、現代美術作家のロン・ミュエク(1958-)。彼とカルティエ現代美術財団との長きに渡る関係性によって企画され、パリ、ミラノとソウルを巡回した大規模個展「ロン・ミュエク」が六本木の森美術館で開催中です。初期の代表作から近作まで11点の彫刻が展示され、そのうち6点が日本初公開。また、制作過程が映像と写真で公開され、こちらも貴重!(アトリエの中をまじまじと見てしまいました)。

スケール感とリアリティの“おかしさ”が感覚を揺さぶる現代彫刻

巨大な中年女性が寝床で想いにふける《イン・ベッド》(2005) や、ボートで漂う小さな男《船の中の男》(2002)など、ミュエクの彫刻は、大きすぎたり小さすぎたりする極端なスケール感と、圧倒的なリアリティが持ち味です。森美術館アジャンクト・キュレーター近藤健一さんが解説で語っていた「だんだん気持ち悪くなってくる」という言葉にちょっと納得。見ているうちに感覚がクラクラとしてきます。特に、100個の巨大な頭蓋骨が積み上がるインスタレーション《マス》(2016〜17)では、現代のジェノサイドを連想したり、歯科治療中の自分自身の頭蓋骨について考えたり、歩きながら空間に迷い込むような気分になりました。めまいのする散歩を、ぜひ体験してください。

グッズはアナログ回帰の気分で《チキン/マン》のミニノートを

そうした作品群の中で、いちばんユーモラスに感じたのが、《チキン/マン》(2019)。初老の男性ーーパンツ一丁のおじさんが、テーブルの上の雌鶏と厳しく対峙しています。おじさんは険しい顔で議論をふっかけているようですが、チキンの方も負けじと胸を張っている。そのチキンが表紙に描かれた、メモパッドのようなミニノートをお土産に。発売中のSPUR6月号のテーマ「BACK TO ANALOG」にちなんで、紙モノを選びました。

森美術館ミュージアムショップの「ロン・ミュエク」展覧会グッズ

マグネット、Tシャツなどもありました

3つの展覧会をこれから見に行くなら……

駆け足ルポの「河鍋暁斎の世界」「アンドリュー・ワイエス展」「ロン・ミュエク」でしたが、グッズの販売状況は期間内に変動しますのでご注意ください。それぞれのインフォメーションなどをチェックして、転売など悲しいことが起きませぬよう、願います。

ちなみに個人的には、展覧会の最強公式グッズは「図録」や「展覧会カタログ」だと思っています。鑑賞後も一生楽しめて、解説も充実、展覧会作品を中身ごと持ち帰るという所有欲まで満たせるので猛烈におすすめ! それにいつも思うのですが採算を度外視しているとしか思えない印刷と製本の良さ! 何年か、何十年かのちに同じ作家の回顧展に巡り合えたら読み返す喜びもあります。オリジナルアイテムも含めて、いい展覧会にはいいグッズが揃うもの。良質な記憶媒体として、ずっと長く楽しみたいものです。

今回紹介したスポットはこちら!
サントリー美術館「ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界」のエントランス

2026.4.22~ 6.21 サントリー美術館「ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界」

住所

東京都港区赤坂9-7-4  東京ミッドタウン ガレリア3階

営業時間

10~18時(金曜日は~20時) ※5.2(土)~5(火・祝)、6.20(土)は20時まで開館 ※いずれも入館は閉館の30分前まで

休業日

火曜日 (5.5は20時まで開館)

神戸市立博物館(2026.7.11~9.23、静岡県立美術館(2026年10.10~12.6)に巡回

「東京都美術館開館100周年記念 アンドリュー・ワイエス展」のエントランス

2026.4.28~ 7.5「東京都美術館開館100周年記念 アンドリュー・ワイエス展」

住所

東京都台東区上野公園 1-2

営業時間

9時~17時30分(金・土曜・祝日~19時)(※入館は閉館の30分前まで)

休業日

会期中無休

森美術館「ロン・ミュエク」エントランス

2026.4.29~ 9.23森美術館「ロン・ミュエク」

住所

東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53階

営業時間

10~22時 ※火曜日のみ17時まで ※ただし5.5(火・祝)、8.11(火・祝)、9.22(火・祝)は22時まで ※最終入館は閉館時間の30分前まで

休業日

会期中無休

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エディターKUBOTA

幾星霜をこえて編集部に出戻ってまいりました。活字を読むこと、脂と塩気、2匹の保護猫、平和と雑談を愛します。