2026.05.01

繁華の江戸を体感! リニューアル記念特別展「大江戸礼賛」、東京都江戸東京博物館にて開催中

東京・両国の江戸東京博物館では、リニューアル記念特別展「大江戸礼賛」を2026年5月24日(日)までの会期で開催中だ。江戸時代中頃に百万都市へと成長した江戸の繁栄を、甲冑・屏風・婚礼道具・浮世絵・火消道具など、同館が所蔵する約35万点の収蔵品の中から約160件を通じて紹介。都市「大江戸」の魅力に迫る。

2026年3月末、約4年間の大規模改修工事を経てリニューアルオープンした東京・両国の東京都江戸東京博物館では、現在、これを記念する特別展「大江戸礼賛」を開催中。繁華の江戸の様子を、甲冑・屏風・婚礼道具・浮世絵・火消道具など、約160件の資料を通じて紹介している。

東京・両国の江戸東京博物館では、リニューアル記念特別展「大江戸礼賛」を2026年5月24日(日)までの会期で開催中だ。江戸時代中頃に百万都市へと成長した江戸の繁栄を、甲冑・屏風・婚礼道具・浮世絵・火消道具など、同館が所蔵する約35万点の収蔵品の中から約160件を通じて紹介。都市「大江戸」の魅力に迫る。

2026年3月末、約4年間の大規模改修工事を経てリニューアルオープンした東京・両国の東京都江戸東京博物館では、現在、これを記念する特別展「大江戸礼賛」を開催中。繁華の江戸の様子を、甲冑・屏風・婚礼道具・浮世絵・火消道具など、約160件の資料を通じて紹介している。

繁華の江戸を体感! リニューアル記念特別の画像_1

菊竹清訓によるインパクト大の建築がOMAによって没入感ある空間に変身。

江戸東京の歴史と文化を振り返り、未来の都市と生活を考える場として、菊竹清訓の設計によるユニークな建物とともに1993年3月に開館した東京都江戸東京博物館。今回のリニューアルにあたっては建築家の重松象平がパートナーを務める国際的建築設計事務所OMAが館内外の空間デザインを担当し、来館者の没入感を高めるためのさまざまな仕掛けを用意した。鳥居をモチーフとしたゲートには映像が映し出せるようになっていて、さながら現代から江戸へとタイムスリップする入口のよう。また6階常設展示室内では高い天井を活かした大型スクリーンで鑑賞体験を高める演出がなされるようになった。

繁華の江戸を体感! リニューアル記念特別の画像_2

常設展示室内に設置している大型模型「朝野新聞社」を、史実に基づき「服部時計店」へと改修したり、来館者から寄せられた声に応え、芝居小屋「中村座」を内部に入ることができるような仕様へと改善。また、江戸の暮らしや文化を肌で感じられるよう、街中での「朝顔売り」や「天麩羅」の屋台などを新設するなど、江戸の街並みや人々の雰囲気をより身近に感じられる展示へとブラッシュアップされた。

繁華の江戸を体感! リニューアル記念特別の画像_3

東都名所 高輪二十六夜待遊興之図 歌川広重/画 天保3-13年(1832-42)頃

さて、リニューアル第一弾となる記念特別展「大江戸礼賛」は、江戸東京博物館が所蔵する約35万点の収蔵品のなかから約160件が並ぶ、大江戸の熱気を伝える展覧会だ。

繁華の江戸を体感! リニューアル記念特別の画像_4

萌黄匂威腹巻具足 明珍宗周/作 安政3年(1856)

第1章「将軍のお膝元 —— 武士の都の形成」では、都市景観を伝える絵画資料や、泰平の世において実戦の武器から武家の権威を象徴する道具へと役割を変えた武具、武家女性の嫁入りの際にあつらえられ、生活の場で用いられた華麗な婚礼道具などが並ぶ。なかでも近年同館が収集した、第2代駐日米国公使ロバート・H・プリュインが所蔵していた、大名屋敷の景観を描いた、「泥絵(どろえ)」をもとにした絵画には注目。泥絵とは、青空のもとに奥行を強調した風景を安価な絵の具で描いた絵画のこと。江戸末期に流行し、好んで大名屋敷が描かれた。加賀藩前田家の「赤門」や、鳥取藩池田家の「黒門」など、おなじみの建物も。

繁華の江戸を体感! リニューアル記念特別の画像_5

相撲取組図 渓斎英泉/画 文政7年(1824)頃

第2章「江都繁華 —— 町人文化の開花」では、『江戸繁昌記』に江戸の繁華の代表と記された相撲・歌舞伎・吉原を描いた浮世絵や版本などの出版物を紹介。喜多川歌麿や東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川豊国、渓斎英泉らの浮世絵を通じて、町人文化の繁栄を感じることができる。

繁華の江戸を体感! リニューアル記念特別の画像_6

刺子長半纏 龍虎図 江戸時代末期 東京都江戸東京博物館蔵

繁華の江戸を体感! リニューアル記念特別の画像_7

江戸の花夜の賑 歌川芳艶/画 万延元年(1860)

第3章「火事と喧嘩は江戸の華 ——武家火消と町火消」では、江戸城や武家屋敷の消防にあたる武家火消(大名火消・定火消)と、町屋敷を管轄する町火消が担った江戸の防火にスポットを当てた展示。火消が身に着けた装束や消火に用いた道具などが並ぶ。革や羅紗(舶来の毛織物)でできた色鮮やかな火事羽織と胸当、頭には錣のついた火事兜を被る武家火消の華やかな出立ちに対して、町火消は組ごとに異なるデザインを施した木綿地の刺子半纏や股引など。町火消はこれを着込んだ上から水を被って、火と熱から身を守りながら作業したという。

繁華の江戸を体感! リニューアル記念特別の画像_8

平賀源内書簡(部分) 平賀源内/筆 安永4-8年(1775-79)頃 東京都江戸東京博物館蔵

繁華の江戸を体感! リニューアル記念特別の画像_9

『南総里見八犬伝』 曲亭馬琴/著 柳川重信ほか/画 文化11~天保13年(1814~42)

第4章「類を以て集まる —— 交遊と創作」は、狂歌ブームや蘭学への関心など、交遊の中から生まれた文学・芸術作品を取り上げた展示。天明期にブームとなった「狂歌」を牽引した大田南畝と、狂歌師らのこだわりが詰まった豪華な絵入り本の展示や、平賀源内や杉田玄白など、西洋の文物に関心を示した人々の活動や研究の紹介、江戸琳派の祖として知られる酒井抱一と、彼の居所であり画塾でもあった「雨華庵」を中心に広がった、絵師・パトロン・職人たちの交流を辿る展示、そして『南総里見八犬伝』で知られる江戸の超人気作家、曲亭馬琴に迫る展示などで構成されている。

繁華の江戸を体感! リニューアル記念特別の画像_10

東都両国ばし夏景色 橋本貞秀/画 安政6年(1859)

そして最後の「花のお江戸に及ばんや」では、世界に誇る大都市へと発展した江戸の賑わいと、それを支えた人々の誇りを紹介。橋本貞秀の「東都両国ばし夏景色」や、歌川広重「東都名所高輪二十六夜待遊興之図」などに描かれた、人々が詰めかけ多いに盛り上がる江戸の様子は、細かいところまでじっくり見てほしい。

繁華の江戸を体感! リニューアル記念特別の画像_11

芝居小屋「中村屋」

特別展と常設展の両方を通じて、江戸の魅力をたっぷり体感できる、新しくなった江戸東京博物館。江戸末期に生まれたガラス細工、江戸切子をはじめとした東京の伝統工芸や土産物などを集めた「ミュージアムショップ D!G TOKYO」も充実している。ゴールデンウィークは江戸東京博物館を起点に下町めぐりをしてみるのもよさそうだ。
※作品はすべて東京都江戸東京博物館蔵

江戸東京博物館リニューアル記念特別展「大江戸礼賛」
会期:〜2026年5月24日(日)
会場:江戸東京博物館 1階特別展示室(東京都墨田区横網1-4-1)
開館時間:9:30〜17:30(土曜は〜19:30) ※入館は閉館30分前まで
休館日:月曜(ただし5月4日は開館)、5月7日(木)
観覧料:一般 ¥1,300、大学生・専門学校生 ¥1,040、65歳以上 ¥650、高校生以下無料 ※障害者手帳などを持参の方とその付き添い2名までは無料
https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/s-exhibition/raisan/